蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

といちや  上越市黒井

2018-08-29 20:41:44 | 寿司
かなり久しぶりに訪れたお店だが、ご主人は相変わらず手元(の動き)が速く、元気が良い。


まずは、ドロ海老(ガサ海老とも言うようだ)を焼いていただいた。
輸送に堪えないので大半が地元で消費される海老なのだが、実に甘みが優れ、味が良い。確かに、地元で食べる価値がある。


続いて、握り。




やはり、白身や貝が抜群の旨さである。


カニにイクラ。彩りが、目出度い。
遊び心も大したもの。


マグロに鯛の、スペシャル。これは抜群である。


締めは、海藻の味噌汁。また、味噌がいい。
数百キロも離れているのだが、毎日でも通いたい。

林富永邸  上越市三和区

2018-08-28 21:53:52 | 古民家、庭園
こちらのお屋敷も年間に二度しか公開されないのだが、公開の時期が一日だけではなく、また数年前から公開されていたので、なんとなく馴染みのあるお宅に思われるまでに親しんできた感がある。


立派な杉の並木を下った先に、母屋がある。




館が公開されたのは、5月も半ば。日陰に座れば、涼しい風が吹き抜ける。苔庭に設置された籐椅子は、極楽の味わいであった。


田圃の遥か先には、未だに雪をいだく山々を見ることが出来た。



九頭龍蕎麦  神楽坂

2018-08-23 23:44:48 | 蕎麦
洪水のたびに流域が変わり、その結果下流の河川の跡が沢山残される、というのが世界的にも多くの河川に見られる現象である。


それを遠き昔のギリシアからケルベロスなる多首型の怪物として、語り継がれている。
かなり乱暴な単純化をすれば、灌漑技術が十分ではなかった時代の、平野部を流れる河川の洪水への怖れを含んだ名称なのであろう。


福井の海沿いでも豪雨の歴史もあり、九頭龍川なる名前がつけられた。
それを、東京の神楽坂で福井の蕎麦を食べさせるお店の店名に使うので、少し不思議な気分になる。


食べ方としては、辛味のある大根おろしの汁を蕎麦を持った器にぶっかけるスタイルが一般的である。
大根の辛味が、なんとも魅力的なスパイスとなる一品である。

旧車展示会  道の駅新井

2018-08-22 22:07:32 | お散歩
道の駅新井の駐車場を使って、オールドカーの展示会が行われた。


その中でも釘付けになった、オースティン35。それも隣はロータスのようであるが。
サルーンカーであろうと、スポーツでも基本の重心設定の工夫は変わらないようである。


戦前からのフェンダーのラインを保ちながら、モノコックのボディへの挑戦は実に素晴らしい。
しかし、その構造は別の流れを引き出す事に成功した。
オースティン スプライトに始まる ライトウェイト スポーツカーの系列である。


この日、展示されたのはスポーツカーとしては一クラス上。
この下にさらに車重が軽いライトウェイト スポーツカーの世界を展開するとは、当時の英国でもなかなか想像しにくかったように思う。


粗挽き蕎麦に妙高海老の天婦羅  山笑 旧戸隠村

2018-08-21 21:07:01 | 蕎麦
戸隠で十割の蕎麦を出す店は限られている。大概は、二八蕎麦を、ボッチ盛りで出す。確かに戸隠の伝統に則った形ではあるが、味わいの追求という面では、このお店に敵する事は出来ないように思う。


こちらのお店の蕎麦は全て十割。その中でも、香りの素晴らしい粗挽きを丁度よく味わいたい。また、それに対する天婦羅は近年、妙高の水を使う事で完成された海老。
蕎麦は一口だけでも、水蕎麦でお試しくださいとお勧めの一杯が付く。これは試してみるだけの価値が有ると思う。




そして、水蕎麦の後、塩で食べ始めるとこれが止まらない。


天婦羅の味わいも実に深い。山の水で海老を養殖できる幸せ。臭みなど、かけらもない。


この日、お客が実に多く、待ち時間はそれなりになった。ご主人も奥様も(二人だけでやっているお店だ)とても疲れただろうと思うのだが、蕎麦や天婦羅に一切手抜きはない。
ご馳走様でした。

白田邸  上越市頚城区

2018-08-16 23:12:26 | 古民家、庭園
普段は公開されていない邸宅であるが、昨年より春と秋の1日ずつ見る事が可能となった。


もともとは斉藤家の館を移築したものだが、移築完了後も16年間も普請を続けてきた。


玄関のすぐ上の窓は、西欧のスタイルをそのまま受け入れたもの。家へのこだわりが、当時としての最新の様式を取り入れる原動力となったのだろう。




玄関右手には座敷が続く。






その先の奥座敷から、庭を眺める。


この家の庭には、派手なところは全く見られないのだが、よく気候風土と調和した屋敷作りが行われたという印象を持った。

すし割烹 魚河岸  柏崎市

2018-08-08 21:14:43 | 寿司
柏崎市はよい鯛の上がる港として有名である。この日は路地裏にある天婦羅屋さんを訪ねようと思ったのだが、お店は開いているのに人がいない。車を止めるのも大変そうなので、すぐに諦めて魚河岸さんの寿司に変更した。


昼に一番高価な「極み」ではなく、その下の特上を注文したと思う。
地物の白身にそれほどこだわらず、魚卵系が3カン並ぶ。


でもまあ、旨いものは旨い。そういう説得力のある握りである。


赤貝も納得の味わいであった。




なかなか贅沢な顔ぶれ。
ご主人の長年の経験に基づき、この日の特上のネタを選んでいただいたようだ。


ご馳走様でした。


鬼七  五泉市 新潟県

2018-08-06 18:33:29 | 蕎麦
ほぼ開店時奥に入店したのだが、席のほとんどが埋まっていた。相当の人気店のようである。


という事は、蕎麦が出てくるまでにそれなりに待たなくてはいけない、という事だろう。
それでも、座った席からこんな庭の様子がゆっくりと眺められるので、ささっと蕎麦が出てこない方が都合がよい。




とろろ蕎麦を注文した。とろろが別の鉢で出てくるのは非常に都合が良い。
普通のセイロの味と、とろろ蕎麦の味を交代で楽しめる。
蕎麦はなかなか元気がよくて、私の好み。


蕎麦のセンスも素晴らしいが、庭の手入れの技術も凄い。
いいお店でした。



慈光寺  五泉市 新潟県

2018-08-01 20:56:22 | 古民家、庭園
この寺はずっと、修行の寺であった。


門前の杉並木は、娑婆の世界との遠い隔たりを表す。
新潟の田舎の山道なので、、賑わう町との隔絶された感覚は非常に強い。


川沿いを走る道なので、地形に沿って折れ曲がる。見通しが効かないところも、軽い恐怖感を覚えさせる。
さらに、年輪を重ねた杉の並木は奥へと招く。




慈光寺の山門は、かなり奥深い場所にあった。
山門の手前に石垣を眺められる所があり、そこへ境内からの清水が流れ落ちていた。


境内に到着したのは11時過ぎ。それでも、静寂に包まれていた。