地方都市は、店じまいが早い。たいして遅くない時間の筈なのに、お店は次々と明かりを消して、結構賑やかな筈の通りが真っ暗になってしまう。ここ、川越でも事情は同じ。思ったより仕事が遅くなり、松江町までバスで出てきたのが7時を20分は過ぎていた。それから、かなり大雑把な地図を頼りに、暗い道を歩く。もし、お店が閉まっていたら、今夜の夕食は本当に悲惨なことになる。それを承知の上で、駅とは全然別の方向へとひたすら歩き続ける。
路地の奥のお店から、明かりが漏れているのを見つけた時は、本当に嬉しかった。閉店時間まで10分しかないが、入ってしまえば、こちらの勝ちだ。
閉店間際に、一人きりで飛び込んだのだが、なかなか風情ある座敷に案内してくれた。これは、酒、つまみ、蕎麦を全部注文して、蕎麦は声をかけますから、というのがマナーだろう。生酒には、揚げ蕎麦がお通しとして、付いてきた。
つまみに注文した鴨の燻製。レモンを絞り、しらがネギを添えていただくと、豊かな風味が口中に広がる。作り手の暖かさが伝わってくる。切り方が、なかなか大雑把なのもよい。もう少しで、酒をお替りしてしまうところだった。
二色もりは、おせいろに変わりそば。蕎麦猪口が繊細な薄手で、徳利の口が独特な三角なのを見ただけでも、このお店のこだわりが充分に感じられると思う。お店に入る段階ではわさわさしたが、落ち着いて食べる余裕を与えてくれる蕎麦だった。
こちらには、十割や、割り箸の太さの深山など、また行って試したい蕎麦がある。
路地の奥のお店から、明かりが漏れているのを見つけた時は、本当に嬉しかった。閉店時間まで10分しかないが、入ってしまえば、こちらの勝ちだ。
閉店間際に、一人きりで飛び込んだのだが、なかなか風情ある座敷に案内してくれた。これは、酒、つまみ、蕎麦を全部注文して、蕎麦は声をかけますから、というのがマナーだろう。生酒には、揚げ蕎麦がお通しとして、付いてきた。
つまみに注文した鴨の燻製。レモンを絞り、しらがネギを添えていただくと、豊かな風味が口中に広がる。作り手の暖かさが伝わってくる。切り方が、なかなか大雑把なのもよい。もう少しで、酒をお替りしてしまうところだった。
二色もりは、おせいろに変わりそば。蕎麦猪口が繊細な薄手で、徳利の口が独特な三角なのを見ただけでも、このお店のこだわりが充分に感じられると思う。お店に入る段階ではわさわさしたが、落ち着いて食べる余裕を与えてくれる蕎麦だった。
こちらには、十割や、割り箸の太さの深山など、また行って試したい蕎麦がある。
とても良くマッチしますね。たまにしか行けませんが、天プラのてんぬまさんも
お忍び気分満点の佇まいで昔から気に入ってます。
はすみさんに十割があるのは知りませんでした。行ってみたいですね。
ここ最近、川越でそばというと弥生さんばかりでしたので。
喜多院の辺りに辿りついたのは、8時半も過ぎたころでした。門前の小屋のようなところに明かりは灯っていましたが、その他はもう戸を閉ざして真っ暗でした。それで、あの辺りの様子はよく分りませんでした。
「はすみ」さんでは、なぜか十割はお品書きには載っていなくて、壁に十割蕎麦 ○○円と書かれた紙ぺらが貼ってあるだけでした。季節限定だからなのか、それともご主人としては二八を押したいからなのか、こちらもよくわかりません。
気分のモードが「わー、食べられてよかった!」に、ずっと入りっぱなしだったようです。
美味しかったです。
画像の鴨の燻製もそそられますね。ここの鴨焼は以前何度も食べたことがあるのですが、
燻製は一度もなく、今日も久し振りだったのでつい鴨焼を注文してしまいました。
燻製を頼んでみれば良かったなぁと今になって後悔しています。次回の課題にします。
さすがの足回り、なんとも小粋な。
十割をもう試されたのですね。いやー凄い。
「弥生」さんも楽しみですが、この辺りの風情を味わいに、十割や深山を求めて再訪したいと、思っております。