続・山形そば黄門漫遊記

記載する情報は、一部のそば好きの食べ歩きによる個人的感覚の押し付です。嘘も少しはあるでしょうから文句はご勝手に。

続 山形そば黄門漫遊記 その114 そばの細道-中山・金澤蔵 

2011年04月27日 | そばの細道

 とてつもなく大きな地震に見舞われ、最悪のパターンで大津波・・・これだけで十分なのに 原発!? 何がおきているのか、もしかしたらみんな理解していないようにさえに感じます。 まして、年中揺れているような気がしてどこか不安なのに、揺れや緊急速報に慣れてしまって一寸くらい揺れても食べている箸を休めることもしなくなってしまった自分に気付いてあきれてしまうのです。   困った事態というか、ある意味で危険な状態になっています。 幸い山形は津波にも原発にも縁がないようなところですし、震度6くらいではつぶれる建物もまずないようです。 でもこれでいいのか、いいわけはないのですが。
 別に自粛したわけではなかったのですが、なんとなく食べ歩きもお休み状態でした。 あれから一月以上が経過し、桜咲く日々となり、久々にそばやを訪れる気になりました。  
 見上げると太い梁が何本もあり、頑丈そうな蔵の中でそばをいただきます。 たぶん二八くらいでしょうかやや白目のできあがりです。 太打ちと細打ちがありまして前者の方が50円ほど高くなっております。 ちょっと珍しい値付け、今日は細打ちをいただきましたので次回は太打ちを食べて、どこが50円安いのか意識してみたいと思います。 たぶんわからないので聞いてしまうと思いますが、おもしろい話でしたらいずれ書いてみようと思います。 
 山形から112号線を寒河江方面へ、山形を出て中山町に入ります。 少し進むと右側に 金澤蔵 と書いた看板がありますのでそこを左折。 やがて羽前金沢という無人駅が見えてきます。 線路を渡ってさらに進むとやがて道が細くなり登り坂になりますが、そのちょっと先にそのそば屋はあります。 
 以前お話しさせていただいたと思いますが、このあたりは山形市から見て西山の麓水が結構いいのです。 この山並みは一番高い山で980mの白鷹山という虚空蔵様を祀る御山で、そんなに険しくもなければ、”深い”というわけでもないのですが、水が豊富でしかもおいしい水がそっちこっちで湧くところなのです。 少し上の方に作谷沢というがありまして、その水を使ってワサビの栽培もなされております。 たぶんそこのものなのではないかと思いますが、ワサビがおいしいと感じました。 まぁ、おろし方がうまいのかもしれませんが必要以上にツンとはきませんで、おかげでそば湯が大変おいしくいただけました。 そういえばタレもカツオがそんなに強く出ていませんで、そのせいだったのでしょうか。  話が前後しますが、こういうワサビはそばに付けてからたれに浸けていただくのがいいように思いました
 さて、メニューに野菜天350円というのがあります。 野菜だけで動物性タンパク質をお望みの方には物足りないかもしれませんが、結構量がありますので私には十分でした。  どこの店にもありますが、テーブル上にに七味なんかを置いたトレー(?)がありまして、定番のものと一緒にお茶飲みでもそば猪口でも、まして酒飲みのお猪口でもなさそうな茶碗が重ねてあります。 手に取ってみましたが灰皿でもなさそうでして悩んでしまいました。 結局のところ尋ねてみましたら、天ぷらに付けるシオを入れるのだそうです。 言われてみればですがそのトレイの上にはちょっと場違いのような『食卓塩』のビンが”デン ”とありました。  まぁどうでもいいのですが、要は雰囲気ということもありますので、できれば岩塩とか抹茶塩とかの方が・・・というご意見が出てきそうな感じでした。  ところでここの京ニシンは300円で大変結構です、まぁいつも言いますがどこでもこのくらいでお願いしたいものです。
  大災害の直後ですが約束された春はやってきました。 桜が咲き乱れ、見た目は平和な春暖の候、今年は雪が多かったようで、山菜は一週間くらい遅れるようだと名人が言ってました。  傷んだ気持ちを慰めてくれるようなのどかな風景が続きます。 百年に一度どころか何百年、もしかしたら千年に一度の不幸さえ乗り越えてきた古代桜に会いに行けば、少しは元気になれるかもしれません。  どうせ世の中も連休です。 毎年同じことですが、桜を眺めてそばを食う、たとえばここ金沢蔵ですと国道はさんで反対側、須川べりの お達磨の桜 なんかはいかがでしょうか。  どっちを先にするかは人それぞれです。

そば黄門漫遊記PART1はこちらから>>

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