パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

キース・ヘリング展 アートをストリートへ in 森アーツセンター

2024年01月26日 | アート・文化
へリング(1958-1990)が活動していた期間は10年ほどですが、当時SNSがなかったにもかかわらず、その主張のインパクトさは今も新鮮です。
社会に潜む暴力や不平等、HIVに対する偏見ですね。
エイズによる合併症のため31歳の人生でした。

1980年にニューヨークの地下鉄構内にて使用されていない広告掲示板に黒い紙を張り、その上にチョークで絵を描く「サブウェイ・ドローイング」活動をがメジャーデビュー。
太い輪郭線、単純でリズミカルな絵は分かりやすく、親近感を持ちます。

自らLGBTQとカミングアウトしたのが40年前。その頃の世相を考えると、よくもまぁ告白したもんだと。
そして、そのガッツさが絵に出ていると思われるものが少なからず出展しています。
それらは、子連れで鑑賞するものではありませんね。

最後のコーナーを除き撮影可能です。
日本とへリングの関わり合いが展示されています。


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村居正之の世界—歴史を刻む 悠久の青— in 郷さくら美術館

2024年01月19日 | アート・文化
村居正之の世界—歴史を刻む 悠久の青— in 郷さくら美術館
日本画家・村居正之は、現代日本画壇を代表する作家の一人です―とは知りませんでした。浅学ですみません。
日本藝術院会員、日展理事、大阪芸術大学美術学科教授等巨匠であらせられます。

当展示は、1992 年から現在まで続く「ギリシャ・シリーズ」の紹介です。
群青色に魅了され、独自の色を生成。とてつもない青です。圧倒されました。
夕方から夜のイメージを感じます。静謐で引き込まれそうな魅惑的な青です。
以前、水墨画の画家が「墨に七色あり」と言っていたことを思い出しました。青色もそれだと。かくもバリエーションに富んだ青色だなぁと。

作者によると「ギリシャ・シリーズ」はひとまず終了して、これからは日本の風景が描きたいそうです。しかも群青色の桜を。これは楽しみです。
この絵は現物を見ていいただきたいほど素晴らしい青です。
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「それでも」:ヒップホップ・ビジュアルアートの美的サバイバル in 高円宮記念ギャラリー

2024年01月12日 | アート・文化
カナダ大使館地下2階にあるギャラリーです。
日加関係に対する高円宮殿下のご功績を称える記念事業の一環として命名されました。
入館には、写真付身分証明書(運転免許証、マイナンバーカード)の提示、荷物検査があります。

ヒップホップ誕生50周年を祝しての開催です。
カナダ各地から12人のアーティストが参加しています。
カナダって縁遠い感じがしますので、そこでのヒップホップ・アートとはどんなものなのか?
体制に反対!というミュージシャンらしい定番の思想。どこがカナダ独特なのか?その特徴は見受けられない汎用性のあるアート。無事平穏に鑑賞できました(笑)

本展覧会のタイトル “Still Tho” は、 「Still Though (それでも)」と言う意味です。
いくつもの障害を乗り越えて作品を創りコミュニティーを構築してきた、アーティストたちの粘り強い活動を話し言葉で表しています。
ヒップホップとは、そんなに障害があったのか、知らんかった・・・

それはそれとして、大使館玄関、ギャラリー前にはいくつもの像が展示しています。「この大使館のデザインを含め、カナダはアートを尊重する国なのかもしれない。」と思った次第です。



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藝大生・幻の自画像展 in 美術愛住館

2024年01月09日 | アート・文化
東京藝術大学では、卒業制作で描かれた学生たちの自画像を大学が買い上げる伝統があります。
しかし、様々な事情により、1950年代中頃から1970年代中頃まで、買い上げのない期間がありました。
本展では、大学に収められることのなかった作家たちの学生時代の自画像とその後の作品を並べて展示いたします。
芸術家として一生涯、活躍することができるのは、ごく少数だと思います。その巨匠たちの若かりし希望に満ちた顔とその後の人生を歩んだ後の作品の並列展示。まさに「人に歴史あり」ですね。


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111年目の中原淳一展 in そごう美術館

2024年01月05日 | アート・文化
自分的には、中原淳一以降の作家が近代少女イラストレーターの気がします。
それ以前、高畠華宵等は、戦前・レトロな画家というイメージです。

戦後1年目の1946年、独自の女性誌「それいゆ」を創刊、続いて「ひまわり」「ジュニアそれいゆ」などを発刊し、夢を忘れがちな時代の中で女性達に暮しもファッションも心も「美しくあれ」と幸せに生きる道筋を示してカリスマ的な憧れの存在となった(オフィシャルサイト、紹介ページより)。
雑誌の仕事だけではなく、ファッション、ヘアメイク、ドールアート、インテリア等でもその才能を発揮。時代をリードして行きます。

その多彩な分野における作品の展示となっていて、そごう美術館の規模にしては、そのボリューム圧倒されました。

ただし、ファッション界出身(香川県から上京して上野広小路の高級用品店のデザイナーに抜擢)だけあって、イラストはワンパターンなスタイルが多いです。ちょっと食傷気味だったかな?(失礼)
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