蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

六義園 梅の咲きだし

2011-01-31 20:44:26 | 古民家、庭園
冬型の気圧配置が強い日に、六義園を訪れた。


日本海側では風雪が猛威をふるっているのだろうが、関東の平野にはくっきりとした日差しが降り注ぐ。
冷たい北風が吹きぬけ、出汐湊辺りにはこの季節、特に目をひくものもない。人が少ないのが、唯一の取柄か。


よく見れば、雪つりされた松もそれらしいアクセントにはなるのだが、風景としてあまりにも長閑で厳しい冬を思わせる姿とも言い難い。




春近い日差しの中、藤代峠の麓で白梅が咲き始めていた。


江戸の大名屋敷の洗練が、花の姿に不思議な迫力を添える。




この日は、園内に本当に人影が少なかった。2月に入ってしまうと、梅まつりの行事が行われ、大変な人出になってしまう。


吹上茶屋の近くの紅梅もぼちぼち咲きだしである。



馬場家(2)  松本市

2011-01-30 15:55:45 | 古民家、庭園
馬場家は松本市の南東部、松本平を見下ろす小高い場所にある。


格式の高い表門を通してから、中庭、主屋を見渡す。




主屋はこの地方の民家に特徴的な本棟造り。雀おどしも、凝った造りである。




室内は、この地方の豊富な木材を利用できたからだろう、なかなか豪華な造り。


しかし主屋には全く火の気が無く、屋外よりも気温は低く感じられる。畳の上ではスリッパという訳にもいかず、長時間は耐えられない。




庭の池は完全に凍りついて、陽が差しているのに融ける気配もない。
庭は坪庭と呼ばれるようだが、京都の坪庭とはまるで姿が異なる。




通常は締めきりの中門のくぐり戸が、雨戸の工事のために開いていた(主屋があんなに寒かったのはそれも原因かもしれない)。くぐり戸近くの通常は入れない位置から見た坪庭。


麺 style ABC  神楽坂

2011-01-29 20:19:37 | 中華料理
ごく、まれにラーメンを食べに行く事も有る。


こちらは、GINZA ABC ラーメンなる、名店の唯一の支店なのだそうだが、ラーメン事情に疎いためそれでピンとくる訳でもない。
ただただ、前座のギョーザに生ビールはよく合った。


主役のラーメンは、一番過激に辛そうなのを注文した。
まったりとしたスープに、ほぼ好みの辛さ。
麺ともよく絡んでくれる。

堀内家(2)  塩尻市

2011-01-28 21:03:28 | 古民家、庭園
3年ぶりに堀内家を訪れたが、当然ながら様子はほとんど変わっていない。


今回は、たまたま陽が差していて、多少奥行きを感じやすい程度の差しかないようだ。


正式な玄関の向かって右手にある門から、親しい人は座敷へと続く庭へと入ることができる。


雀おどしと呼ばれる棟かざりが、伸びやかに見える。板で葺いた屋根には、重しの石が載る。


この辺り一帯が、昔の街並をどことなく残している。



井川城  松本郊外

2011-01-27 22:37:52 | 蕎麦
住宅地の中に隠れている蕎麦屋さん。ガイドブックの情報だけで行きつくのは、困難な程のわかりにくい場所にある。
三色そばを注文した。


惚れ惚れする十割の姿。


推奨は、始めの一口を塩でだが、その後は塩なしの蕎麦のみを試す。それはそれで美味しい。なかなか、止まらない。


続いて、ハッとする蕎麦姿。御前粉のみの蕎麦。
香りは無いのだが、固めの蕎麦にこのお店のポリシーを感じた。よく、噛んで食べる蕎麦である。


間に御前が入ると、二八の蕎麦の香りが、改めて新鮮に感じられる。確かに、八割は蕎麦だし。
せいろの塗りも見事。蕎麦を演出する事に、しっかり気を配っておられる。


サービスの蕎麦団子の柔らかいこと。
こちらの蕎麦は、全体に固めと思われるが、その分蕎麦を噛みしめる楽しみが付く。


相性も必要

2011-01-26 23:13:49 | お散歩
昔からクルマは大好きだったのだが、この頃の判断基準はもっぱら使いやすさ。


使いやすいかどうかは、感覚的な事もあり、判断は難しい。
それでも、使いにくければ直ぐに取り変えるのが目に見えている。

6ケタ目のメーターを動員できたのは、結果的に相性がよいのだろう。

神楽坂 しふく

2011-01-25 22:00:08 | 日本料理
少しだけフォーマルな会があり、神楽坂「しふく」を訪れた。最後に御抹茶が出る懐石料理のお店である。


床の間には正月らしく門松がみえる。


先付けは、かぶら豆腐。豆腐にあんと、蕪のすりおろしがかかっている。豆腐の上には日本海のズワイガニがのる。


続いて、鴨の揚げもの。焼き葱が添えられて。
器もなかなかのもの。


お造りには、正月らしく金箔が添えられて豪勢。
大間の鮪、そして鯛。奥のガラスの容器には烏賊の雲丹和えが入る。ツマも産地にいちいちこだわったものを出す。
深めの織部もよい役者だと思う。


これまた正月らしく、雑煮が出る。具は鳥団子、かぶら、椎茸、京人参、水菜。餅は京料理らしく丸餅。


八寸。松葉のあしらいが心憎い。
海老、出汁巻き玉子(甘みのない物)、酢牛蒡、酢蓮、鮭の大根巻き、蒲鉾。後ろの小鉢には帆立貝のイクラ添え。左は丹波の黒豆。
一つ一つの素材が実に丁寧に調理されている。
これはお酒がすすんでしまう。


氷見産の鰤の照り焼きに畳いわし。ちょっと分りにくいが、鰤は見事に煮込まれた大根の上に載っている。
かなり量もあるなと思ったが、お酒とともにどんどん進んでしまう。




香の物と雑炊。雑炊の出汁が素晴らしく、量を軽めにお願いしたのを後悔した。


デザートは華やかに。


締めの抹茶が、満足感を盛り上げる感じがする。

戸隠神社参道  雪姿

2011-01-24 23:13:28 | 神社仏閣
戸隠神社は神話に満ちた、古来からの信仰の地のようである。


この鳥居は県道の近くにあり、奥社まで約2kmの参道が続く。




鳥居をくぐると、ひとつ別の世界に入ることになる。そのため、鳥居の足元にはいろいろと注意書きが並ぶのは昔も今も変わらないようだ。


参道の両側には、かなりの面積の平坦な土地が広がり、クロスカントリースキーやスノーシューのためのよいフィールドになっているようだ。


夏場は下草が茂りとても入れないような林の中も、クロスカントリースキーを履いていれば冬場ならば自由自在。




誰も跡をつけていない新雪にシュプールを付けるのは気持ちがいい。




奥社との中間地点にある随神紋。


その先の、数百年を経た杉並木が素晴らしい。

手抜きのディナー

2011-01-23 21:53:35 | 男の料理
3皿のうち、2皿がテイクアウトでは、料理と呼んでよいものか。


サラミにオリーブは、江戸川橋に程近い「地蔵通り商店街」にあるIl Feliceさんで購入した。当り前だが、実にきちんとした味である。しかも、本当に少量の注文から受けてくれる。
一昔前は「地蔵横丁」とかいって、シャレたものなんか、見当たらなかったのだが。大したものだ。


2皿目だけ、かろうじて手作り。チキンのスープ。
材料は、タマネギ、ニンジン、ジャガイモ、鶏肉、マッシュルームだけ。
野菜は、小さめに切ってよく炒める。水分が飛び、野菜に火が通り色が変わってきたら、小さく切った鶏肉を加える。ここで、鳥に火を遠し、灰汁を炒めてしまう。
後は水を加えて、煮込むだけ。チキンブイヨンとか、味の元のような調味料は全く不要。時間をかければ、味は自然に出てくる。


肉の皿は、またしてもテイクアウト。
でもIl Feliceさんのサルシッチャ(ソーセージ)、味が深い。
周りは豆のブイヨン煮。これはこれで、ちゃんとした一品なのだが、付け合わせとしても大変な役者だと思う。

真田邸 冬姿  松代(長野)

2011-01-21 21:26:25 | 古民家、庭園
真田邸の保存工事が完了したのは2010年9月と記憶している。工事が完了した直後は人出が多いだろうと思って、時期を待っていた。


いつの間にか、年も改まってしまった。
なかなか立派な玄関だが、いわゆる庶民出の豪農の館では玄関の右手が塀で仕切られて、くぐり戸などの先が主庭となる。どういう訳か、こちらは左手がお庭である。
身分その他の問題なのだろうか。


十分時期を見計らったらしく、邸内は実に人気がない。写真を撮るのにはありがたいのだが、実に寒い。




なにしろ、1月上旬だと言うのに障子を開け広げ。


庭の池は、と見れば表面凍結。こちらにお勤めの方の忍耐強さに頭が下がる。


幸いなことに、借景まで含めて江戸末の姿はほとんど失われていないように見える。




御殿の廊下を少し移動すれば、池の先の石組の姿も変化する。


冬枯れで下草がないので、池の端からの眺めも収まりがある。