近年のそば人気はとどまるところを知りません。 おかげさまでそばの花がそこら中に咲き乱れ、多くの人たちがその白い花になじんできました。 まぁできの悪い政府の減反政策でそば畑が増えたのですから、災い転じてそばとなったとでも言うのでしょうか。 さて、国道13号線を北進し新庄まで来ると道は分かれます東に向かえば彼の芭蕉が泊まったという封人の家を見ながら鳴子から古川へ、北へ向かえば金山を経て秋田へ向かいます。 こっちの方にもそばの細道はあるのですが、ここは西へ、母なる最上川の流れに沿って下っていきます。 国道47号線を西ににおれて少し進むと、part1でお話ししました あさ沼 があります。 少しスタイルが変わったように感じますが気のせいでしょうか。 さらにもう少し進むと左側に少し入ったところにそば屋を見つけることができます。 最近は自動車道路が延びてきて、酒田方面へ流れてしまうと中核工業団地で下りるか、も少し行ってしまうとすぐそばに目的のそばやの屋根を見下ろしながら行ってしまい、従来の国道に合流してから右折して戻ることになります。 建物自体は酪農でよく見る形で、屋根に 庄司そば と書いてあります。 中にはいるといす席と畳の席がありまして、結構広いような気がしますが畳の方の席の机の幅が狭く、座布団通りに向かい合って座って食べるのはかなり窮屈かなと感じます。
そばは太めと細めがあるようで、前者を昔田舎、後者を今田舎と言っておりました。経験上の話ですが、一軒の店で太めと細めがある時は結局細めの方がお勧めとなります。たれをちょっと付けて食べるのが”通”と思っている不のついた”通”にとっても、たっぷりたれを付けたい”普通”の人にとってもその方がいいようです。 じゃあ何でふと打ちだけの店があるんだろうと言うことになりますが、その店はそれしかないのだからしょうがないということだけです。 さて、この店はおかずがいくつかありまして、勿論例のニシンがあります。これがまたビールによく合いまして、もちろんお酒にも合いまして、はい、結構なモンです。
また言ってしまいますが、アホな行政の減反政策で山形ではそばの栽培が増えています。良いか悪いかと言うより美味いか美味くないかの方が重要なのですが、どこでも地物のそばを使っていますという案内が目につくようになり、こんなモンだという感じでそばが出されます。 ただこう言っては何ですが地物が必ず美味いとは限りません。 場所や気候でいろいろ違ってくるのでしょうし、経験も必要なのではないでしょうか。 転作するには手間がかからないのでやりやすいというだけの畑では、それなりのそばしか出来てこないのではと存じます。 ちなみに今年は不作だったそうで、新聞によりますと半減なんだそうで値が上がっているとのことですが、出来や香りについては書いてありませんでした。まぁ結論は食べてからにいたしましょう。
店を出て国道に戻り、西へ進むと以前お話ししました大石田そば街道から通じてこの国道にぶつかる本合海にあたりで、最上川が見えてきます。 白糸の滝等を右手に眺めながら川を下って行くことになるのですが、それなりに何かの施設がありますのでゆっくり進んでいってください。 戸沢村を過ぎると奥のそば道は庄内藩のエリアに入っていきます。
ところで、庄司そばの中に「そばがきの作り方」というペラがありまして、参考までにもらってきましたのでご紹介いたしておきます。 ただし、こうしなければならないと言うものではありませんので、いろいろ工夫はしてみてください。
・・・・・・・ 奥のそば道 -おまけ- ・・・・・・・
★そばがきの作り方
Copy Right 庄司そば/新庄 ◇材料(3~4人前)
1. そば粉・・・・・200g 2. 水・・・・・400cc
(好みのかたさがあると思いますので二回目以降に自分で分量を調整すると良いでしょう)
①
(この間は強火のまま)
② 今度は弱火にして、そば粉をまとめるような感じで緩やかにかき回す。
③ だんだんまとまってきたら、強い力で掻きまぜ粉のかたまりをつぶしていく。
④ そば粉の色が変わり全体にねっとり感が出たら、火からおろしさらに掻きまぜる。
(②から④までの掻きまぜ回数は50回が目安)
⑤ できた「そばがき(かいもづ)」を、濡らしたヘラで適当な大きさにまとめ器に盛る。
― お好みのたれをつけて暖かいうちにお召し上がりください。 ―
(たれはゴマ、くるみ、麺つゆ、納豆等工夫次第でいろいろ楽しめます。)