パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

松尾敏男展 at そごう美術館

2018年09月29日 | アート・文化
すみません、現代の画家について詳しくないので、どれほど偉大な方であったのか(日本美術院の前理事長、文化勲章受章)、存じ上げていませんでした。
ただ、そごう美術館の広告に使われている絵が静謐な感じがしたので、それだけで観に行きました。


結論としては、「久しぶりに見ごたえのある絵であった」です。花鳥画や人物画他に海外までも対象とした風景画、そのジャンルの広さ。そして、一点一点の作品の大きさに。
また、「牡丹の松岡」と言われるほど、牡丹の絵は素晴らしいです。花びらの透き通る様が。


写生を重要視したおかげか、あっさりとした絵なのですが、気迫が感じられました。
初期の頃のアヴァンギャルドさはどこに行ったのか?と言うぐらい作風が変わっても、気迫がありますねぇ。
ビデオを見ると優しいおじいちゃんに見えますが、内心は、強靭な精神を秘めたロックンローラーでしょう。
画像は「樹海(1970年)」下に横たわっている人型はミイラ。これを日本画に採用してしまうほど。


その初期作品のポストカードが売っていなかったのが残念です。
とはいえ、作者の全貌を観ることができたのは、初心者にとってはありがたいです。
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わたなべまさこ原画展 at スパンアートギャラリー

2018年09月26日 | アート・文化
お嬢様、お待たせいたしました。
御大、わたなべまさこ先生でございます。
女性マンガ家として初の旭日小綬章を受勲。齢90歳にて未だ現役でございます。

御幼少の頃は、さぞや読みふけっておられました事でございましょう。

もうすぐ展示は終わってしまいますが、11月3日よりマンガ原稿の展示が始まります。

銀座にある小さな画廊です。10分もかからず観終わってしまいます。
銀座にお越しの際は、時間調整として利用してもよろしいかと。
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入江明日香展 -細密のファンタジー- at 横浜髙島屋

2018年09月23日 | アート・文化
広告を見た時は「最近よくある、アニメ絵をアートと評して売り出しているお姉ちゃんか」程度にしか思っていませんでした。

しかし、それは間違いで、しっかりとアートしていました。
この絵はミクストメディアなのです。元々銅版画家なので、手漉き和紙に銅版画をコラージュし、水彩画、墨、箔等を組み合わせています。
画材だけでなく、絵そのものにも草木・動物をコラージュして描いています。

若手アーティストでも群を抜いていますね。でなければ百貨店で個展を開催できるワケがない。
また、可愛いいんだね、このお姉ちゃん。
売れると思います。
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没後50年 藤田嗣治展 at 東京都美術館

2018年09月19日 | アート・文化
遅ればせながら、やっと行ってきました。
観に行った9月15日は雨だと言うのに大盛況。日をずらしたつもりだったのですが・・・
それでも素人衆が観ているわけでもなさそうだったので、会場の雰囲気に不満もなく、スムーズに観れました。

藤田嗣治の展示会は今もコンスタントに行われています。ある分野に的を絞って。
今回、彼の画業人生を総括する展示会を初めて観ました。
代表作でもある裸婦像がてんこ盛り。
もう一つの代表作、猫の絵が少なかったのが残念。
時代と共に作風が変わる人でしたが、その流れが分かり満足しました。

第二期パリ時代において、彼は子どもの絵をよく描いているのですが、その顔が気に入らないのです。
口を尖らせ、口元に向かって斜めの影が頬についている部分。
今回の展示はその子供たちの絵が少なかったので、気に入りました。


1913年、パリに向かい、1920年代には、パリの寵児となります。
おかっぱ、ちょび髭、ロイドメガネの日本人、相当クールだったんでしょうね。


その当時の世界情勢と言えば、アジア=植民地=奴隷なのですから、奇異に映ったでしょうねぇ。
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春日権現験記絵-甦った鎌倉絵巻の名品- at 三の丸尚蔵館

2018年09月15日 | アート・文化
宮内庁が管理する美術品は一級品です。
しかも、ここ三の丸尚蔵館でのみ鑑賞できる一般公開されにくい、貴重な作品です。

この「春日権現験記絵」もその一つ。延慶2年(1309)藤原氏一門の左大臣西園寺公衡(さいおんじきんひら)が春日社へ奉納し、その後紆余曲折あって明治初期に皇室に献納されたものです。
平成16年度から13年をかけて保存修理を行った本作品は、鮮やかに甦りました。

写実性、鹿の毛まで描き込む繊細さ、色彩の艶やかさ、そして大和絵ならではの雅さ。700年前の作品・・・先人の技術には頭が下がるばかりです。

これが琳派の元となる大和絵か・・・
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