山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

「肩が廻る」vs.「肩を廻す」

2023-02-25 | ボウリング
 昨日のレッスン会で藤川プロから、良い時には綺麗なフォームで投球できていていいスコアが出ているのに、いつの間にかフォーム乱れて結果スコアが崩れてしまっていると指摘されました。事実、2月のスコア平均:186.0(標準偏差:31.0、Hi-Low差はMax:117、Min:22)とかなりバラツキが大きくなっております。これが最近伸び悩んでいる要因ではないのかとも言われました。
 私としては、レーンコンディションの変化に上手く対応できないのが原因ではないかと考えていたところでしたから、正に寝耳に水といった感じでした。
 フォームが乱れる一番の要因は脇が開いてしまうことです。元をたどれば肩が廻ってしまうことにあります。これは昔からの癖で、これまで色々な方法を試してきましたがなかなか治りません。最近ようやく左手を前方にロックすることにより、左肩を固定できるようになり肩が廻ることが減ってきたところです。それが藤川プロが言われた良い時に当てはまっているのだと思います。
 しかし、何かを切っ掛けとして肩が廻り始めることになってしまい、結果フォームが崩れてしまうことになります。その切っ掛けとして一番考えられるのが、脱力スイングが出来なくなってしまった時です。ボールの自然の動きを何等かコントロールしようと手に力が入ると脱力スイングから逸脱します。例えば、ブレイクダウンで手前が走らなくなったとき、ボールスピードを上げようと強く振りたくなります。そうすると予備動作として上体を捻りに掛かり、結果肩が廻ってしまうことになります。ひいては脇が空いてしまいドアスイングとなってしまいます。
 こうならないためには、常に自分に言い聞かせて肩が廻らないようにしなければなりません。しかし、再三述べてきている通り、これまでに色々と試してきました。果ては「お・ま・じ・な・い 」といったことまでしてみました。しかしながら、これとて長続きはしませんでした。調子が良いとついつい書くのを忘れるようになり、習慣とはなりませんでした。そして不調は突然訪れます。その時には「脱力」の文字など何処ぞへ飛んで行ってしまっているのです。

 そのような私を見ていて、もうどうにもならないと匙を投げられてしまったのか、藤川プロから肩を廻して投げるようにしたらとアドバイスをいただきました。これまで廻らないように廻らないようにしてきたのに、今度は180°真反対に肩を廻して投げるということなのです。
 止めよう止めようと努力しても「もう、どうにも止まらない♪♪」ようになってしまうのだったら、逆説的ですが最初から廻わしてしまえといったことでしょう。ただ、廻す際には正しく廻す必要があるそうで、そのトレーニング方法(0歩助走)を教わり、みっちり20分ほど集中して投げ込みました。その後、通常の7歩助走に戻って投げてみました。すると何となく心地よく感じられるのです。これまで止めようとして左手を前方にロックしておりましたので、何となく窮屈さを感じておりました。その束縛から逃れ、身体が動きたいように動かせるといった開放感があります。藤川プロから投球フォームを見てもらったところ、今まで以上に左足近くからリリースされており、まるで足に当たってしまう位(褒めすぎ!?)になっているそうです。
 まだまだ変更したばかりですので再現性が今一です。これから毎日練習用ゴムボールで鏡を見ながら0歩助走の特訓で再現性を高めていきたいと思っております。

「肩が廻ってしまう」のだったら「肩を廻してしまえ!」というような逆転的な発想ってどういうこと!?
と帰り道つらつらと考えておりましたら、中1の時に読んだ送信機の製作記事を思い出しました。発振回路の周波数は安定性が重要です。水晶振動子を用いると非常に安定した発振回路を作れますが、逆に周波数の変更が容易ではありません。そこでコイルとコンデンサーの共振回路で発振回路(L-C発信回路)を作るのが一般的です。しかし、コイルもコンデンサーも温度変化によって周波数が変動しやすいのです。ですから温度の影響を受けないような対策が必要になります。ところが当時は真空管の最晩期に当たっており、真空管が多く用いられておりました。この場合には真空管からの熱の影響をもろに受けてしまいます。通常は熱源から遠ざけたり、ブロアーで冷やしたり、断熱したりといった工夫をして熱の影響を受けにくくするというのが一般的な対策法だったのです。ところがその記事は何と真空管の直ぐ傍にL-Cを置き、逆に真空管でガンガンに熱するという逆転の発想です。すると当初は熱の影響で共振周波数が大きく変化するのですが、これ以上温度が上昇しない熱平衡状態になってしまえば、それ以上温度変化は起こらず周波数が安定するというのです。
 つまり、どうせ廻るのだったら廻ることを前提とすればいい訳で、それも正しく廻せば問題ないことになる。それどころか廻すことによってボールスピードがアップするというメリットもある・・・と。
 なるほどと一人で「ガッテン、ガッテン!!」しました。

 話が変な方向に逸れてしましましたが、今まで200アップを志したものの分厚い壁に阻まれて苦闘し続けてきました。今回のアドバイスでまた新たな方向への道が拓けてくるかもしれないといった期待を持つことが出来たように思います。
 そんな時、何時も思うのですが、藤川プロの引き出しの多さには感心させられます。ボウラータイプやその時々の状況の応じて的確にアドバイスできる能力はずば抜けていると感じます。そんな藤川プロから身近に指導を受けられるのは私のボウリング人生にとって誠に幸運なことであったと思います。

 プロボウラーの中には、自分の投球スタイルを押し付けるような指導しかできない方もいると聞いたことがあります。私はそれがどんなトッププロであろうとそのような方から教わるつもりはありません。
 人はそれぞれ身体的特徴、身体能力、これまで経験したスポーツなど千差万別なのです。ボウリングのスキルもそれぞれ異なります。それを一つの型に嵌めたような指導法しかできないというのであれば、そもそも指導を受ける意味がないと考えるからです。

 ボウリングのことで何かお悩みがありましたら、藤川プロのレッスン会に参加してみてください。
詳しくはラウンドワン佐賀店にお問い合わせください。