議論 de 廃棄物

環境・廃棄物問題の個別課題から問題の深層に至るまで、新進気鋭の廃棄物コンサルタントが解説、持論を展開する。

拡大解釈はどこまでできるか??

2014年07月27日 23時46分22秒 | 政策提言
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実際のところ、
「専ら再生利用の目的となる産業廃棄物のみの処分を業として行う者」
って、誰が該当すると思いますか?

セメント会社って、どうでしょうか?間違いなく該当しますよね。
PETボトルの回収業者も、該当しそうですよね。
そうそう、家電リサイクルの工場もそうですよね。なにせ
リサイクル率80%以上ですからね。
パーティクルボード作ってるところも、OKでしょう。

もちろん、鉄くず、ガラス瓶、古紙、古繊維を扱っているところも
忘れちゃいけません。もしも、そこにプラスチックが2割混ざって
いる場合でも、RPF向けになるなら、いーんじゃないですかねー。


え?無茶ですかねぇ?そうかなぁ、別にいいんじゃないかなぁ。
誰も困らないし、問題起こらないだろうし。実際に法律の専門家が
4品目に限定されないって説を唱えているんですよ。

専ら物については、廃棄物処理法成立時に、大昔から問題なく
リサイクルをしていた4品目を規制対象からはずすという主旨だった
からといって、今はもう時代は変わったんだから、解釈も変え
たっていいでしょう。

だって、日本国憲法第9条では

1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
 国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を
 解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを
 保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

って書いてあるのに、安保条約締結国のアメリカがビルを飛行機で
攻撃されたら、たぶん一緒になってイラクやらアフガニスタンへ
行ってアルカイダとかを攻撃して、その後で国ががどうにもこうにも
ならなくなってしまっても、責任は持ちたくない、ということもできる
ような解釈ができるって言うんですから。安倍さんはイラク戦争
みたいなのはしないって言っていますが、私だったら今の

「我が国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、
これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び
幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある場合」

という要件を解釈すれば、北朝鮮が核弾頭を乗せたミサイルを
アメリカに向けて撃ったら、途中で落ちたとしてもピョンヤンを
つぶしにいけると判断します。飛行機がビルに突っ込んだ日には
躊躇しません。

確かに、憲法成立時には二度と戦争が出来ないように、どう逆立ち
して解釈しても、戦争など出来ないような厳しい表現で条文を作った
のですが、時代は変わったんだから少しくらい解釈変えたっていいで
しょう。

でも、だからって集団的自衛権については、第9条の文言を読んで
みましょう。日本語として、その解釈無理がありますよね。

集団的自衛権よりも、PETボトル=専ら物説のほうがよっぽど
アリだと思います。

実際、核ミサイル撃ってきたら、ピョンヤンつぶしにいけた
ほうがいいかもしれません。
でも、改正は必要です。サッサと議論始めましょう。

廃棄物処理法も、拡大解釈して法と現実の乖離を誤魔化すよりも
ちゃんと時間をかけて議論して、抜本改正しましょう。そろそろ
限界です。

5年後が目標ですかね。

解釈改憲みたいに手抜きしちゃいけません。
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■□■□■□■□■□■編集後記■□■□■□■□■□■□■□
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