5月11日（木）
妻は疲れている。
昨日、夕食後、「私にお風呂に入りなさい」と言った。
うん！？
私は夕食前に必ず入浴する。
「もう、入ったじゃないか」
「入ってないでしょう」？
妻は戸惑っている。
「疲れてるな、ゆっくり休め」
妻は泣き出した。
昨年、私が前立腺癌発症してから
病院同行、立ち合い、体調管理
食事の世話、寝床メーキング、下の清掃
娘の夜遅い食事の準備。
昨日、ランチをエントランス前のショッピングセンター内
二人で王将に入りラーメンセットを食べた。
わざわざ、出かけて食べる距離ではない。
サンダル履き自宅から3分。
体調変化にも対処可能。
11日（木）孫が風邪を引いているようで
息子が自宅で仕事をしながら世話している。
妻に息子宅に行って孫の面倒をみなさいと促した。
4月から四六時中、亭主の介護は辛いだろうと感じていた。
「今日は昼飯の用意はしなくていいよ」
妻をいっときでも開放させたい。
「一人でショッピングセンター内で食べるから大丈夫」
妻の心身に解放感と休憩を取らせたかった
私には、別の試みもあった。
まもなく、やって来る仕事引退しての日常生活。
先日の王将の店内には、オジサン達が、ポツンと
ビール、餃子、ラーメンを食べていた。
リタイアしたオジサン達と見受ける。
妻が出かけた後、尿漏れパンツを履いて外出。
エントランスから住民専用通路があり
傘も要らずにショッピングセンターに入れる。
センター内2階のイタリアンレストラン サイゼリアに向かった。
今年3月、72歳で予備校講師を引退したあんちゃんは
飲み屋と言うより、手軽にお安く短時間で
ちょい飲みとツマミを楽しむ。
若者の居酒屋離れ、居酒屋は減少。
幼児から老人、ファミリーまで
違和感なく飲食。
満足度５０％
今日の生活度 ５０％満たせば幸福。
平日 昼時、オフィス街ではない。
店内は主婦グループ、赤ちゃん連れグループ、ファミリー
そして、いましたよ。
孤独のグルメのオジサン達。
時間はあるが、金はない。
家では居場所がない。
連れ合いの視線に耐えかねて
お外に目的もなくウロウロ。
以前 住んでいた集合住宅で見かけたオジサンがいた。
スパゲティとチキン、ワインデカンタを注文。
4月5日 入院後、アルコールは口にしていない。
スマホで時事ニュースを見ながら
飲み食べた。
ひと月もアルコールが体内に注入されないは
53年ぶりだ。
体内に放射線まで注入された体は
てきめん、酔いが回る。
40分程で店を出た。
フラフラしながら、別のショッピングセンターに向かった。
尿漏れパンツは快適だ。
続く。
