爺の世間ばなし

思いつくままのお喋り

避難準備

2018年07月25日 | 日記

戦争末期、田舎にもアメリカの飛行機が飛んできた、警戒警報発令のサイレンが鳴り続き、地域の消防団員が敵機来襲、警戒警報発令と叫びながらの避難指示で自家製の防空壕へ潜り込んだ。

自然災害では、避難準備、避難勧告、避難指示と3段階になっているが、戦時下では、就寝時も枕元に着替えと防空頭巾を用意、常に避難準備態勢にあり、サイレンと同時に直ちに避難できた。

暴風、豪雨、豪雪、洪水、地震、津波、噴火などの異常な自然現象による災害では、避難以外の術はないことは分かっているが、一人一人が命を守る防災対策をしている人は少ないと思う。

自然災害によって予測される被害範囲はハザードマップに示されているところだが、行政単独での周知には限界があり、住民が中心になって地域防災を担う必要性があると専門家は訴えている。


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食べ物を大切に

2018年07月20日 | 日記

戦時下だった小学生時代、昼食の前に必ず長いこと唱えた言葉があった、正確に覚えていないが,要は天地の恵みと、生産者の人たちや調理してくれた人たちへの感謝の気持ちを述べてから「いただきます」と手を合わせた。

戦後の食糧難時代を体験した世代にとっては、食べ残しが大量に捨てられたり、世界には餓死する子供たちが多い現実を思うと、テレビで見る大食い、早食い競争には不快感を覚えてしまう。

我が家は食べ物を粗末にしない、頂き物で食べきれなければ、ご近所や、友人、知人から食べてもらう習慣が身についている、先日義妹が持て余した直径25センチほどの真ん丸なカボチャを2個も貰った。

老夫婦の力で切るのは危険で無理だと判断、処分を考え抜いた結果「動物ふれあいセンター」が頭に浮かび照会したところ、山羊の好物なので喜んで頂戴したいと言われて持参、山羊さん美味しかったろう。


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買い物の楽しさ

2018年07月14日 | 日記

爺が少年時代を過ごした田舎でも、子供向けの駄菓子や雑貨を商う「なんか屋」さんがあって、駄賃を貰うと直ぐに浮き浮きしながら飛んで行ったもの、オマケを貰ったり、クジで当たったりが楽しかった。

「なんか屋」を大型化したのが100円ショップであろう、幼児から高齢者まで気軽に手頃な値段で買い物ができる、時には無くてもいいような品を買い、無駄遣いして楽しさを味わって来る。

老夫婦の買い物と言えば、一日おきに利用している食品スーパー、入店から出店まで、何も語らずに用が足せるので、無口な人にとっては好都合の店である、喋らずとも内心で楽しんでいるのかも。

お喋り好きな爺は、おはよう、こんにちは、ご苦労さん等の声掛けをしながら、顔なじみになった店員やレジ係と仕事に支障のない範囲で言葉を交わすことで、買い物の楽しさを味わっている。


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懐かしいおにぎり

2018年07月10日 | 日記

小学校低学年だった昭和10年代半ば,小さな村で育った爺、学校から帰ると必ず母ちゃん何かない?とおやつをねだる、味噌や塩をつけた小さなおにぎりがおやつだったことも。

また、遠足で母が作ってくれたおにぎりは、具は梅干しがお決まりで全体を海苔で巻いたもの、農家の子供たちの味噌を塗って、こんがりと焼いた大きなおにぎりが、美味しそうで食べたかった。

戦争末期の昭和20年の6月に農家への勤労奉仕は、除草機での田の草取りだった、小昼(こびり)と称して10時に出される塩むすびの味が今も忘れないでいる、コシヒカリよりも美味かった。

おにぎりに梅干しを入れておくと梅干しに含まれているクエン酸の殺菌作用が働いて、細菌の繁殖を食い止め,ご飯が傷みにくくなり、防腐剤として理にかなった先達の知恵であろう。


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日本食

2018年07月05日 | 日記

平成25年12月、「和食;日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録され、一汁三菜を基本とする日本の食事スタイルは理想的な栄養バランスと言われ評価された。

料理をする家庭が減り、食生活の大部分を外食産業に頼る家族が増え、家庭で作る料理も各国の料理がいりみだれ、味つけや素材の組み合わせも多種多様で爺の世代には馴染めないでいる。

高齢者等を対象とした夕飯の宅配弁当のチラシを見るたびに、カロリーや塩分など栄養士が考えた栄養バランスのとれた内容とはいえ、爺が食べてきた食事を思うと、食べる気にはならない。

食生活改善推進員が食育推進の担い手として、食育アドバイザーを併名、食育活動に取り組み、郷土料理や行事食、食文化の継承という大きな視点で活動を進めているというが、目立たないのが残念でならない。


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