地元茨城の玄蕎麦を始めとして、対馬や熊本の玄蕎麦も使用する粉にこだわりのあるお店である。ガイドブックで見ている間は普通の蕎麦屋さんに思えたのだが、電話で確認を取ろうとしたら、非常にミステリアスなお店に見えてきた。
まずは、電話番号が携帯の番号なのだ。電話がつながって「本日、営業されていますか?」と聞いてみると、「営業しているようでもあり、していないようでもあり」という、まるで禅問答のような答えである。蕎麦屋さんでこの問答は、強烈に興味が出た。「行けば、食べられるという事ですね」と確認をとり、他の事は忘れて直行した。
国道50号線沿いという最高の立地にありながら、最後のひとひねりを解読しないとお店に到達できない。しかも、、お店には暖簾など下がっていない。しかし、お店に入って謎が解けた。こちらは予定としては、今日と明日は年越し蕎麦の受け渡しだけで、私のように強引に来てしまった客にだけ対応しているようだ。
今日は二八しかないのですが。と申し訳なさそうにご主人。しかし、今日は入店出来ただけでラッキーなのだ。
二八は、腕の冴えを感じさせるものだった。このところ、十割を食べつけているが、二八の優しい口当たりが新鮮だ。いわゆるツルッとした喉ざわりもあるのだが、十割の時として尖った感じをまろやかに包み込むつなぎの味わいだろうか。それに、このお店は醤油や味醂にも非常にこだわり、汁は蕎麦の甘さに合わせて調節するという。
やはり、姿も美しい。そもそも物を食べるのは欲望の充足なのだから、こだわりすぎて禁欲的になるのもつまらない。
よく見れば、暖簾は店内に下げられていた。
まずは、電話番号が携帯の番号なのだ。電話がつながって「本日、営業されていますか?」と聞いてみると、「営業しているようでもあり、していないようでもあり」という、まるで禅問答のような答えである。蕎麦屋さんでこの問答は、強烈に興味が出た。「行けば、食べられるという事ですね」と確認をとり、他の事は忘れて直行した。
国道50号線沿いという最高の立地にありながら、最後のひとひねりを解読しないとお店に到達できない。しかも、、お店には暖簾など下がっていない。しかし、お店に入って謎が解けた。こちらは予定としては、今日と明日は年越し蕎麦の受け渡しだけで、私のように強引に来てしまった客にだけ対応しているようだ。
今日は二八しかないのですが。と申し訳なさそうにご主人。しかし、今日は入店出来ただけでラッキーなのだ。
二八は、腕の冴えを感じさせるものだった。このところ、十割を食べつけているが、二八の優しい口当たりが新鮮だ。いわゆるツルッとした喉ざわりもあるのだが、十割の時として尖った感じをまろやかに包み込むつなぎの味わいだろうか。それに、このお店は醤油や味醂にも非常にこだわり、汁は蕎麦の甘さに合わせて調節するという。
やはり、姿も美しい。そもそも物を食べるのは欲望の充足なのだから、こだわりすぎて禁欲的になるのもつまらない。
よく見れば、暖簾は店内に下げられていた。