観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

ハジロカイツブリ

2017-11-22 18:47:27 | 秋の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 8時10分 潮位228cm
今日の干潮時間13時47分 潮位103cm

 

今日は野鳥観察館の対岸にある藤前活動センターへ行く用事があったので、序でにその周辺で野鳥観察を少ししてきました。

午前中から空全体が厚い雲に覆われ薄暗かったですが、さまざまな鳥に出会えました。

トウネズミモチやセンダン、ナンキンハゼの木があり、ヒヨドリ、ツグミ、スズメなどの小鳥がたくさんいました。

トウネズミモチ↓。すでに枝の先端の実は鳥たちに食べられているようです。

たわわに実がなるセンダン↓。こちらも鳥の餌になります。

 

ナンキンハゼの木にとまっていたスズメ↓。カワラヒワも一緒にいました。こちらのナンキンハゼの白い実も鳥たちにかなり食べられていました。

 

近くの木にはモズ(オス)の姿もみつけました。

近くのヨシ原にいたジョウビタキ(オス)↓。

 

そして、このまま護岸沿いを歩いていると、ハジロカイツブリ2羽を発見。庄内川河口ではまだなかなか観察できていないハジロカイツブリ。ここでハジロカイツブリを近くで見られることを期待していたのですが、出会えました。

ハジロカイツブリはカンムリカイツブリ同様、藤前干潟では冬鳥ですが、カンムリカイツブリよりだいぶ小さめです(ハジロカイツブリの体長:28~34cm、カンムリカイツブリの体長:46~61cm)。

オオバン2羽と一緒に泳いでいました。

杭の上で羽を広げて羽を乾かしながら休むカワウも観察できました↓。

こちらは頭などが白く、繁殖羽に換羽したカワウ↓。

そして、今日最大の見どころは、オオタカ(成鳥)の出現でした。このオオタカ、カワウを襲いましたが、あと少しのところでカワウが大きく叫んで必死に逃げました。

 

最後の写真は、庄内川河口のダイシャクシギ。昨日から、庄内川河口の中央に現れる干潟にたまにやってきています。それでも遠くて、証拠写真程度ですが、非常にくちばしが長く、腰が白いというダイシャクシギの特徴は分かると思います。

この他、庄内川河口では、チュウヒ2羽(3羽の可能性もあり)が現れ、1羽が1羽を追いかけていたり、チュウヒがハヤブサを追いかけていたり、と昨日に引き続き猛禽類の出現が多い日でした。

ハマシギやダイゼンは昨日より飛来数が多かったですが、チュウヒやハヤブサが飛ぶ度に、シギ・チドリやカモなども飛び回っていました。

 

さて、明日は祝日です。

お隣の稲永ビジターセンターでは、講演会「カヤネズミ~草地に生きる小さな哺乳類」が開催されます。

今回は、カヤネズミなどの調査・研究を行っているなごや生物多様性センターの野呂達哉さんからカヤネズミのすむ草地の生態系などについてお話を聴くことができるそうです。

ヨシ原などの草地には、チュウヒなどの鳥だけでなく、その他、たくさんの生きものが生息しています。

藤前干潟にとっても重要なヨシ原という環境のことについて知ることができるとあって、野鳥観察館スタッフも一押しの講演会です。ぜひ、ご参加ください。

詳細は、こちら(NPO法人藤前干潟を守る会ブログ)をご覧ください。

※カヤネズミの巣についての記事もアップされました。→11月22日のNPO法人藤前干潟を守る会ブログ

講演会「カヤネズミ~草地に生きる小さな哺乳類~」
日 時:11月23日(木・祝)13:30〜15:00
会 場:稲永ビジターセンター(名古屋市港区野跡4-11-2 稲永公園内)
講 師:野呂達哉氏(なごや生物多様性センター研究員)
定 員:30名
参加費:無料
申し込み・問い合わせ先:(TEL)080-5157ー2002(NPO法人藤前干潟を守る会携帯)
主催:中部地方環境事務所

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ2、カンムリカイツブリ115、カワウ1,708、ダイサギ8、コサギ10、アオサギ29、マガモ13、カルガモ98、コガモ145、オカヨシガモ9、オナガガモ1,749、ハシビロガモ3、ホシハジロ8、キンクロハジロ61、スズガモ536、ミサゴ27、トビ2、オオタカ1、チュウヒ2、ハヤブサ1、オオバン2、シロチドリ50、ダイゼン78、ハマシギ750、イソシギ1、ダイシャクシギ2、ユリカモメ17、セグロカモメ20、ウミネコ21、ズグロカモメ24

 

明日の満潮時間 8時46分 潮位219cm
明日の干潮時間14時21分 潮位111cm

コメント
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