kintyre's Diary 新館

野球(西武ファン)や映画観賞記等を書き綴っています。野球のオフ期には関心の高いニュース等も取り上げています。

やったぜ!西武、岸投手がノーヒットノーラン達成!!

2014-05-02 21:41:24 | 野球全般

岸、史上78人目のノーヒットノーラン

チ  ー  ム 
埼玉西武ライオンズ
千葉ロッテ

0 

埼玉西武ライオンズのエース岸孝之投手が相性の良い敵地QVCマリンフィールドでの対千葉ロッテ戦でプロ野球78人目のノーヒットノーランを達成しました。私はTVとラジオ両方でこの試合を観戦していましたが、初回井口に2ストライク0ボールから四球を与えたのが唯一の走者になるとはその時は思いませんでした。
2回以降はロッテ打線に的を絞らせず、どの打者も芯で捉える事が出来ず、6回裏2アウト目(打者:岡田)の遊ゴロが際どかった以外は危なげない投球でした。ストレートは140~145キロ、得意のカーブも低目に決まり、120キロ台のチェンジアップは完全に相手打者を泳がせ翻弄しました。117球、1四球、無死球、無失策とほぼ完璧ですね。

打線は2回に渡辺直のライト前の2点打で先制したものの、追加点を奪えず嫌な展開でした。だが、そんな僅かな援護点でも制球が抜群だったので安心して観ていました。ライオンズでは1996年の渡辺久信投手(前監督)が現役晩年時代に達成して以来で、この時の私の記憶では渡辺投手は四球が5,6個あったのかな?その後は西口が2回(1回は完全試合)逃し、その後も涌井や菊池も挑戦しましたが、達成出来ませんでした。

ライオンズは所沢移転以来最低の勝率で低迷して、ファンのイライラも募るばかりで自分も食欲や勤務意欲?が湧かず元気の出ない日々を送っていますが、今日だけは余韻に浸りたいと思います。


FA片岡、読売移籍を表明

2013-12-01 20:33:02 | 野球全般

【片岡、FA移籍表明】
埼玉西武からフリーエージェント(FA)宣言した片岡治大内野手、読売への移籍を表明した。「小さいころからのファンであるし、後悔しない選択自分でした」と語った。午前中に読売に連絡を入れたという。古巣、オリ、楽天には断念の気持ちを伝えたそうだ。
片岡は「最後まで悩みましたし、西武のみんなと一緒にやりたい気持ちが強かったので本当に複雑な気持ち。どこに行っても不安はあると思いますし、本当に勝負していかないといけない」と語っているようだ。白々しいね、今更さ~。

今季のFA戦線では埼玉西武から涌井、片岡の2選手がFA宣言、球団は宣言後の残留も認めていたが移籍を選んだ。涌井はまだ態度を保留しているが、既に千葉ロッテと面談しており移籍表明は時間の問題だろう。
片岡がFAするか否か迷っているとシーズン終了直後のコメントにあったが、個人的には「何を迷っている?」だって残留するんでしょ?って西武ファンなら皆が思っていた筈ですから。それが、日が経つに従って、彼のコメントから西武愛を感じさせるものはなく移籍に心が傾いているとの記事を読んで信じられない気持で一杯だった。あれだけファンとの交流を大事にし、明るいキャラで親しまれていたのに、あれは何だったの?てね。

FA宣言後、球団は現状維持の9500万円、単年契約を提示したとの報道。ここ3年の出場試合平均が70位で、今季も夏場に長期離脱があったので、現状維持でも事実上「アップ」とも解釈出来る提示額。仮にFAでなければダウン提示でも文句言えないよね1位になれなかったし。
単年契約については残留するなら単年は基本だろうけど、宣言残留したことでトレードさえなければ西武で現役を終える路線まっしぐら?だったので引退後の生活も保証されたでしょう。

その球団の提示が妥当か否かは別として、オリックスや東北楽天とも面談した片岡だったが、この2球団へ行くくらいなら最初から残留でしょう。一時は中日が名乗り上げるとの憶測記事もあったが、ここで後出しジャンケン的に本命の「読売(これからYGと書きます)」が井端獲得表明後に名乗り上げます。
ところがYGが表明する前にスポーツ紙には「片岡、YG入団決意」のような記事が。そこには「YGが憧れだった」彼自身も両親もYG入りを勧めているとのこと。当初は西武のみんなと一緒にやりたい云々との記事もあったけど、あれは何だったの?カムフラージュか?

そして、今日、まるで12月に入るのを待ってましたと言わんばかりに「YG入り決意」の記事が出ました。やっぱり、そうか!西武ファンの落胆は大きいです、彼の残した数字以上だけでは判断出来ない、それ以上の衝撃は図り知れません。
寄りによって...西武ファンが一番嫌っているのはパではSB,セではYGですからね。FAでこの2球団に移籍するとは!「西武の片岡を応援」していたので、どこに行っても応援する訳ではありませんからね。

【球団編成はもっと引留め交渉を】
その怒りを選手一人だけに向けるのは気の毒な気もしますが、球団編成部の責任、特に鈴木部長の責任問題にも発展しかねませんよ。片岡、涌井に加えてヘルマン、サファテの外国人選手の退団も決定的で、入団が決まっているのは横浜DeNAを不振で解雇された「ひちょりとラミレス」では戦力ダウン著しいです。奮発してバルディリスとかモーガンでも獲得するなら話は別ですがね。閑話休題。

【FA移籍選手の末路】
さて、片岡ですが「YG移籍=裏切り」と西武ファンは判断するでしょう。ファンの多かった片岡ですが、そのファンの今までの応援に感謝するどころか、ファンに唾を吐く様な移籍はオープン戦や交流戦での対戦では全観衆から激しいブーイングを浴びるでしょう、それは和田の比では無いですね。
今日の彼のコメントを見ても分かるように「小さいころからの(YG)ファンであるし、後悔しない選択を自分でした」と言っていますからね。これは西武ファンの心情を逆撫でするだけです。「YGファンだったので我慢して西武でプレイしてきた。このまま西武でプレイすると後悔するので移籍する」これが彼の本音だったのでしょう。豊田はFAでYG移籍を決めた時に「残留は甘えに繋がる」と、これまた西武ファンを逆上させるコメントを発して去りました。

ハムの小笠原はYG移籍を決めるとき、ハムのフロントと何度も会談を重ねて決してハムファンを悲しませるようなコメントは発しませんでした。だから、交流戦で札幌Dに戻って来てもブーイングは無かった(少なかった?)と記憶しています。そんな彼でさえ、今季YGを不本意な形で去ることになりました。

片岡も豊田も本音では西武でのプレイが嫌だったことになります。西武よりYGの方が金銭的にも恵まれているし、退団しても一生「元YG」の肩書を得ることが出来ます。だが、果たしてそうでしょうか?確かに目先の年俸は西武より格段に良いのは事実、だが、YGにFA移籍した選手の末路は悲惨です。最近、あれだけ憧れてYG移籍した清原がYGは富士山のように、遠くから見ると美しく輝いているが実際は逆だったと語っているのが良い例です。
落合は清原入団で追われ、江藤は小久保入団で追われ、工藤は門倉入団で追われ、藤井は村田入団で追われ、小笠原は中日移籍、広沢は阪神移籍、豊田は広島移籍、清原はオリックス移籍で現役を終え、まともに現役を全うしコーチ就任まで果たした川口は異例中の異例。杉内、村田がどうなるかは分かりませんが、ここ3年で70試合平均の出場で3割未到達の片岡では余程頑張らないと2年契約全うしたら戦力外かも。

西武からはFAで移籍した選手が12球団で最多ですが移籍した選手の末路は本当に哀れです。その代表例は石毛でしょう。
石毛は黄金期にプリンスHからドラ1で入団、新人王を獲得(セはYGの原だった)し主将としてチームを牽引し、誰もが幹部候補と考えていた。だが、私生活の乱れから現役の晩年に根本氏に請われてFAで弱小球団だったダイエー移籍を敢行。ポスト王として迎えられたが、ここでも球団幹部と衝突して退団、オリックス監督就任もアマチュア感覚が抜けない采配でチームをボロボロにして1年で解雇。
こうなったら戻る所はありません。FA移籍した選手は基本的に監督、コーチ、球団職員、チームスタッフ全ての可能性が無くなることを意味します。工藤は後輩監督の希望で1年だけ戻りましたが、これは異例中の異例ですが監督・コーチの可能性は別問題です。彼もFA移籍時に球団ともめましたから。
石毛その後、四国ILを立ち上げたもののここも辞めてしまい、今は何をしているかって?何度か球場で息子らしき人とひっそりと観戦している姿をみかけました。何年か前のライオンズ・クラシックでアドバイザー?的な仕事を単発でしていたけど、伊原監督が就任しても声は掛りませんでした。これがFA選手の末路ですし、清原も球団に戻る事は困難です。

片岡のFA移籍決断は、こうして石毛や清原と同じ運命を辿ります。勿論、自分だけは一生「元YG選手」として悠々自適の生活を加藤綾子アナと過ごそうと考えているでしょうが「甘い!」です。現役引退しても西武の息のかかった放送局の仕事も無いでしょうし、西武OBとしても二度と行事に呼ばれる事(単発以外は)も無いでしょう。それが現実です。

原から「ヤス」と呼ばれて「背番号8」を提示されて嬉しかった?森脇オリ監督も「ヤス」と呼んでいるそうですが...。


西武、大阪桐蔭高・森捕手を単独指名

2013-10-24 21:58:47 | 野球全般

プロ野球のドラフト会議は、昨夏の甲子園で1試合22奪三振をマークした松井裕樹(桐光学園)は、5球団が1位指名で競合し、抽選の末に東北楽天が交渉権を引き当てた。松井には東北楽天、中日、福岡ソフトバンク、横浜DeNA、北海道日本ハムの5球団が指名。東北楽天の立花球団社長は、くじを引き当てると笑顔でガッツポーズし、「田中を超えるような投手になってもらいたい」と大きな期待を寄せた。
大学ナンバーワン右腕、大瀬良大地(長崎日大高-九州共立大)には阪神、広島、東京ヤクルトのセ3球団が競合し、広島が交渉権を獲得した。読売の一本釣りが予想されていた石川歩(東京ガス)は、千葉ロッテと競合。千葉ロッテがくじを引き当てた。

埼玉西武は高校ナンバーワン捕手との呼び声も高く、昨年の春夏連覇達成に藤浪投手(阪神)と共に貢献した森友哉(大阪桐蔭高)を、オリックスは複数球団の指名が噂されていた吉田一将(JR東日本)をそれぞれ単独指名した。

埼玉西武から1位指名された大阪桐蔭高・森友哉捕手は会見で「正直、頭が真っ白なので何も思いつかない。1位指名してもらった西武さんに感謝したい」と夢心地に浸った。高校通算41本塁打を誇る打撃技術に秀でており、捕手としても18UW杯(台湾)の日本代表で桐光学園・松井裕樹(3年)や、来年のドラフトの目玉である済美・安楽智大(2年)を好リードし、高く評価された。
埼玉西武には同校出身の中村、浅村が在籍する「OBの方もおられるし、光栄に思います。すごく勢いのあるチーム。若手が多くて元気があるなと思う」と心を躍らせた。
2位以下では2位の山川は中村タイプの長距離砲タイプ、3位の豊田は地元埼玉出身の右腕で中継ぎで期待か?4位の金子は内野手で永江と競争か?登録名は「金子一」になる?5位と7位で投手を指名したが3位の豊田も含めて全て右腕なのが気になる、何故左腕を指名しなかったのか?6位の岡田は準即戦力捕手としての期待値込みでの指名だが、森と同じ大阪桐蔭高出身。森が成長するまでの繋ぎ?か、それとも炭谷が来年国内FA権を取得して移籍された場合の保険か?

今回のドラフトは1,2位がどちらも野手で先発候補の指名は無かったのと左腕投手ではなかった点が不満だ。それでも高校NO.1打者であり捕手の森指名は甲子園のスターでもあるので満足だ。大事に育てていきたい。

【埼玉西武、指名選手】
1位:森友哉(大阪桐蔭高)捕手
2位:山川穂高(中部商-冨士大)内野手
3位:豊田拓矢(浦和学院高-上武大-TDK)投手
4位:金子一輝(日大藤沢高)内野手
5位:山口嵩之(石川工高-トヨタ自動車-トヨタ自動車東日本)投手
6位:岡田雅利(大阪桐蔭高-大阪ガス)捕手
7位:福倉健太郎(鹿屋中央高-第一工業大)投手


西武、新監督に伊原元監督が就任

2013-10-22 22:25:37 | 野球全般

埼玉西武は、2002年から2年間指揮を執った伊原春樹氏の新監督就任を発表した。契約年数は1年。伊原新監督は「10年ぶりに西武ライオンズのユニホームを着ることになりましたが、最近5年間リーグ優勝していない。パ・リーグを牽引していくのはライオンズ。決して戦力は劣っていない。常にリーグ優勝が宿命づけられると思う。優勝しかありません」と抱負を語った。
今後の課題については「(チームを)少しずつ底上げすれば大丈夫。野球への姿勢なども話していきたい」。23日に西武ドームで始まる秋季練習から指導を始めるが「監督が代わり、鬼が帰ってきたと思ってもらえれれば」と笑いながら猛練習を宣言した。

渡辺前監督の辞任とSD就任に伴う監督人事は当初から伊原元監督へ一本化されていたようだ。潮崎2軍監督も取り沙汰されていたが、2軍のチーム成績や前任者から連続して投手出身者が監督を務めるのは考え辛かった。
伊原新監督の就任会見と渡辺前監督の退任会見で同じ言葉が期せずして出てきたのは、ライオンズが西武になってからワースト更新の5年連続V逸は許されないと言う事実だ。
自分は昨オフに渡辺監督は辞任するべきと考えていたが、続投が決まったもののファンの期待をまたもや裏切ったのだから退任は当然だ。渡辺監督6年間で日本一は就任した2008年だけでは、ファンの我慢もこの当たりが限界だ。この成績は監督だけではなく、満足な補強をしない編成にも責任の一端はあるが、やはり、最後は監督が責任を取るのは当然だ。

伊原新監督は10年ぶりのライオンズのユニフォーム、コーチ時代は鬼コーチと呼ばれ選手からは嫌われ役だったが、10年経過して果たしてどういう風にして優勝に導いてくれるのだろうか?伊原新監督のスタイルは、守りを固め相手の隙を突く野球だ。ヘルマンや片岡の機動力を前面に出す野球を推進するだろうが、残念ながらこの二人の去就は微妙だ。

難航したコーチ人事は驚きの人選となった。バッテリーコーチの袴田氏はロッテOB、投手コーチの清川氏は近鉄・広島OBの変則左腕投手だった。この二つのポジションには一部ではOBでJR西日本監督の佐々木誠が、投手コーチは高山氏、土肥氏、松沼兄やん、BCリーグの森慎二らが取り沙汰されていただけに清川氏の起用は驚きだ。

▽監督=伊原春樹(64・芝浦工業大)

 ▽チーフコーチ兼バッテリーコーチ=袴田英利(58・法政大)

 ▽投手コーチ=清川栄治(52・大阪商業大)、石井丈裕(48・法政大)

 ▽打撃コーチ=田辺徳雄(47・吉田高)、宮地克彦(42・尽誠学園高)

 ▽守備・走塁コーチ=河田雄祐(45・帝京高)、奈良原浩(45・青山学院大)

  [二軍]

 ▽監督=潮崎哲也(44・鳴門高)

 ▽野手総合コーチ兼打撃コーチ=高木浩之(41・駒澤大)

 ▽バッテリーコーチ=秋元宏作(45・国学院久我山高)

 ▽投手コーチ=杉本正(54・御殿場西高)、横田久則(46・那賀高)

 ▽守備・走塁コーチ=黒田哲史(38・神戸村野工高)、嶋重宣(37東北高)(打撃コーチ補佐兼務)


栗山主将が決めた!2戦連続サヨナラ勝利

2013-08-19 22:15:54 | 野球全般

          2013プロ野球観戦記録NO.24
          ○埼玉西武 12 ー 11 東北楽天×

チ  ー  ム 
東北楽天 11
埼玉西武 4x 12

【球場】
西武ドーム3
塁側A

【責任投手】
○増田2勝2敗
●ラズナー1勝2敗17S

【投手-捕手】

(楽)
ダックワース 、菊池 、金刃 、斎藤 、長谷部 、ラズナー - 嶋
(西)岸 、高橋 、岡本洋 、ウィリアムス 、増田 - 炭谷

【埼玉西武
】スタメン
Dヘルマン
5渡辺直

7栗山
3浅村
8秋山
9大崎
4美沢
2炭谷
6鬼崎
-----
1岸

【観戦評】
昨夜は土壇場で追い付かれたものの代打大崎のサヨナラ安打で連敗を4でストップ。サヨナラ勝利の翌日に勝ってこそ昨夜の結果が生きて来るので、今日の試合に勝って首位楽天にひと泡吹かせたい。先発は岸とダックワース。

岸は初回の先頭を四球で出したことで2失点。だが、2回裏に振り逃げなどを絡めてヘルマンが無死満塁でセンターへ運ぶ2号満塁本塁打が出てこの回一気に6点を奪い、この時点では「楽勝ムード」だったが...。
それでも楽天打線はしぶとく点を返すものの、西武打線も負けじと取り返し4点差は変らず。中盤以降得点出来なかった西武に対して楽天は7,8回に3ラン本塁打が2本出て逆転、11-8で最終回に。

最終回、楽天は抑えのラズナーを投入。西武は6番の大崎から。ここから打線がしぶとく繋がり無死満塁で9番鬼崎が押し出し四球で1点。続く1番ヘルマンがタイムリーで2点目が入り10-11と遂に1点差。逆転サヨナラが現実味を帯びてきたと思ったら渡辺直は併殺で2死2、3塁。反撃もここまでかと思われたが、ここでクリが意地を見せた。ラズナーのチェンジアップを弾き返し2塁走者のヘルマンの激走で嶋捕手を吹き飛ばしサヨナラ勝利。帰宅して気付いたが3点差をひっくり返してのサヨナラ勝利は12年ぶりらしい。

今日の試合、8回に炭谷の信じられないリード(3球連続ウィリアムスに変化球を要求)でマギーに3ランを浴びて11-8となった時点で、多くの観客は諦め出口へと向かっていた。それでも最後まで信じて観ていたファンの声援を背に、9回は劇的なサヨナラ勝利。
この勝利を含めても今週は2-4と本拠地で負け越したのは痛くまだ首位楽天とは7.5差もある。投手陣が猛暑でへばり気味なのと、監督の投手起用がことごとく裏目に出るなど苦戦が続くがここで頑張らないと優勝戦線から脱落する、正念場だ。


西武、投打でハムを圧倒!十亀がプロ初完封勝利

2013-04-21 17:22:12 | 野球全般
チ  ー  ム 
埼玉西武ライオンズ

11
北海道日本ハム

【投手-捕手】
(西)十亀-炭谷
(ハ)谷元、鍵谷、河野、榎下-大野、鶴岡

【責任投手】
勝:十亀3勝1敗
負:谷元0勝2敗

【本塁打】
坂田1号

【戦評】
昨日はハムのウルフに完封負けを喫してしまったライオンズ打線、今日は谷元という3線級の先発投手なので打ち崩して良い気分でホームへ帰りたいところ。
先発の十亀は初回、高校(愛工大名電)の後輩谷口に2塁打を打たれ、4番中田には0ストライク3ボールとカウントを悪くしたが、中田を右飛に取ってまずはホッとした立ち上がりでした。2回には2死無走者からこの日唯一の四球と安打で走者を溜めたが、ここでも無得点に抑えてからはスイスイと行った。

その十亀を打線が力強く援護した。3回に稲葉の失策をきっかけに坂田の2塁打と栗山主将の安打で幸先良く2点先制。
更に5回には制球に苦しむ谷元、2番手のルーキー鍵谷を攻めて4安打2四球(内1つは押出し)で4点を奪って早くもハムは戦意喪失。6回はルーキー河野が3四死球で2死満塁としてから、またまた栗山主将の走者一掃の2塁打で3点追加。
ハムの投手陣はストライクが入らず、これが野手の守備のリズムを悪くして攻撃も単調になり、中盤は3者凡退を繰り返す。

 

 

こうなると十亀のプロ初完投完封なるかに注目していたところ、8回に坂田が目の醒めるような今季1号2ランで遂に二桁得点となる11点、ハムの4人の投手は全て失点した。今日登板した何人かは両武田投手との入れ替えで2軍降格となるのは間違いないだろう。

さて、十亀は8回に2安打を、最終回にも内野安打1本を許したがハム打線を0点に封じてプロ初完封勝利を飾った。
関東から遠征してきたライオンズファンは、昨日の惨敗はあったものの気分良く飛行機で帰る事になりましたね。

これで札幌遠征は2-1とビジターで勝ち越したのは大きい。逆に昨年の覇者ハムは攻守共に精彩を欠き、このままでは勝率5割どころか投手陣を立てなおさないと楽天と最下位争いをすることになりそうだ。


8回に痛恨の走塁ミス!侍ジャパン3連覇を逃す

2013-03-18 12:22:47 | 野球全般
チ  ー  ム 
PUERTO RICO

JAPAN

【WBC準決勝 プエルトリコ VS 日本】

【投手】
プ:M・サンティアゴ、デラトーレ、セデーニョ、フォンタネス、ロメロ、カブレラ-Y・モリーナ

日:前田、能見、摂津、杉内、涌井、山口-阿部

【責任投手】

○M・サンティアゴ1勝1敗
Sカブレラ3S
●前田2勝1敗

【日本スタメン】
4鳥谷(阪神)
D井端(中日)
9内川(福岡ソフトバンク)
2阿部(読売)
6坂本(読売))
8糸井(オリックス)
7中田(北海道日本ハム)
3稲葉(北海道日本ハム)
5松田(福岡ソフトバンク)
1前田(広島東洋)
------------
1能見(阪神)
1攝津(福岡ソフトバンク)
1杉内(読売)
1涌井(埼玉西武)
1山口(読売)

【戦評】
決勝進出をかけて大一番だったが、プエルトリコ相手にまさかの敗戦を喫してしまい3連覇の夢は断たれてしまった。
試合開始は10時からだったので当然勤務中なので詳細は一切判らず、昼時に外出先でワンセグを観た時は7回裏位?だった。最初は観れたけど途中から受信状態が悪く中継が繋がらず、次に繋がったのは9回表の途中でスコアは1-3とリードされていた。

日本として誤算だったのは前田が初回に1点を許したことだった。今大会は先制点を何度か与えているが、準決勝で先取点を与えた意味は第1ラウンドより遥かに不利だ。前田のツーシームが際どいところを突いていたが球審の判定はことごとく「ボール」で、甘く入った球をセンター前にポトンと落とされ先制されたのは痛かった。
打線も先発サンティアゴを捉えきれずチャンスを築いても得点圏で安打が出ず焦りは募るばかりで、その影響が8回の拙走にも現れた。ベンチもサインが不徹底で選手任せ的な作戦で自滅した。
8回1死1,2塁で打者は4番阿部。普通に考えれば阿部にじっくり打たせるのだろうが、後の無い試合で追い詰められた状態でベンチの作戦も中途半端だった。ロメロの2球目に重盗を仕掛けたが井端はスタート切ったが途中で止め、1塁走者内川は一目散に2塁を目指したが、井端が帰塁したことで1,2塁間に挟まれ捕手モリーナに刺された。阿部がこのミスを取り返すこともなく力の無い2塁ゴロで好機は潰えた。ベンチはデータからロメロのモーションなら走れる(捕手がメジャー屈指の強肩モリーナでも)との判断だったのだろうが、だったら「何球目」とか細かい指示を発するべきで、選手に判断を任せるのは酷な場面だった。それとも4番阿部に対して全幅の信頼を寄せていなかったのもこの作戦を採用した要因かな?

9回に糸井が四球を選んだものの先頭の坂本も最後の打者となった代打松井(東北楽天)も初球打ちで倒れ3連覇は消えた。プエルトリコは初の決勝進出を決め、準決勝第2試合オランダ対ドミニカ共和国の勝者と対戦する。

【大会を振り返って】
チーム構成の段階で後れを取った日本代表だった。第1ラウンド強化試合、練習試合を経ての試合だったが、明らかに格下だったブラジル、中国相手に思わぬ苦戦を強いられたのも一発勝負の国際試合の怖さだ。
日系人やNPB所属経験者や現役選手を多く抱えるブラジルには終盤8回で逆転、中国代表相手にも5点しか奪えず完封して当然の相手だったが最終回に2点取られ快勝とは行かなかった。順位決定戦の対戦相手キューバにはこのラウンド唯一の敗戦を喫し2位で東京ラウンド進出となった。
第2ラウンドは場所を東京ドームへ移しての対戦で、プールBを勝ち抜いた台湾とオランダを加えての対戦。第1試合は9回2死で井端の起死回生の同点打が出て延長戦で台湾を振り切ったがあわや敗戦となる危ない展開だった。第2試合はキューバを破ったオランダ相手に16-4でコールド勝利。順位決定戦で再度対戦も10-6と大勝し、打線が上向きになってきたのは明るい材料だったが...。

当初の合言葉「皆でアメリカへ」を果たしてホッとしたのだろうか?アリゾナ合宿ではメジャー球団と2試合練習試合を重ねて1勝1敗も打線は好調を維持。だが、ここに落とし穴があったのだろうか?砂漠で空気が乾燥して球が飛ぶアリゾナでの試合で長打が出た事が勘違いを呼んだのだろか?準決勝戦では中田や坂本らの大振りが目立った結果1点しか奪えず敗退した。

【課題】
課題を探せば多いが、2連覇したチームと今大会のチームをみると、当然ながら現役メジャー選手が皆無の点がある。これにはメジャー球団在籍の選手の個人的な事情やチーム事情も反映され選出出来なかったのはマイナスだ。最も選手会は一度不参加を決議して撤回するなど国内事情もあって監督も決まらず後手後手に回りチーム編成の時点で立ち遅れていた。
メジャー球団側が選手の派遣を渋るのは予想出来ていたので、早目に手を打てばダルビッシュや岩隈の参加も可能だった筈だし、一時は参加を噂されていた田沢(Rソックス)も招集可能だったかも。1,2回大会は松坂も含めて先発投手陣に柱が出来ていたのが今回との大きな違いでもあった。今回は田中、前田に期待が集まったが松坂やダルに比べればやはり経験や実績で劣る。
打者ではイチローの不在が響いた。捕手、4番、主将の役目を仰せつかった阿部だったが怪我の影響もあり期待には程遠い内容だった。機動力野球をするにも最終段階で昨年の両リーグの盗塁王(聖澤、大島)を外すなど人選にも疑問が。
イチローは選手達の精神的なリーダーでもあったが、阿部にはそこまでの人望と強烈なキャプテンシーを発揮するには至らなかった。落選した5人の思いは果たして阿部はどこまで受け取っていたのだろうか?

山本監督を始めとする首脳陣だが果たして目指す野球と意思疎通は十分だったのだろうか?スコアラーの対戦相手分析力は?作戦の立案は?選手起用は?モチベーションは(あの合言葉で良いのか?)?など
負けたことで今後はマスコミがあれやこれやと敗因探しに躍起になるだろうが、地の利もあったが国内選手だけで4強入りしたのだから最低の目標は達成したので無念だが良しとしたい。

【侍ジャパン戦績】
2006年⇒優勝(準優勝:キューバ)
2009年⇒優勝(準優勝:韓国)
2013年⇒4強(5勝2敗)
<第1ラウンド>
日本5-3ブラジル
日本5-2中国
日本3-6キューバ
<第2ラウンド>
日本4-3台湾
日本16-4オランダ(7回コールド)
日本10-6オランダ
<準決勝>
日本1-3プエルトリコ


侍ジャパン、再びオランダに大勝。1位通過で準決勝へ!

2013-03-12 23:12:33 | 野球全般

           2013プロ野球観戦記録NO.3~WBC第2ラウンド
                 ○日本 10 ー 6 オランダ×

チ  ー  ム 
オランダ
日本 10

【球場】
東京ドーム1塁側 B指定

【責任投手】
○大隣1勝
●ベルクマン1敗

【投手-捕手】

(蘭)ベルクマン、イセニア、パベレク、ヘエイステク、バレンティナ-リカルド、デクーバ
(日)大隣、沢村、田中、今村、森福、山口、涌井、牧田-炭谷、相川

日本スタメン】
8長野(読売)
4松井(東北楽天)
6井端(中日)
D阿部(読売)
9糸井(オリックス)
3中田(北海道日本ハム)
7角中(千葉ロッテ)
2炭谷(埼玉西武)
5松田(福岡ソフトバンク)
------------
1大隣(福岡ソフトバンク)
1沢村(読売)
1田中(東北楽天)
1今村(広島東洋)
1森福(福岡ソフトバンク)
1山口(読売)
1涌井(埼玉西武)
1牧田(埼玉西武)

【観戦評】
第2ラウンドの順位決定戦は一昨日と同じオランダとの対戦。オランダは初戦でキューバを破り日本との対戦でコールド負けし、敗者復活戦で台湾にコールド勝利したキューバと再びオランダが激突。得点を取ったり取られたりの大接戦でオランダがサヨナラ勝利を収めた結果、日本とオランダが準決勝進出を決めた。今日の対戦で1、2位が決まり、1位通過となるとB組2位チームとの対戦が待っている。

キューバがオランダに連敗して敗退するとは予想外だった。オランダと日本の試合を観て、何でキューバが負けたのか理解出来なかった。オランダの特徴はバレンティン(東京ヤクルト)やジョーンズ(東北楽天)の長打力で、投手陣としても要警戒だが、日本の投手の制球は良いので心配はしていませんでした。
試合の方は2回に日本が阿部の2本の本塁打と長野の2塁打等で8点を奪い、スタンドはお祭り騒ぎで「今日もコールド勝ち」のムードが充満。
所が、この後、日本打線は淡白な攻撃ばかりで後が続かなかった。オランダ打線は1回に先頭打者が本塁打を放ったものの、その後は日本投手陣の細かい継投に追加点を阻まれていたが、終盤の7,8回に一時は2点差まで詰め寄ったものの、日本は8回に再び長野の2点打で加点し、最終回は守護神牧田が無失点に抑えて10-6で勝利。

この結果、日本は1位で準決勝進出が決定した。オランダは初の準決勝進出。

 

この第2ラウンドの3試合を全て観戦したけど、やはり、初戦の台湾戦での劇的な勝利が全てだった。大会MVPに輝いた井端は当初は控えの立場だったが、今では2番とか3番で起用されるまでになった。4番の阿部は怪我の影響で第1ラウンドは不調だったが、オランダ戦では復調し今日の2本塁打は阿部らしかった。
投手陣は前田には安定感があるものの、田中はまだ本調子とは言えない投球で安定感に欠けているが彼への期待は大きいだけに復調が待たれる。救援陣は抑えの牧田に繋ぐパターンが構築出来ていないのが心配の種だ。特に内海、今村、森福は難しい局面での起用は難しそうだ。

これで日本は直ちに渡米して2試合の練習試合を挟んでサンフランシスコでの準決勝に臨む。東京ドームでの声援を自信にして、アメリカでも力を発揮して3連覇を目指して頑張って下さい。


日本、6発16得点でオランダにコールド勝利!

2013-03-10 21:30:38 | 野球全般

         2013プロ野球観戦記録NO.2~WBC第2ラウンド
               ○日本 16 ー 4 オランダ ×

チ  ー  ム 
日本 16
オランダ

【球場】
東京ドーム3塁側 A指定

【責任投手】
○前田1勝
●コルデマンス1敗

【投手-捕手】

(日)前田、内海、山口、涌井
-阿部
(蘭)コルデマンス、スタウフベルヘン、ヘエイステク、ファンドリール、バレンティナ―リカルド、ノエイ

【日本スタメン】
4鳥谷(阪神)
D井端(中日)
9内川(福岡ソフトバンク)
2阿部(読売)
8糸井(オリックス)
6坂本(読売)
7中田(北海道日本ハム)
3稲葉(北海道日本ハム)
5松田(福岡ソフトバンク)
-----------
1前田(広島東洋)
1内海(読売)
1山口(読売)
1涌井(埼玉西武)

【観戦評】
第2ラウンドの初戦、台湾戦を劇的な勝利で飾った侍ジャパン。今日のオランダ戦に勝利すれば準決勝進出が決定(順位は後日)するが、仮に敗戦となると敗者復活戦で台湾に大勝したキューバとの対戦で勝利しなければならないので大事な一戦でした。

さて、試合は鳥谷の先頭打者本塁打で始まる。鳥谷はここまで無安打だったが、今大会初安打が本塁打となった。まるでこの鳥谷の先頭弾が合図になったかのように、侍ジャパン打線に火がついた。
何と何と、この試合は毎回得点と6本塁打でキューバを破り勢いに乗るオランダ相手に16-4で7回コールド勝利を飾りました。これで準決勝進出が決定し、サンフランシスコでB組の上位2チームのいずれかと対戦します。

今日の東京ドームですが、やはり台湾戦での勝利で盛り上がっていましたが、先頭弾から一気にファンのテンションが上がり、その後も落ちることは無く、オランダ打線のお株を奪う長打攻勢でオランダを力でねじ伏せました。ここまで初戦のブラジル戦から打線が低調で、投手力に依存していた勝利でしたが、今日は始めて打線が自慢できる内容でしたね。やっと安心して観戦出来ました、ビールも美味しかったです。

投手では先発の前田が長打を警戒して投球を徹底して低目に集め、大振りの目立つオランダ打線を手玉に取っていましたただ、2番手の内海は四球、安打、死球で走者を溜めてバレンティン(東京ヤクルト)に走者一掃の2塁打を浴び、大勝の中で一人だけ蚊帳の外でした。あの内容で今後登板機会が与えられるのかは疑問です。
オランダの投手陣は登板した全ての投手の制球力、球威いずれも物足りなかった。この内容で本当にキューバに勝ったのか不思議なくらいだった。更には3失策と乱れて、得点も6回に内海の乱調につけこんだ4点に終わった。 

【日本6本塁打】(攻撃は表)
1.鳥谷⇒1回ソロ
2.松田⇒2回2ラン
3.内川⇒2回3ラン
4.稲葉⇒3回ソロ
5.糸井⇒4回2ラン
6.坂本⇒7回満塁

【今後の対戦】(日本関係)
1.キューバ 対 オランダ(3/11)
2.上記の勝者 VS 日本(3/12)
3.2の勝者がA組1位としてB組2位と準決勝で対決。(場所:米・サンフランシスコ)
4.2の敗者がA組2位としてB組1位と準決勝で対決。(同上)
5.3と4の勝者が決勝で対決。(同上)


井端、土壇場での同点打で侍ジャパンが激闘を制す!

2013-03-08 10:09:44 | 野球全般

        2013プロ野球観戦記録NO.1~WBC第2ラウンド
                 ○日本 4 ー 3 台湾× 

チ  ー  ム  10
日本
台湾

 【球場】
東京ドーム3塁側 A指定

【責任投手】
○牧田1勝
S杉内1S
●陳鴻文1敗

【投手-捕手】

(日)能見、攝津、田中、山口、沢村、牧田、杉内
-阿部、相川、炭谷
(台)王建民、潘威倫、郭泓志、王鏡銘、陳鴻文、林イー豪、陽耀勲-林泓育、高志綱

【日本スタメン】
D角中(千葉ロッテ)
4井端(中日)
9内川(福岡ソフトバンク)
2阿部(読売)
8糸井(オリックス)
6坂本(読売)
7中田(北海道日本ハム)
3稲葉(北海道日本ハム)
5鳥谷(阪神)
-----------
1能見(阪神)
1攝津(福岡ソフトバンク)
1田中(東北楽天)
1山口(読売)
1沢村(読売)
1牧田(埼玉西武)
1杉内(読売)

【観戦評】
第1ラウンドを2位通過して迎えた大事な第2ラウンド初戦は「台湾代表」(プールB1位)との試合。1位通過したキューバはオランダとの対戦でしたが、第1試合で何とオランダがキューバを撃破しました。この結果、侍ジャパンは台湾に勝てばオランダとの対戦が、仮に、負ければ敗者復活戦で再びキューバとの対戦が待っています。

さて、試合の方ですが先発は能見と台湾は王建民(前ナショナルズ、現在は「無所属」。)でした。能見は初回は三者凡退に退けたが、2回には2安打を許し徐々に球数(第2ラウンドは80球)が気になった。3回は先頭打者に2塁打を打たれ、セットからの投球でリズムを崩し(球審の辛い判定も)ボール球が増えて押し出し四球を与えて途中降板し攝津へ。攝津は何とか後続を絶った。
一方の打線は王の手許で動く球に手こずり、毎回のように走者を出すが得点は奪えないイライラする展開に。逆に台湾に5回に追加点を与え0-2と劣勢のまま終盤に突入。

先発王が退いた後の救援陣に一抹の不安がある台湾投手陣に対して侍ジャパンは、8回表に東京ドームの大声援に後押しされて阿部と坂本の読売勢の渋いタイムリー安打2本でついに追いついた。だが、マー君がその直後に台湾クリーンアップにつかまり決定的な1点を与え、尚もピンチが続くがここは山口が執念で勢いを絶ったがこれが効いた。
9回は先頭相川(阿部に替わっての捕手)が安打出塁し、2死2塁から2番井端が追い込まれながらも執念の一打はセンター前で弾み土壇場で同点に再び追いつくタイムリー。いや~、井端は凄い!凄すぎる!!追い込まれても持ち味であるセンターから右への打撃を見失っていなかった。代打で出て来てボール球を強振して三振した一発狙いの自分勝手な打撃をしていた長野とは大違いだ。

 

この一打で東京ドームは興奮の坩堝と化し、こちらの心拍数も上がり大興奮状態。一方、私が観ていた3塁側に多く詰めかけていた台湾応援団は勝利を信じていただろうからガッカリ。
こうなったら日本のペースだ!9回裏のピンチは侍ジャパンの守護神・牧田(埼玉西武)の気迫あふれるバント処理などで脱し、10回表、ついに勝ち越した。相川の安打から掴んだチャンスは中田のレフトへの大きな犠牲飛球で待望の勝ち越し点を得た。
10回裏は7番手杉内が走者を出したものの無得点に抑え4-3で台湾を破り、次戦はオランダと準決勝進出を賭けての試合となる。

台湾は日本をあと1アウトまで追い詰めながらも敗退したが、台湾の健闘ぶりは賞賛されるべきだ。日本との差は試合での差と言うより、日本と台湾のプロ野球の歴史の差とWBCで過去2大会死闘を演じてきた積み重ねが、井端の一打を生んだとも言える。


日本、中国に勝利で第2ラウンド進出へ前進

2013-03-03 18:28:46 | 野球全般
チ  ー  ム 
中国

2 
日本

5 

【WBC第1ラウンド、日本VS中国】

【投手】
中:羅夏、朱大衛、陳坤、楊海帆、呂建剛-王

日:前田、内海、涌井、沢村、山口-阿部、炭谷

【責任投手】

○前田1勝
●羅夏1敗

【日本スタメン】
6坂本(読売)
4松井
(東北楽天)
D内川(福岡ソフトバンク)
2阿部(読売)
9糸井(オリックス)
8長野(読売)
7中田(北海道日本ハム)
3稲葉(北海道日本ハム)
5松田(福岡ソフトバンク)
1前田(広島東洋)
------------
1内海(読売)
1涌井(埼玉西武)
1沢村(読売)
1山口(読売)

【戦評】
前日のブラジル戦を8回の逆転劇で辛くも勝った日本、今日も格下の中国相手なので、ここで確実に勝って(しかも大勝)キューバ戦へ弾みをつけたいところ。
その日本の先発投手は右肩の不安が一時取り沙汰されていた前田。前田は立ち上がりから直球が140キロを超え、スライダーのキレも抜群で非力な中国打線に付け入る隙を与えなかった。
日本打線は2回に中田のタイムリーで1点先制。3,4回は抑えられたが、5回に2番手の朱大衛(元埼玉西武)を攻めて先頭の松田が平凡な3塁ゴロを全力疾走で内野安打にして出塁。この出塁は大きかった。3番内川と5番糸井の長短打で4点を奪い5-0とリードを広げた。
中国打線は日本投手陣から安打を奪えず、辛うじて最終回に山口から2安打に暴投と内野ゴロの間に2点を奪うのが精一杯で
5-2で日本が勝利。これで2勝無敗となりキューバとこの組の1,2位を賭けて対決することになった。

格下の中国相手に5点取ったものの、打線はもっと点を取らないとキューバ相手には苦戦しそうな気配だ。幸い、投手陣は救援陣は安定しているのは心強い。そのキューバ戦は左腕大隣(福岡ソフトバンク)か能見(阪神)の先発が濃厚だ。


WBC初戦は日本がブラジルに逆転勝ち

2013-03-02 23:06:04 | 野球全般
チ  ー  ム 
日本

ブラジル

【WBC第1ラウンド】

【投手】
日:田中、杉内、攝津、能見、牧田-相川、阿部

伯:フェルナンデス、ゴウベア、仲尾次、コンドウ、ノリス-フランサ

【責任投手】

○攝津1勝
S牧田1S
●仲尾次1敗

【日本スタメン】
6坂本(読売)
D角中(千葉ロッテ)
7内川(福岡ソフトバンク)
9糸井(オリックス)
3稲葉(北海道日本ハム)
8長野(読売)
4鳥谷(阪神)
2相川(東京ヤクルト)
5松田(福岡ソフトバンク)
1田中(東北楽天)
------------
1杉内(読売)
1攝津(福岡ソフトバンク)
1能見(阪神)
1牧田(埼玉西武)

【戦評】
WBC第1ラウンド初戦のブラジル戦は予想外の苦戦を強いられたものの、終盤の8回に3点を奪って逆転勝利を飾った。この結果、明日の対中国戦に勝って連勝すれば第2ラウンド進出が決定する。

2-3の八回に先頭の内川が安打で出塁、4番糸井は犠打で1死2塁、ここで代打・井端が右前に同点適時打を放つと、長野も続き代打・阿部の強い当たりのニゴロの間に決勝点。さらに松田の中前適時打で5点目を奪うなど、代打策がズバリとハマった。主将阿部は代打で出場し、8回からは捕手として出場して守りに着いた。
日本はブラジル投手陣を攻略出来ずに苦しんだ。先発のフェルナンデス(東京ヤクルト)は制球に苦しむも捉えきれず、逆に田中は強化試合同様、初回に直球を狙い打たれ失点し2回で予想外の降板。2番手杉内は3回から登板し1失点、3番手攝津も1失点と苦しむ。打線が8回に逆転後は能見が素晴らしい投球内容で相手へ流れを渡さず、最後は牧田がブラジル打線を抑えた。

ブラジルは日系人が中心となってメジャーの殿堂入り監督バリー・ラーキン氏(元シンシナティ・レッズ)の下で頑張ったが、選手層の薄さは否めなかったが日本相手にここまで出来たのは自信になるだろう。


相川の逆転3ランで侍ジャパンが勝利

2013-02-23 22:04:00 | 野球全般
チ  ー  ム 
オーストラリア

日本

【投手】
豪:オクスプリング、ルジック、
ブライト、T・ケネリー、ラッセル、ケント、ウィリアムズ-M・ケネリー
日:田中、杉内、能見、牧田-阿部、相川

【責任投手】

○能見1勝
S牧田1S
●ウィリアムズ1敗

【本塁打】
相川1号(日)

【日本スタメン】
8長野(読売)
4鳥谷(阪神)

6坂本(読売)
2阿部(読売)
7内川(福岡ソフトバンク)
9糸井(オリックス)
D中田(北海道日本ハム)
3稲葉(北海道日本ハム)
5松田(福岡ソフトバンク)
-----------
1田中(東北楽天)
1杉内(読売)
1能見(阪神)
1牧田(埼玉西武)

【戦評】
日本先発の田中(東北楽天)はこの試合でも制球に苦しみ、1回、1安打2四球で招いた1死満塁のピンチでヒューバー(元広島東洋)に押し出しの死球。さらに投ゴロの間に1点を追加され、3回4安打3四死球と不安定な内容に終わった。
田中は初回の立ち上がりに制球が乱れたのは、阿部のリードにも問題がありそうだ。田中も手探りで回毎に変化球の曲がり具合をチェックしたかったのだろうが、初回はスプリット(握りの浅いフォーク)を多投したが制球に苦しんだ。シーズン中だとスライダーやカーブも交えるのだが、3回はそのスライダーで無失点に切り抜けたので、スプリットに拘る必要は無いだろう。
打線は豪州投手陣から得点が奪えなかったが、8回にTV解説の古田氏(元ヤクルト)の予言通り左腕ウィリアムズを攻略した。相川(東京ヤクルト)がカウント3ボール1ストライクから真ん中の直球を振り抜くと左中間席に着弾する逆転3ラン本塁打で3-2とリードを奪った。
最終回はアンダースローの牧田(埼玉西武)が3者三振でゲームを締めた。侍ジャパンは抑え候補だった浅尾(中日)が外れたので、牧田が今後抑え候補として起用される可能性が出てきた。牧田は2011年の新人王で後半は抑えとして活躍した経験が買われての起用だ。

打線は相変わらず低調だが、今後、明日の豪州戦とその後の国内チームとの強化試合を経て1次ラウンドまでには点を取るパターンを確立したい所だ。


松井秀喜が引退表明「寂しい気持ちはあるが、ほっとした気持ち」

2012-12-28 12:41:04 | 野球全般

タンパベイ・レイズ(ア・リーグ東地区)からFAとなっていた松井秀喜外野手(38)が現役引退を表明した。ニューヨーク市内で会見し、「本日をもちまして、20年間に及ぶプロ野球人生に区切りをつけたい」と語った。日米通算507本塁打、平成最強のスラッガーは日米通算20年間のプロ生活に終止符を打ち、バットを置くことを決断した。

1992年夏の甲子園、星稜(石川県)の4番だった松井は明徳義塾戦で5打席連続敬遠され、伝説となった。ドラフト会議では4球団からの指名を受け、抽選で当時の長嶋監督が引き当てて憧れだった阪神では無く読売へ入団した。読売の4番は落合がFA移籍して君臨していたが、長嶋監督は「1000日構想」を打ち立てて、徹底的にマンツーマン指導をした結果、落合退団後の4番を任された。
読売では10年間プレーし2002年オフにFA権を行使し、2003年ニューヨーク・ヤンキース(ア・リーグ東地区)入り。2009年ワールドシリーズでは日本選手初のMVPを獲得するなど活躍した。
だが、故障歴などが原因で契約更新はされず2010年はアナハイム・エンゼルス(ナ・リーグ東地区)、2011年はオークランド・アスレチックス(ア・リーグ西地区)でプレーし、メジャー10年目の今季は開幕までに所属先が決まらず、シーズン途中で故障者が続出したタンパベイ・レイズとマイナー契約を結び、マイナーでのプレーを経てメジャー昇格を果たしたものの、34試合で打率・147、2本塁打、7打点に終わり、7月25日に戦力外通告を受けた。

【会見での主な発言】
Q.引退決断の理由は?

松井:「チャンスをもらいながら結果が振るわなかったことが一番大きい。5、6年くらい前から両膝の状態も良くない時期があって手術も受け、体力的に多少下り坂の中で、だましだましやってきた。結果が出なくなって命懸けのプレーも終わりを迎えた

Q.今の心境は。

松井: 「寂しい気持ちはあるが、ほっとした気持ちもある。非常に複雑。引退という言葉はあまり使いたくない。まだ草野球の予定も入っているしね」

Q.一番の思い出は。

松井:「長嶋監督と二人で素振りした時間。それが一番印象に残っているかもしれない。ジャイアンツで毎日のように二人きりで指導していただいた日々がその後の野球人生の大きな礎になった。感謝してもし尽くせない


大谷、北海道日本ハム入団表明!

2012-12-10 23:25:02 | 野球全般

北海道日本ハムからドラフト1位指名を受けた花巻東高の大谷翔平投手が、北海道日本ハム入りを正式表明した。米大リーグ挑戦を翻意した胸中を激白。「日本一になって、また(メジャーに)挑戦したい」と決意を示した。



入団の決め手となったのは、球団側が独自に作成した「夢への道しるべ」と題した独自の資料と投打両面で活躍する“二刀流”の育成プラン。
「最初はメジャーで長く活躍するためにも早く行った方がいいと考えた」という大谷の鉄の意志が氷解。理路整然とした説明を受け、「当初自分には投手と打者を両方やるという選択肢はなかった。どちらでもやってみたいという気持ちがあるのでうれしかったです」と18歳のハートは揺れ動いた。交渉の席で日本人選手の海外での適応の困難さなどを説明され、ダルビッシュ有(現テキサス・レンジャーズ)らを育てた独自の育成システムも披露された。

最終的にはメジャーに行ってみたいし、憧れの場所。新しい道を日本ハムさんから教えてもらった。一年目から自分の力をしっかりと発揮して貢献できるように、ファンの方に喜んでいただけるように頑張ります」。大谷も会見終盤には肩の荷が下りたように初めて白い歯をこぼした。

大谷の両親は日本の球団へのプロ入りを希望していたと言われていたので、ハム側としても突破口は両親の説得にあったと思う。それにしてもハム側が用意していた独自資料だが、これは大谷本人の気持ちを揺るがすには十分だっただろうが、それよりも球団側の熱意、とりわけ栗山監督自らが岩手県まで出向いて説得したのだがら心に響かない訳が無い。
ハム側は今後「二刀流」で育成を図るのだろうが、野手としてのポジションは高校時代に経験のある外野手となるのか、それとも未体験の内野手を目指すのかはいずれ分かるだろう。
個人的には右投げ左打ちの強打者として育成して、将来チームの大黒柱として4番を打てるような打者になっていたらパ・リーグの球団には脅威だろう。


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