2年前のいじめをやっと第三者委員会で検証するだと(怒)。今更、被害者児童の親は教育委員会が選定する第三者委員を信ずることはできないと思います。だって教育委員会の都合の良いように選定されたら、被害が被害でなくなる可能性もあるからです。他県のように第三者委員会選定には被害者親も参加し、被害者が納得するような委員が選ばれるべきと指摘がなされています(大津市)。とにかく遅すぎる!
さて福島市教育委員会についての恥ずかしい失態について朝日新聞は下記のように報道しています。
記
福島市の小学校でいじめを受けて男子児童が不登校となった問題で、同市教委は16日、家族が求めていた第三者委員会で調査すると発表した(何年経過しているんだよ!)。これまで市教委は、いじめ防止対策推進法で定める「重大事態」にはあたらないとしてきたが、「児童の立場を考慮し、問題解決のための解明を行うことが重要」と判断。専門的知識や経験がある人を委員に任命する「市いじめ問題対策委員会専門部会」で調査することにした。
児童の家族は17日、「今年3月の時点で自殺未遂があったことを伝えており、もっと早く第三者委による調査を決めるべきだった。子どもの傷ついた心をしっかりと見つめ、権利を守ってほしい」と話した。
家族によると、児童は小学5年だった2018年から、同級生に集団で無視されたり、「死ね」などと言われたりすることが連日続いた。自殺を図ろうとしたこともあり、中学1年の今も不登校の状態という。
重大事態にあたるとして被害を申し立てたが、内部調査をした市教委は今年3月、いじめを認めたものの重大事態にはあたらないと判断した。これに対し家族側は「事実認定に誤りがある」などとして第三者委による調査を求めたが、市側は応じてこなかった。(深津弘)
一般的に大人は自分の立場を守ろうとする生き物です。ですから教師はいじめの事案当事者にはなりたくないし、教育委員会も臭いものには蓋をするという意識から逃げることができないのです。しかし、大人が子供を守れないようでは教育者の看板を外したほうが良いでしょう。または教職から速やかに退場すべきと考えます。文科省からあれだけ「いじめはどこにでもある。そのいじめから逃げずに原因を把握するのが大人の役目である」と指摘されているではありませんか?
2年も逃げていた福島市教育委員会を信ずることができない親たちが増加しそうです。きちんと責任を取るのも大人の役目ですぞ!