kaeruのつぶやき

日々のつぶやきにお付き合い下さい

あらためて「がん」について

2024-01-24 23:56:14 | 「がん」を読む

あらためて、というのは今日1月24日が山本勝哉さんが亡くなって一周年で、清浄寺での彼の一周年忌は21日でした。

一年前の「つぶやき」です、

一人のがん患者の死 - kaeruのつぶやき

一人のがん患者の死 - kaeruのつぶやき

「逗子葉山がん患者会」のこと-kaeruのつぶやき葉山新聞社の山本勝哉氏が呼びかけて設立された「逗子葉山がん患者会」ですが、その山本氏の「思い」が記されているのが...

goo blog

 

彼が遺したものは数多いのですが、そのなかでこの取り組みが始まりました。

チラシ文中から、

逗子名曲鑑賞会は故山本勝哉氏を発起人として2022年に始まりました。
山本氏のご逝去によりその存続が危ぶまれておりましたが、
元N響第一ヴァイオリニストの前澤均氏をはじめ、 逗子・葉山ゆかりの音楽家の皆様のご協力を得て、2024年度も「逗子名曲鑑賞会」 を継続し、 皆様にお届けできる運びとなりました。
地域ゆかりの一流の音楽家の皆様の演奏をライブでお楽しみいただき、贅沢なひと時をお過ごし下さい。

音楽に無知な私でも大変嬉しいことです、継続に取り組まれた倉田氏の努力に敬意を表し、鑑賞会が逗子葉山をはじめ多くの音楽愛好者の手によって、大きく広がることを期待します。

「逗子葉山がん患者会」は2020年9月の講演会を機に設立され、山本さんのもとで2回ほど集まったあと、止まっています。

私は膀胱がん罹患時一度抗がん剤を服用した後、手術の成功で薬の服用も無しに定期的な検査のみで過ごして来ました。その検査も最初の3ヶ月おきから半年ごとに、今年からは一年に一回という有難い経過で、日常的にはがんを体験したことを忘れているくらいです。

とは言え、がん患者の娘と過ごした8ヶ月余の日々、血尿で「やられた!」とトイレで声にした2019年6月26日は記憶に刻まれています。

今日の「のぞみ会」の集まりでも山本勝哉さんと夫人のことが話題になり、この機に「がん患者会」に繋げねばと思いました。

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

胃の検査。

2023-03-13 21:57:32 | 「がん」を読む

なにやら不安を抱きながらの検査でした。

先日診療所の検査での打合せで、私は腹が時々痛むとか吐き気がするとか言い、妻は私が少食になって気になるなどと言います。昨夜も風呂に入ると臍のうえあたりに痛みが……、といううえでの検査でした。

案ずるより産むが易し、で今日の検査結果は綺麗なもので医師も写真の説明をしながら「問題ありません」と。少し気の抜けた感じで戻って朝食抜きだった腹に飯を送り込みましたら、眠くなり一寝入り……。

胃の検査はこれで3回目のようです。「つぶやき」をさかのぼってみましたら、2016年の10月に「胃カメラをのむ」、翌年9月には鼻から「胃カメラ」と、その時「あと、2、3年後に」とあります。するとこの間にもう一度検査が入っているのかもしれません。妻もこの前は2年前だと言います、でも「つぶやき」には入っていません。

2017年から2023年の数年間は、自分の身体以上に娘の介護が中心にありながら自分の身体にとっても波瀾万丈の時期でした、まさに80歳代に入っての転換期だったのです。そう考えると今回無事通過ということは、それなりの安定期に入ったのかとも思えてきます。この安定は、心配性の妻への何よりの恩返しになります。

今まで胃カメラと言ってきたのでしたが、これは正確ではないとのこと。正確には内視鏡だとのことでした(これはネット情報)。

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今夜はこれです。

2023-03-06 15:24:45 | 「がん」を読む

今夜のテレビ時間は我が家はこれです、(「しんぶん赤旗」3/6)

 夫のがんをきっかけにお互い本音で向き合う、関係を再構築していく夫婦の物語——と書くと穏やかで和やかな印象になりますが、 実際のところ相当に切ないドラマです。 個人的にも父をがんで亡くしたのでひどく身につまされます。作・吉澤智子。 演出・一木正恵。

 中学の体育教師・松本拓哉(生田斗真)は箱根駅伝にも出場した地元の人気者。一方、音楽事務所でマネジャ—をしている妻・咲良(多部未華子)は30代半ば、子どもが欲しいと願っています。 

    ある日、拓哉は肺がんと診断されます。肝臓にも転移し、治療しなければ余命半年。治療しても完治は見込めないと医師(山中崇)は告げます...…。


 「俺の命より子どもづくりのリミットの方が気になっているんじゃないか」など、余裕の無いセリフが痛い。医師の「一番大切なものは何ですか」の問いかけが響きます。患者会の会話はドキュメンタリーと思われ、ひと味違う説得力。また、がんの痛みに苦しむ場面がほぼ無いのが救いで、全編に流れる音楽も癒やしの手助けに。タイトルの「幸運」の意味とは何か、心が揺さぶられる90分です。(和田肇)

これが終わっても、23時までは引き続き「幸運なひと」で、

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もう一つの 「2月20日」

2023-02-23 21:59:08 | 「がん」を読む

昨日の「つぶやき」に、

と、2月20日のことを書きました。そのあと、あるいは? と思って開いたのが、奥付です。

矢張り発行日が翌年2019年の2月20日でした。

私はこの新書を読み通していません、何回か手にしてめくって何行か、何ページか読んでは閉じていたのだと思います。この本だけでなく、そういう食いちらかしの本はいくらでも本棚にあります。しかし、今回少し読み続け出してみて、途中で読むのをやめてきたわけが分かったようです。

読めなくなってきたいたのです、そんな深刻な感じはないのですが。これを書いている人が亡くなっている、という実感の方が強まって……。

昨日の「つぶやき」に「——あとがきにかえて」の最終ページ(p228)を張っておきました。2018年11月4日の日付けと坂井律子名が記されています。

次はその前々ページからです、

ここに書かれている友人の浅井靖子さんと編集者の坂本純子さんが、2月20日発行に尽力されただろうと思います。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

この本の 「内容」 の入り口を……。

2023-02-22 21:32:11 | 「がん」を読む

本の内容というものは、本を読んだ人の中にしか無いが、ここにはその入り口を置いておきます。

このページを開いて気付いた、その時2月20日朝でした。

 

坂井律子 - Wikipedia

 

 

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

言霊として……。

2023-02-17 17:07:57 | 「がん」を読む

 昨日の「つぶやき」で紹介した山本勝哉さんの一文です。

 白川先生の『字訓』から、

 私は30才11か月で胆管がんを告知れた。医師は余命3か月と言った。現在85才3か月である。この間抗がん剤を投与し、最初の半年間は便秘やむかつきなどの副作用があったが、その後はなくなった。昨年7月尿路感染症となり、4か月入院した。

 退院後、逗子市桜山にある往診専門のクリニックの医師が毎週1回、自宅に来ている。そのほか、看護ステーションから週3回、看護師が来ている。さらに歩行のリハビリと足のマッサージに専門スタッフが来ている。私は4か月入院していたため、歩行が困難である。外出には介護タクシー「くるまやさん」を依頼。1月27日の逗子名曲鑑賞会をはじめ、2月11日に東神奈川で行われる増本一彦氏の追悼会には介護タクシーで行く予定だ。

 入院前、身体がずいぶんと弱っていた頃、逗子葉山に住む人は優しく接してくれ、ヨタヨタと歩いていると多くの人に「大丈夫ですか」と声をかけられた。雨に降られて濡れながら病院に向かっていると、傘をさして病院に送ってくれた人もいた。車に乗せてくれた人もいた。コミュニティーが崩壊し、殺伐としたと言われている世の中にあって気持ちがとても微笑ましくなる出来事であった。

 今、がんは増殖していると言われている。現在、ステロイドを投与しているが、このステロイドもやがて効かなくなると言う。私の現在の病気はがんのほかに尿路感染症(DIBキャップ使用)、廃用性症候群(身体を使わないと衰えていく)とのことである。医師は妻に「長いことはない」と言っているそうだが、私はあきらめていない。90才95才と生きるつもりである。

 朝晩、野菜ジュース1リットルずつ飲んでいる。さらに椎茸の汁も飲もうと思っているが、大事なことは医師も長生きは「気力である」といっている。気力は生きる希望から生まれる。

 2028年はシューベルト没後200年である。それを記念してウィーンで冬の旅・音楽散歩を行い、初日はシューベルティアーデを聞き、次の日にはシューベルトの生家と亡くなった家、お墓を訪れ、夜、ウィーン楽友協会ホールでウィーンフィルによるシューベルト 「未完成」を聴きたいと思う。3泊4日の旅である。

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一人のがん患者の死

2023-01-24 23:04:05 | 「がん」を読む

 

 

「逗子葉山がん患者会」のこと - kaeruのつぶやき

葉山新聞社の山本勝哉氏が呼びかけて設立された「逗子葉山がん患者会」ですが、その山本氏の「思い」が記されているのがこの「偶感」です。昨日もこの「偶感」が話しの中心...

goo blog

 

ここに「3人のがん患者」と記したのは、去年の12月26日、ですからまだ1ヶ月になっていません、が、2人目が今日午後亡くなりました、山本勝哉氏、85歳。

二人が向いていた同じ方向への歩みを強めねば、と思います。クリックして山本さんの「思い」目を通して貰えればありがたいです。

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

健康診断 癌 資本論

2023-01-17 21:56:05 | 「がん」を読む

このタイトルについてこちらから、

三題噺(さんだいばなし)とは、落語の形態の一つで、寄席で演じる際に観客に適当な言葉・題目を出させ、そうして出された題目3つを折り込んで即興で演じる落語である。

ただこの三題で落語を演ずるのは ?でしょう。でも現世は思いもよらないことが起きかねない、例えば「隣は何をする人ぞ」なぞと思い込んでいた隣人と暮らしを共にしなければならない日常がやってくることが「あり得る」のですから、この28年前の今日が起点になって、そういうことが起きていたのですから。

我身にとってみれば、その現地・兵庫県神戸市長田区を中心に1週間ほど救援という体験をしてみたことが、28年後こうして「あり得る」という思いをもって言い切れるのです。

そこで今日の「三題つぶやき」です。

健康診断に行った時肩下げカバンにこの本、「kaeruのつぶやき」でも2回ほどアップされていますが、

その本のこのページ、

この発言は柏木博さんです。

(柏木さんについては、 柏木博 - Wikipedia )

『資本論』が触れられている部分を文字にしておきます。

それから、かって読んだ本をもう一度丁寧に読み返します。20代の頃に読んだマルクスの『資本論』3巻本を再読しようとか、つまり時間を食うことをしよう、と思うようになるのです。

この本を読むまで柏木博さんとは縁もゆかりも無かったのですが、がんを通じてこの本に繋がり、このページを通じて『資本論』を読む時間の有り様を示してくれる柏木博さんと縁が繋がりました。

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昨日の「つぶやき」に関連して……。

2022-12-27 09:52:31 | 「がん」を読む

今日の「しんぶん赤旗」の紙面から、

冒頭の『無人島のふたり 120日以上いきなくちゃ日記』に触れている部分を文字起こししておきます。

 この秋、非常に体調が悪く、年齢的にも一時はがんを疑った。それは杞憂に過ぎなかったが、昨年急逝した山本文緒の闘病記『無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記』がすごいという噂を聞いた時、これはぜひとも読まねばと急ぎ手に取った。 筆者と山本さんは一つ違いの同世代で、決して人ごとではないのだ。
 山本さんが軽い胃の不調を感じたのは一昨年の年末。 ところが昨年4月、精密検査の結果、担当医から申し渡されたのは「ステージ4の膵臓がん、余命4カ月」の宣告だった。もはや苦しい抗がん剤治療を行ってもかいがないと知った山本さんは、治療行為を断念するとともに、日一日と短くなっていく自らの余命の記録を、日記として書き残すことを決意する。
 この日記書くのもつらかったろうが読むのもつらい。例えば昨年6月6日の項にはこう書いてある。
 寝ても寝ても眠い。/お昼前に一度起きたが、倦怠感半端なく午後もまた寝る。夜になって少しマシになり、起き上がって夕食。/食後、夫と録画してあった『アメトーーク!』 を見る。/アッハッハと笑って全部見終わった
ら気持ちが無防備になったのか『あー、体だるい。 これいつ治るんだろう』と思ってしまい、『あ、そういえばもう治らないんだった。悪くなる
一方で終わるんだった』と気が付いてだーっと泣いてしまった」
 「そういえばもう治らないんだった」という気づきに日々耐えることのつらさ。 そして山本さんは本書を書き上げることで、がん患者のリアリティーを見事言語化したのである。作家の仕事であると言っていいだろう。

 

『無人島のふたり 120日以上いきなくちゃ日記』

無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―

無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―

Google Books

 
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3人のがん患者、 「頑張らねば」……。

2022-12-26 23:06:35 | 「がん」を読む

 一昨夜知人からのメールに身内が膀胱癌になり入院することになったが、其方は如何ですかとあり、「当方の膀胱癌は今年で4年目を迎えています、3年前・2019年の7月検査手術時抗がん剤の服用がありましたが、翌月の切除手術の結果〝今後は3ヶ月おきに膀胱鏡(カメラ)でチェック〟でいいことになり、今年に入ってチェックも半年ごとに、6月に無事済み次は年末です」と返しました。

うえの一節は、今年の7月31日の「kaeruのつぶやき」からです。それを引用したのは「〜次は年末」のチェックを今日済ませてきたからです。

 

『がんから始まる生き方』 - kaeruのつぶやき

『がんから始まる生き方』というこの本は読み応えのある本ですが、かなりの部分が未読のままになっていました。一昨夜知人からのメールに身内が膀胱癌になり入院することに...

goo blog

 

そして今日の「タイトル」の3人とは、増本一彦氏、山本勝哉氏に私です。増本さんについては、亡くなったあとの「つぶやき」で……、

「死後の世界」としてのこの世。 - kaeruのつぶやき

「死後の世界」としてのこの世。 - kaeruのつぶやき

コロナ禍のニュースそれも世界的な広がりのなかで、ウクライナを巡る戦争か?の動きが加わる、すると健康診断の結果ですと「大腸がん」と「前立腺」の要検査が加わります。...

goo blog

 

山本さんについてはこちらを、

「逗子葉山がん患者会」のこと - kaeruのつぶやき

「逗子葉山がん患者会」のこと - kaeruのつぶやき

葉山新聞社の山本勝哉氏が呼びかけて設立された「逗子葉山がん患者会」ですが、その山本氏の「思い」が記されているのがこの「偶感」です。昨日もこの「偶感」が話しの中心...

goo blog

 

 

その山本さんから声がかかり、奥さんの手料理を囲みながら気の合った5人ほどでひと時を過ごしたのは23日、と言っても夕方6時から気がついたら10時だったというひと時でした。世界情勢を話し合いたいという山本さんからのテーマで、確かに2022年末に語りあうには相応しかったです。

結果としては葉山町を世界情勢のなかに位置づける、とか葉山町を通じて世界情勢を見るとかになったのでしょう、酔うほどに論じる程に……。

何をなすべきか、ということでは増本一彦同志の遺志をどう受け止めて動くかというところに落ち着いたということです。

—————————

今日の膀胱がんのチェックでは、前立腺に関する値が要注意ということでしたが、次は来年6月ということでした。今年も身体の方は無事通過ですね、そしてあらためて23日の山本さんの元気さが思い出されました。奥さんが冒頭に「全快」と口にしましたが、そんな感じで数日前に会って話した時の顔つきとまったく違い、数年前の顔、いやよりスッキリして声もよく聴けたのです。

さて、「頑張らねば」とは娘を看取った2019年8月8日の「つぶやき」のコメントです、

昨日の「つぶやき」を見てメールで “1945年10月20 日は「赤旗」の再刊の日” だ教えてくれた人がいて「頑張らねば」の幅が広がった思いがしました。こういう仲間と共に新しい年へ向かえることは「頑張」の幅と同時に深みも加えてくれます。

 

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする