テレビはニュースのほかに
アナウンサーを中心に
鼎談とか座談会がありました
ラジオのトーク番組では
音声だけでしたが、テレビになって
出演者のネクタイ,衣装が見えますし
身振り手振りや表情が番組に加わります
テレビは新しく感じられました
ラジオドラマは音声だけでしたが
テレビドラマになって動画が加わりました
ラジオドラマはテープレコーダーを駆使して
組み立てていましたが、テレビドラマは
まだ、録画機がありません。
すべて生ドラマです。制作しているスタジオで
タイトルからエンドマークまですべて処理しなくては
なりませんでした
我が家の14インチのテレビを
父親と二人で,テレビドラマ(生)をよく見ました
カツドウ屋(映画人)の父親は画面構成を渋い顔で
眺めていました
… … …
映画では、登場する二人の俳優さんのそれぞれの
アップを同じ焦点距離のレンズで切り返していくのに
テレビ・ドラマでは、それぞれの俳優さんのアップを写す
レンズの焦点距離が違うのです。レンズの焦点距離が
違うと,なんとなく場面の雰囲気が違ってきます
また、二人の俳優さんのアップショットで一人は
キチッと正面を向いているのに,もう一人の俳優さんの
アップに切り替わると横顔になることがありました
… … …
ワンカットずつ,厳密なカットで積み重ねていく映画に
比べて、テレビ・ドラマのカットは、少し違っていました
渋い顔をなさっていたご尊父様のお顔が見えてきそうです。
まさにテレビ映像の現場に携わっておられる貴兄の 一種身の置き所のない辛さも想像できそうですが
既に60年余の昔、 読ませていただきました。有難うございます。