そばの生産量からニッポンを眺めてみると、ダントツの北海道を除くと長野、栃木、茨木、福島、秋田、岩手、茨木、福井、そして山形が千トン越えなんですが、気になるのはそれぞれがその時その時何処のそばを食っているかということであります。 結論から言いますとどこのでも良いんですが大事なことはうまいかどうかと言うことです。 山形でも地物でやっているところもありますが、大きいところは北海道が多いんじゃないでしょうか。 まぁ、その都度聞いてみるのも良いと思いますが、教えてくれない(わからない)ところ半分、適当が半分、、、、、冗談半分嘘半分とは言いませんがそんなもんでしょう。 『当店は地物でやっています』と貼ってあったり、即返事をくれるところがありましたら”味と香り”をしっかり覚えてください、山形でしたら『出羽かおりと最上早生』の区別がつけば上等! そば祭りなんかにせっせとお出かけになるとそのうちわかってくるかとおもいます。
先日、テレビを見てましたら北海道の何とかいう駅舎の中の”立ち食いそばや”が出てました。 一大産地だそうでして、地物のそばを手打ちの”ゆで”にして提供しておりました。 さすがというかなんちゅうか北海道であります。 それでもピーク時の五分の一とかで、消費拡大を図って?ケーキやらソフトやらと頑張っておるところでして、あぁ思い出しました ”しんとく” といってましたか、根室本線で帯広のちょいと西の方だったと思います。
山形にも産地を明記しているそば屋が結構あります。 自前の畑?を持っているところもあるようですが、通年地元産を出し続けられる所ってどんだけあるでしょうか、『ただいまは北海道産のそばを打っております』などと張り出してあるところを時々見かけます。 自分で選んだり、粉屋に勧められたり、なにせ打つのは本人ですのでどうにでもなるようです。 いつも言いますが要は腕、そして判定はお客それぞれ、「ん~まいべ」なんていうそば屋はだめ!、「ん~まいなぁ」といわれて”にこっ”とするそば屋がいいのです。
先日、山形そばのメッカ大石田の友が、『来迎寺在来』と道具持参で出張そば打ちをやってくれましていただきました。 なんと年季の入っていることかベリベリのグーググゥグゥグーで感激いたしました。かくも山形は名人だらけで盤石なのであります、たいしたもんだべ・・・・。
とある教育機関のHPに居候したのが始まり、あれからもしかして30年?、ずいぶんいろいろ行ったし言ったし、いろいろ食べさせていただきました。 これからもまだまだ人生残りの時間にたっぷりいただきたく思いますが、まぁヘラヘラは大概にしようかと思います。 始めた時の黄門様も、助さん格さんも今はなく、弥七と八がかろうじてすすってます。 ながのお付き合いをくださいました方、ありがとうございました。どうぞお元気で山形そばに愛をくださいますようお願い申し上げます。
今年も久司のそばで年越しです。
と言うことで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・絶筆
令和元年 大晦日