初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

テレビドラマと小道具係

2017年01月10日 22時40分26秒 | Weblog


スタジオのセットは美術部の大道具係で

建てられますが、出来上がったセットだけでは

ニュータウンに完成した新築住宅のようなものです

そのセットからは生活が感じられません

… … …

その部屋にソファー、テーブル、花が活けられた花瓶

和室では床の間に掛け軸、キッチンのセットでは料理器具、

オーブン、冷蔵庫が並んで初めて、生活感があふれてきます



その部屋のセットの壁に掛ける額縁など、部屋を

装飾を担当するパートを美術部、小道具係と呼ばれます

この大道具、小道具と名付けられる係は

テレビスタジオに限らず

映画スタジオ、劇場の舞台でも云われています

ソファ、テーブル、掛け軸、床の間の花瓶などから

始まって、時代劇の刀剣、ご用提灯、額縁、絵画、食器

瀬戸物など、ありとあらゆる小道具が、

小道具倉庫に収納されています

… … …

小道具倉庫を眺めると、古都の骨董屋の店先、

縁日の道具屋を眺めているようで、

いつまでも飽きません



現代劇のドラマで、銀行の窓口の場面では小道具として

紙幣が必要になります。紙幣が点景として描写される場合は

本物でなくてもいいのですが、紙幣のやりとりのシーンでは

どうしても本物の紙幣が必要になります

テレビ局の経理局から本物の紙幣を借りてきます

… … …

紙幣が登場する場面では、その場面を撮り終わったあと、

その偽物の紙幣はどう処理されたか、また、

本物の紙幣の場合はキチッと経理局に返却されたかなど

小道具係さんは神経を使います。