先週のこの記事で予告したとおり、金曜はベーシックインカムの話をしたいと思います。
このブログでも既に紹介済みですが、以下改めて「ベーシックインカムとは」。。
ベーシックインカムとは、年金、生活保護、失業保険などの社会保障制度の代わりに、全ての人に対して一律で給付されるインカム=所得のことです。収入が多い人も少ない人も、何らかの理由(老人や子供、障害があるなど)で働いていない人も、全ての人に無条件で給付されることになります。
この政策は、当然のことながら社会保障制度の抜本改革をもたらします。さらに、経済優先/安全・環境・CSR軽視が原因で生じている、多くの課題を解決の方向に進めることができると考えています。今後必ず注目されてくる重要な考え方だと思います。
まず、仕事があってもなくても、一人例えば8万円(4人家族で32万円)の所得保障があると想像してみてください。(8万円が妥当な給付額かどうかは、慎重な検討を要しますが、それはここでは置いておきます。)
さて、あなたは明日から今までどおり働きますか?転職するかどうか悩んでいる同僚の方はどうするでしょうか?今失業している人はどうしますか?生活が成り立たないからといって介護の世界から逃げ出している方々はどうしますか?ワーキングプアの方々の生活はどうなりますか?「食っていくため」といって仕方なく産廃の不法投棄に手を染めている方たちはどうすると思いますか?
ちょっと考えてみてください。
このブログでも既に紹介済みですが、以下改めて「ベーシックインカムとは」。。
ベーシックインカムとは、年金、生活保護、失業保険などの社会保障制度の代わりに、全ての人に対して一律で給付されるインカム=所得のことです。収入が多い人も少ない人も、何らかの理由(老人や子供、障害があるなど)で働いていない人も、全ての人に無条件で給付されることになります。
この政策は、当然のことながら社会保障制度の抜本改革をもたらします。さらに、経済優先/安全・環境・CSR軽視が原因で生じている、多くの課題を解決の方向に進めることができると考えています。今後必ず注目されてくる重要な考え方だと思います。
まず、仕事があってもなくても、一人例えば8万円(4人家族で32万円)の所得保障があると想像してみてください。(8万円が妥当な給付額かどうかは、慎重な検討を要しますが、それはここでは置いておきます。)
さて、あなたは明日から今までどおり働きますか?転職するかどうか悩んでいる同僚の方はどうするでしょうか?今失業している人はどうしますか?生活が成り立たないからといって介護の世界から逃げ出している方々はどうしますか?ワーキングプアの方々の生活はどうなりますか?「食っていくため」といって仕方なく産廃の不法投棄に手を染めている方たちはどうすると思いますか?
ちょっと考えてみてください。
上記の通り判断材料となる知識が不足しておりますが、『働く意欲の低下』というマイナス効果が、低所得者層の問題解決効果をうわまわることが心配されます。
程ほどが良い、という若い世代も増えているそうですし・・・。
ベーシックインカムは、子供がいる、またはこれから子供が生まれるという人たちにとっては、安心できる考えです。
これで働く意欲がなくなるか。
まあ、そういう人もいるでしょうが、そうでない人もいるでしょう。
財源としては、今まで細分化されている年金や各種保障、手当などを一本化すると、それほど多くの負担ではないと思います。
炭素税を社会保障につかうということはEUで実施されています。つまり、炭素税を払うかわりに、企業が負担している年金を減額するわけです。企業の雇用にかかるコストは、給与以外の社会保障分が大きいので、これを減額して、消費税や炭素税からベーシックインカムを払えば、雇用は促進されます。
ほどほどに働いて、家庭や地域社会、趣味を大事にするという方向は望ましいと思います。
じゅん様
コメントありがとうございます。
さて、「負担」が増えるということですが、そもそも社会保障も税金も「負担」する⇒「望ましくないこと」という考え方が多いようですが、本当にそうなのでしょうか。
各自が資金を拠出して、それらを皆のために有効に使おう、という発想で税も社会保障も存在するはずです。投資と考えてもよいでしょう。
投資額が多くても、それを有効に使えばよいのです。
と、前置きが長くなりましたが、ベーシックインカム導入により負担は増えるでしょう。小沢修司氏の「福祉社会と社会保障改革―ベーシックインカム構想の新地平」で試算されていますので、よろしければご参考ください。ただ、じゅん様ご指摘のとおり、年金、生活保護などを一本化することになるので、それほど大きな負担にはならないはずです。
「働く意欲の低下」ですが、さて本当でしょうか。私は8万円もらっても、今と同じ程度働くと思います。そもそも、我々は収入を得るためだけに働いているのでしょうか???
逆に、無茶な残業を断る方は増えるでしょう。ほどほどに働く、それでよいと思いますが。
そもそも、現代社会では機械化による効率化により、「生産」は十分足りています。というより、多すぎます。みんながほどほどに働くだけで、十分暮らしていけるはずです。
すでにじゅん様はお詳しいようですが、ベーシックインカムに環境税、消費税を当てるという考え方があります。年金の消費税財源化の話がありますが、これの給付を全ての人に広げればよいことです。消費税50%くらいになったとして、それが現実的かどうかですが、現実的だという意見もあります。
キリがありませんね。ココではとりあえずこれくらいにしておいて、財源の話は、別途できればと思います。
もう少し考えてみたところ、以下2点の私見を得ました。
1.『程々が良い』と思える以上の保障があると、収入以外の
モチベーションだけではあまり頑張れない人達の増加がやは
り心配(極端な例ですが、社会主義経済*の崩壊がその前例
になり得るかと)
*資本主義経済における階級的不平等の克服を目的とし、
・・・・、社会主義は経済的平等の実現を優先させる点に
特徴が見出される。(ウィキペディアより)
2.上記、ホーリー博士も冒頭触れられていましたが、
金額設定(8万円)が適正かどうかが良薬になるかどうかの重
要なポイント。
考える機会、そして参考図書のご紹介ありがとうございました。
現状が決して満足いく社会システムではないということでは、
私も全く同感です。改善するための一つの選択肢として、もう
少し勉強してみます。