新しい仕事は、なかなかの体力勝負な面もあると知る。
重い荷物の上げ下ろしや、片手に荷物を抱えながらの作業など。
加えて、緊張感もあり、疲労困憊で金曜に帰宅。
土曜は家事をこなし、日曜に買い出し。
所用があり少し遠出をし、久しぶりに夫婦でモスバーガーへ行った。
おい、オニポテって凄いな、鬼の様にいっぱい入ってるポテトだぞ。
「へぇ〜ポテト美味しいから売れるんだねぇ〜」
おい、違うだろっ、鬼じゃなくて、オニオンのオニだ、なんで間に受けるんだよ。
「えっ、そうなの、鬼ポテってありそうなネーミングだよね」
お前はさ、ジョーダン言ってるのに、突っ込めよ、ほんとアホだな。
そう言ってゲラゲラ笑い、そこそこ楽しい休日に成るはずだった。
日曜の夕方、食卓に置いてあるPCをしばらく使った後、立ち上がろうとしたら腰に違和感。
「あれっ」なんかヤバイかも、と思ったが、その後、大丈夫そうなので、普通に夕食準備を始め、
まな板で野菜をカットして、下の収納からざるを取り出そうと腰を曲げ、立ち上がったら、「ウッ、イタイッ」
やっちまった。
ギックリ状態である。
もうそれからは、立っている姿勢以外無理。
腰が曲げられない。
ソロソロと歩き、なんとか夕食を作ったが、座る事もままならない。
腰痛は、スネ夫の専売特許、大きい湿布を2枚貼ってもらい、スネ夫のコルセットを巻く。
コルセットのお陰で少し動ける様に成ったものの、お風呂に入る為に着替えも一苦労。
どうしよう、明日仕事行けるかなぁ。
「諦めろ」と言うスネ夫。
今、仕事を覚えなきゃいけない時期で、更に月末の忙しさピークな時。
猫の手も借りたい職場で、今休んだら、完全に使い物にならない奴だ。
一日で回復は難しい場合、一体何日休めば良いのだろう。
やだ、やだ、やだ、遅れを取りたくないよ、絶望感で泣きそうになる。
そして、職を失う恐怖が襲う。
「仕方ない、どうしようもないんだ、後は片付けておくから寝ろ」そう言われ、早々と床に着く。
あまり眠れなくて、早めに目が覚めた。
うむ、怯えつつ起きてみたら、相変わらずのめまいと、足が痛い、が、腰はなんとか行けそうだ。
ソロソロと動き出し、湿布を貼り変え、またコルセット着用。
・・・・むむ、これは行ける、行けるぞっ。
不安だったが、なんとか今日一日働けました。
フゥ〜〜首の皮一枚で、繋がった感。
今日も養生して早く寝よう。
「俺だって、いつ使い物にならなくなるか解らないから、その時職を無くすのも覚悟してるぞ、
お前も無理なら、別の仕事を探すしかないんだ」
毎日綱渡りのスネ夫の気持ちが、解った気がした。
主婦のパートよりよっぽど責任が重い仕事、もっと労わらないとなぁ〜と思いつつ。
スネ夫、やっぱり、未だ未だ私を働かせるつもりなんだな、絶対仕事しなくていいって言わないもんな。
キビシイ、国は平気で70まで働け的な事言うが、体が保てばいいが、恐怖しかない。
あと何年働くんだよ〜、私達の様な底辺に、老後は来ないんだね。
常に現在進行形なのか。