続・山形そば黄門漫遊記

記載する情報は、一部のそば好きの食べ歩きによる個人的感覚の押し付です。嘘も少しはあるでしょうから文句はご勝手に。

続 山形そば黄門漫遊記 その113 そばの細道-それからの源蔵

2011年03月10日 | そばの細道

  まぁ以前はお仕事やら何やらで、そちらの方へ行く用事がありましたのでチョコチョコ寄らせてもらっていたのでしたが、状況の変化で行くことが激減してしまい、最近では”年に1~2回がやっと”になってしまっておりましたが、折りに付け思い出してはおりました。 何と言っても田舎そばに嵌ったそもそもの店が 源蔵 だったのです。  代も替わり、店を取り巻く道路環境も変わりましたが、百姓家の店だけは時間が止まったように『あの』ままです。
 以前の調子で「2枚ね」と注文しましたが、ふと目についたお品書きに”半盛り”というのがありました。 いつからなのかは分かりませんが、ここは大盛りなしだったはずで、一枚一枚追加というシステムだったのでした。 また、天ぷらとか大根煮が書かれてありますがこういうものも昔?は無かったのでした。 いろんな人が来るようになって、少しづつお客の要望を聞いていったからなのでしょう、たしかに「大盛りないの?二枚じゃ多いし」の声は何度も聞いたことがありました。
 たしか以前にもお話ししたことがあったと思いますが、初めて来たときは友と二人でなんと4枚ずつ食べたのでした、、、あれから30有余年、結果としてもはや2枚でも多すぎる体になっていおりました。 さらにさらに、そろそろ終わり近い青菜漬けと、オマケの煮物でドロドロのそば湯を飲んで”お腹ぱんぱん”になってしまい、次回からは「1枚半」にしようと反省し、悲しいかな時の流れを感じざるを得ませんでした。
 さて、その日は少し遅めに行ったせい?もありお客さんの姿も僅かで、足を投げ出してのんびりさせてもらいました。 見回すと相変わらず芸能人や、どっかの社長さんなんかのサイン色紙が目立ちます。 これも相当前から貼りっぱなしの物もありまして、往年の『かわいこちゃん』もかなり”しょっぱく黄ばんだり見るからに古くなったり、変色しかかっている状態をこう表現することがあります)なっています。
 しばらくするとそばが来ます。 「ん!」、チョット見かけが”弱い?”。 食べてみると少し柔らかに感じます。 まさか茹ですぎでもないでしょうがチョット「違う!」と感じてしまいました。 少し変わったかな?と思いましたが、だいぶご無沙汰でしたので、そんな訳ないだろうと思いつつ2枚目に箸を付けて安堵したのでしたが、その2枚目が途中から”腹くっつぐなった”(腹イッパイになってしまい)わけでしたので、まぁその日はそんなものでした。  出てから思い出を辿ってみましたが、もうチョット”黒かった”のではなかったかなと思うこと頻りでありました。
  こういうことはタマにありまして、しばらくぶりに行ったのにも拘わらず昔の思いが強いと、「変わった」とか「落ちた(味が)」という表現になることが多いのです。 もちろん自分が変わったのは”棚に上げて”の話しですので、結論から言いますと”もう一度無理しても来る”か”身近のそば好きに噂を聞いてみる”のが一番です。 まぁでもそんなことどうでも良いような気がしますがいかがでしょうか。 
 そこそこの年になると、お酒は『ドクターストップ』になったとか、『たばこはやめた(やめさせられた)』とか、さまざまな変化が老いと共に体を『いたわる(いじめる)』ことを強いられる話しを耳にします。 それだけではないでしょうがいろいろあるようでして、なんだかんだと”食う方”も変わってきているということなのでしょう。  やはり水の温まない内誰かと来てみることにいたします。
  帰りがけ勘定しようと”いろりの部屋”を開けてみたら、これまた記憶より”スコ~シ”コロッとした感じでカーチャンがおりました。 「元気だがぁ」と声を掛けましたら、しばらぐだねぇ」ホントに覚えていたかは別としてニコニコして、「オラも80なたがらよはぁー」に始まって要するに”年をとってしまった”と、愚痴とも何んともよく分かんないことをしゃべっておりました。 「俺だって初めてこさ来てがら30年できけねがらしよないべ(私だって初めて来てから30年以上なるのですからそれはそうでしょう)  「あんどぎ4枚食ったけげど、今日は2枚食うのが大変だけずはぁー」(あの時は4枚も食べたのでしたが、今日は2枚食うのが大変でした) とこっちがこぼして見せたら、だな、いっぱいくてけろなぁ(そんな事言わないでたくさん食べて下さいな) と営業はしっかりされました。

  今回のをアップしようと思った日に大地震が起きました。  ホントに全くたいへんな事態です。
のんびりそばの食べ歩きに出かけられる日が早く戻ることを願うばかりです。

そば黄門漫遊記PART1はこちらから>>

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