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プーチンは何故ウクライナを憎むのか?

2022年03月09日 19時14分08秒 | 日記

ソ連が崩壊した時に遡るとプーチンがウクライナを憎む理由がわかるのです。1989年12月にロシア、ウクライナ及びベラルーシの三共和国の指導者が会談し、旧ソ連を解体して独立国家共同体(CIS)を結成することに合意しました。このCISに他の共和国も加わり、11の共和国が加盟する議定書が調印されたのです。そしてソ連最高会議はソ連はもはや存在しないとの宣言を行ったのです。CIS軍として統一指揮下に置かれることになりましたが、その一方で共和国は独自軍を創設する権利が認められたのです。そして1992年ウクライナ共和国がウクライナ軍を創設したのです。しかし、ロシアが主張する統一軍とウクライナのような共和国が主張する独自軍構想の折り合いがつかず、結局統一軍構想は破綻したのでした。そのため遂にロシアも独自軍を創設することになったのです。

プーチンは統一軍を破綻させたのはウクライナ政権であるとこの時から恨みを抱いていたのです。旧ソ連の盟主たるロシアに歯向かったウクライナを許すことができないとなんとかウクライナという国を破綻させたいとこの時期から思い込んだと推察します。

ところで、1992年核兵器や他の大量破壊兵器は最初に使用しないという文言がロシア軍事ドクトリンから削除されました。そして核兵器保有国と同盟協定により結びついている国がロシアまたはその領土、軍およびその他の舞台、あるいは同盟国に対し武力攻撃を行う場合に「核の先制使用」を認めているのです。

ウクライナの東部ロシア系住民が樹立した2国をロシアは承認しました。この二国にポーランドが軍を派遣したら、または航空爆撃を行ったら上記ロシア軍事ドクトリンの元、核攻撃をすることはロシアが認めているのです。

ですからウクライナをEUがNATOに加盟させることに二の足を踏んでいる事情を理解できると思います。米国もウクライナ国内のロシア軍を攻撃したら「核の先制使用」をロシアはすることができるのです(あくまでロシアの決めたドクトリンですが)。プーチンならやりかねないので、軍隊を送れないアメリカの事情もわかりますね。

バイデンが弱気ではなく、核のボタンをプーチンが押すことを恐れているのです。

 

「苦悩するロシア軍」三井光夫氏著書を参考にさせていただきました。


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