続・山形そば黄門漫遊記

記載する情報は、一部のそば好きの食べ歩きによる個人的感覚の押し付です。嘘も少しはあるでしょうから文句はご勝手に。

続 山形そば黄門漫遊記  その202  まぼろしでなくなったかも     

2019年08月09日 | そばの脇道

 まぁどうでもいいんですが「やまがたはすごいねぇ」と ”ばか” にされます。 何でと聞きますと、ヒョウ、ウコギ、スカンポ(虎杖)に始まって春の野草山菜、何でも食べてしまいますので驚かれているようです。 たしかに食べてはいけないものを覚える方が簡単かもしれません。 ギンボのニシン煮なんて最高なんですが、よそでは擬宝珠(ギボウシ)は花材として知られ、”食べる?・・何考えてんだか”だそうですが、あれはウルイの仲間なんですよ。 冗談でしょうが「山形じゃ葬式の菊だって食べてしまうんだろう」と言う人がおられます、まぁさすがに食べませんけど。
 ところで近年、サバ缶がなぜか見直され値が上がるは不足するは、それでもって細くなるはと良いこと聞かない高級品、希少品になってしまいました。 山形の安物料理には欠かせないものなんですがネェ。 一番は ”ひっぱりうどん” 、例えば昼飯は何にしようかと考えて「ひっぱっか」ということになり、鍋を囲み賑やかにすれば中身は貧しくとも楽しい食事となるといういかにも ”大根飯の山形” なんであります。 あるとこはいろいろ入れて引っぱるんでしょうが、ないところはないというわけでサバ缶とか納豆、もっと無いところはおかかとネギといったところでしょうか。 ただ山形ではこれを貧しいとは思わないで楽しんでいるというわけです。 うどんに限らずソバでもそうめんでも何でも良いし、夏場でしたら氷水に麺をぶち込んで冷たいひっぱりもありです。 流しそうめんを鍋(オケ)でやるといった感じでお考えください。  ソバの大板は ”ソバ版引っぱり” かもしれません。
 今回何を書こうとしてたんだか忘れてしまいましたんで、昨日仕入れた情報一つ。 以前お話しいたしました『もっとも予約の取れないソバ屋』なんですが、状況が少し変わったようでして、月に一日二日しか営業しないというのことだったんですが、事情が変わりましてもっと受けるようになったとか。 ただし人数まとめてにして予約してくださいというようになったそうです、もっともMAXで10人くらいだそうですが。 行った方の評判は大変結構でして、是非私もと思うんですが ”たかがそば、列んだり待ったりしてまで食うほどのもんじゃない” と喚いてきただけにいまさら飛びつくわけにもいかず、誰かが声をかけてくれるのを『じっと我慢の子であった』です。 山辺町の大蕨にある『六右衛門庵』、ネットで見るといろいろ出ています。