いや〜行ってきました、母の大好きな福田こうへいさんコンサート。
ん〜〜、現地視察しておいて良かったぁ、嫁との送迎計画も、バッチリ。
会場時間の一時間ほど前に自宅を出た。
トランクには、買い物用老人カートを畳んで入れ、杖も持参。
コンビニで、小さいお茶を買った。
創成スクエアのビル1階、車寄せで降ろしてもらったのが、4時15分。
母はカートにつかまり、ビルの中1階を歩き、4階止まりのエレベーターに乗る。
通路やエレベーターの位置は頭に入っている。
普通に劇場の最寄りの入り口から入ると、係りの方が、コンサートへはエスカレーターで4階です、と案内する。
元気な方はそれで1階から4階まで上がればスムーズだが、母は足が悪いので、ちょっと奥まったエレベータを使用。
4階で降りると、既に入場を待つ人が行列していた。
それを横目に、真っ先にトイレへ向かう、そこも行列だったが、10分程で順番が回って来た。
用を済ませたところで、調度入場が始まり列が進んでいた、カートをフロアの端っこ柱の陰に置き(中は空)杖をついて入場。
真っ直ぐ奥のエレベーターに向かう。
ここも、通常はエスカレーターだが、車椅子や歩くのが困難な人優先でエレベーターを使える。
車椅子の方以外にも、母同様、杖を持ったご老人が付き添われて乗っていた。
6階で降り、歩くと直ぐの正面に、入り口があり数段階段を降りたところが母の席。
1RB、1階席後方で一段高くなった場所の最前列だ。
前方の視界が開けていて、肉眼では少々遠いが、十分見易い席である。
私は、そこの斜め後ろの席、トイレとか困ったことが起きたら、振り返って合図すれば見えるからと、言ってある。
多分、どの席からも、見易い構造だと思う、いい劇場です。
こんな高齢化の進んだコンサートも初めての経験、この年齢の方がこぞって足を運び満席状態って凄い。
前方10列目あたりまでは、コンサート用ペンライトを持っていて、揃いのはっぴを着ている方も。
10分押しで、スタートです。
いや〜実に新鮮である、司会者が、タマオキヒロシさんの様に、男の情景を歌い上げます的な前口上を、一曲一曲行います。
こうへいさんも、常に右側、左側と移動しており、曲が終わるたびにお辞儀をする。
高齢の方も、やはり札幌、割と大人しい様だ。
最初は、拍手も勢いがなく、おいおいな感じ、微動だにしない方もいっぱい。
こうへいさんの歌声は、全くファンじゃない私が聴いても素晴らしかったよ。
前半は、懐メロ的な歌謡曲のカバーが多く、昭和な私も知った曲がいっぱい、ただ驚いたのが、
1番しか歌わないから、次々といろんな曲が飛び出す・・・持ち歌は別です。
前方の母の様子を見ると、双眼鏡を持ち、前のめりで見ている。
MCは、司会者との掛け合いで話が進んで行く、ノリツッコミの世界だ。
なかなか笑いを誘うのもお上手です。
ある程度温まった頃、前半が終わる。
15分の休憩、速攻母の元へ行き、トイレに誘うも行列になるから、我慢すると言う。
いやいや、未だ半分なんだよ、先が長いから私も行きたいし、行っとこうと半ば強引に連れ出す。
杖をつき、手をつないでトイレへ、6階のトイレは、BOXも多く、ご老人達は出足も遅いので、通路に近い
私達は、並ぶことなくトイレを済ませた。
我慢してたら、落ち着かないから、これで一安心、席に戻ってから数分で後半がスタート。
着物に着替えたこうへいさんが民謡からスタート、会場内が唸る。
バックを務める尺八や、三味線の方々が、それぞれ有名な方だそうで、一旦こうへいさんがはけた後、
バンドのソロみたいな感じで、一人一人の演奏をして聞かせる、割と長い時間だったので、ああ、お着替えだな
と思ったら、やはり、和楽器の演奏の後、真っ黄色のスーツで再登場、ここからはトークも曲も盛り上がり
疾走していく、最初大人しかった皆さんも、拍手や手拍子が大きくなり、男性の掛け声も増え、一気に畳み掛ける。
その歌の上手さ、説得力に、ん〜〜〜〜〜とうなる声や、ざわつく声、ステージ上は特に斬新な映像などもなく、
正統派歌謡ショーだが、歌と演奏で満足させるので、余計なものは要らない様だ。
新曲も披露して、ボルテージは最高潮、最後は大太鼓を長いバチで打ち鳴らし、力強い幕であった。
うむ、これは、年配の方には堪らんだろう、オリジナル曲を一つも知らない私でも、なんかのめりこんじゃった。
飽きさせない工夫が満載だ。
尚且つ、終演後、CDを購入した方は、握手会に参加出来るらしい。
本当なら、CDを買って、参加させてあげたかったが、なんせ、嫁がもう下でスタンバッているので、そこは我慢してもらった。
しかし、双眼鏡で、表情から、衣装の柄まで、すっかり見られて、良かったぁ。
歌声も、聞こえたし、こんなこともうないよ、とあんなに嬉しそうな母は、久しぶりに見た。
でもね、最後太鼓叩いて後ろ姿で終わったのがねぇ、もう一回顔見て終わりたかったのに、と、欲は尽きないらしい。
好きなアーチストのライヴが、どれだけ元気をもらえるか、私は知っている。
まあ、解り易い親孝行が出来たと思います。
新曲は、北島三郎さんが、彼の為に書き下ろしたそうです。