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映画『デンジャラス・ラン』を観て

2012-09-17 17:59:03 | アメリカ映画 2012

12-75.デンジャラス・ラン
■原題:Safe House
■製作年・国:2012年、アメリカ
■上映時間:115分
■字幕:松浦美奈
■観賞日:9月17日、新宿バルト9(新宿三丁目)



□監督:ダニエル・エスピノーサ
◆デンゼル・ワシントン(トビン・フロスト)
◆ライアン・レイノルズ(マット・ウェストン)
◆ヴェラ・ファーミガ(キャサリン・リンクレイター)
◆ブレンダン・グリーソン(デヴィッド・バーロー)
◆サム・シェパード(ハーラン・ホイットフィールド)
◆ルーベン・ブラデス(カルロス・ヴィラル)
◆ノラ・アルネゼデール(アナ・モロー)
◆ロバート・パトリック(ダニエル・キーファー)
【この映画について】
デンゼル・ワシントンがCIAの伝説のエージェントにして犯罪者という、ダークヒーローに扮したサスペンス・アクション。犯罪者と新米エージェントの36時間の逃避行が緊迫した描写とともにつづられる。『グリーン・ランタン』のライアン・レイノルズがトラブルに巻き込まれる新米エージェントを熱演。(この項、MovieWalkerより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
南アフリカの米国領事館に、一人の男が出頭した。彼はかつてCIAの中でも屈指の腕を持つ伝説のエージェントでありながら敵国に機密情報を流したとされる、36ヶ国で指名手配を受けた世界的犯罪者トビン・フロスト。
CIAの隠れ家に連行された途端、鉄壁のはずの隠れ家が何者かにより襲撃される。壊滅状態にまで追い込まれる中、隠れ家を管理している新米CIAのマットは、フロストから選択を迫られ、やむなく隠れ家から脱出。敵の正体も目的もわからないまま、マットは危険すぎる男フロストの身柄を守るために彼とともに逃走を繰り広げる……。

デンゼル扮するCIAの超大物エージェントであるフロストは重要な情報を所持している。彼は英国諜報部の裏切り者から西側エージェントの秘密ファイルを南アのとある場所で受け取る。だが、町中で傭兵に急襲され米国領事館に逃げ込み匿われることに。だが、CIAは彼を「Safe House」(映画の原題)と呼ばれるCIAの秘密な隠れ家(アジト)へ移送し、そこの管理人でもある若手エージェントのマットが彼を匿う事になった。
マットはCIAが隠れ家でフロストを拷問中に傭兵に場所を突き止められ襲撃を受け、辛くもフロストと共に逃げ切り、CIA本部の指令により別の隠れ家へと誘導するまで同行することになった。だが一筋縄では行かないフロストはサッカー競技場でマットを巻いて地元警察官までをも巻き込んでまんまと逃走に成功するのだったが...。
だがマットもフロストの行動を読み彼の立ち寄り先である情報提供者の家で合流するが、またもやここで敵の襲撃を受けて国境付近の隠れ家を目指す。そこで初対面の隠れ家管理人ケラーに不意を突かれ銃撃戦になり辛くも射殺するも二人共銃撃を受けて負傷する。そこに、CIA本部から駆け付けてきた責任者のバーローは同行したリンクレーターを道中で射殺し現場へと急行する。

フロストが隠し持っていたファイルとはCIAの汚職に関するもので、そこにはバーローを始めとする汚職に関する情報が含まれていた。何としてもファイルを奪還したいバーローは銃撃戦でフロスト射殺に成功するも、マットの反撃にあい彼も射殺される。
本部へと戻ったマットは副長官からファイルの在処を尋ねられるが白を切りとおし、昇進を仄めかされるがそれを断りフロストから死の間際に預かったファイルをネットを通じてマスコミにばらしCIAを辞めて、恋人が待つパリへと向かい無事に再会を果たす。

デンゼル・ワシントン主演作ということで観る前から期待が高かった本作だったが、やはり彼の出演作に駄作は無いという印象だった。序盤、彼が領事館に逃げ込んで隠れ家でマットと対面するシーンでは、若手のマットを心理的に揺さぶるのだがこの辺りは彼の真骨頂が出ていた。彼に対して心理的に追いこみ、組織の見えにくい部分を彼に仄めかすことで上司への忠誠心に対して疑問を感じさせるように仕向ける辺りは上手かった。
追跡劇のスピード感、マットとフランス人恋人との関係、CIA組織の闇、ファイルの存在、傭兵の執拗な追跡とその黒幕の存在の全てが一つのストーリーに凝縮されていて観ていて飽きさせない展開に。最後はフロストがバーローに銃撃の際の傷が原因で亡くなるのは残念だが、マットが上司からのプレッシャーに負けずにファイルを最後まで他人の手に渡らせなかったのは見事だった?

パリに渡ったマットに今後どのような人生が待っているのか気になったエンディングだった。



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