長岡から六日町、湯沢にかけてのかつては織物が盛んだった地域はフノリをつなぎに使い、ボッチ盛りにする「へぎそば」が主流となる。湯沢の街中にある中野屋さんも、当然その系統のそばを出す。
一人前なのでボッチ盛りにしてはいないが、そばは薄めの汁にどっぷりとつけて食べるのが良い。蕎麦の香りはあまり感じられないが、つやつやのそばは、口触りが非常によい。
天ぷらは、黄身を沢山使っている感じで、この系統のそばとの相性はよい。
越後湯沢の雪は、湿り気が多く、フロントグラスやゴーグルに付いたとたんに溶けて流れ出す。
つなぎもいろいろなんですね。
フノリのつなぎというのは、
初めて聞きました。
食感も違うんでしょうね。
長野ではオヤマボクチをつなぎにする所がありますが、織物産業が盛んな新潟ではフノリが多いです。
飯山から国道117号線を北上し、十日町から小千谷町あたりがそういう蕎麦文化の中心です。
蕎麦の香りは概してあまり感じられませんが、滑らかな食感は独特です。食材は冷やしすぎると香りが分からなくなる傾向にはありますが、こちらの蕎麦はキリキリとよく冷えた薄めの汁に浸すのが美味しいと感じています。