南会津流半農半スキー 和泉屋AK.T

夏は南郷トマト農家、冬はテレマークスクール&ガイドの和泉屋AK.T~~
南会津流半農半スキーのブログでーす!

4月27日 今日の畑

2021-04-27 20:20:40 | 里山の暮らし

今日の畑は冷えました。日中はご覧のように快晴で暖かでしたが、今朝の最低気温はー4.4℃!

水溜まりには冬のような氷が張っていました…。

やはり3月が暖か過ぎると、このように今になってぶり返しが来るのが怖いんですよ。遅霜で被害がないことを祈ります…。

畑から仰ぎ見る尾白山も、ブナの新緑が目立つようになって来ましたよ。

さて、畑作業はポットの土入れが始まりましたよ。

和泉屋トマト農園の熱いサポーターお二人も、お手伝いに来てくださいました!ありがとうございます!

このポット土入れ作業が始まると、いよいよやって来るトマト栽培三昧の日々…。

さあ、心の準備も整ってきました。

本圃の屋根ビニール掛けもすべて完了。次なる作業に入ります!

作業の手を休め、畑近くの山林へ専務とカタクリを見に行ってみました。

残雪が消えたそばからどんどん先進んでいました。

カタクリは夏には姿を消してしまう春季植物。他にはフクジュソウ、キクザキイチゲもそう。周りの木々が葉を茂らせる初夏までのたった二ヶ月が、この草花たちの子孫繁栄の大事な期間なのですね。

陽当たりの良い尾根にはイワウチワも満開でした!

先日、3回目の熊狩りでしたが…。獲物は授かりませんでした。残念!

さて、これからはトマトに専念しましょう。

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4月22日 今日の畑

2021-04-22 18:24:12 | トマト

朝6時15分。まだ畑には日が差さない。今朝も霜が降りた。今日の畑の最低気温はー2℃。

晴れの日が続いて日中は暖かいのだが、放射冷却で毎朝霜が降りる日が続いている。

尾白山の白も日ごとに小さくなり、麓からブナの芽吹きが駆け上がっていく。

昨日22日。畑そばの老人ホームのソメイヨシノが満開となりました!昨年よりも4日早いです。

しかし! 野鳥に花芽を食べられてしまい花はすっかすか…。

今の畑のもっばらの作業は、屋根のビニール張りだ。霜で手がかじかむが、早朝の無風時間が屋根張りのチャンス!

一人で1棟当たり約50分でビニールを張る。気温が上がってくる午前10時以降は風が波状攻撃のように吹き、作業効率が落ちてしまうのだ。

全20棟の屋根ビニール張り。明日も続きます…。

さて、同時進行でトマト苗の育苗準備も進めている。

トマト苗のポット栽培の準備です。床をきれいに地均しし、シートを広げます。

そろそろポットに土入れ始めます。

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4月18日 今日の畑

2021-04-18 15:46:39 | 里山の暮らし

4月に入ってからかは、寒暖差がジェットコースターのように激しい。汗ばむ陽気があるかと思えば、翌日からは雪が降るような天気となる。

雪解けが進んでいる尾白山も、度々粉砂糖をかけたようになる。

昨日17日の時点で、畑のそばのソメイヨシノはまだ咲き始めたばかりだ。

トマトの準備はひとまず2棟の育苗ハウスを整え、4月30日のトマト苗仮植に向けて準備を進めている。

先日、熊打ちの親方たちと山の偵察に行ってきた。

8日はまだ熊の痕跡が見られなかったが、今回は山を隔てたエリアに新しい熊の足跡があった。

おそらく昨日のものだろう。かなり大きい。

どうやらブナの新芽やコブシ(タムシバのこと)を食べて移動しているようだ。

日を改め、仲間で巻き狩りをやることにした。

親方宅に7名が集まり、軽トラの荷台で作戦を練る。

「マヂコは3人だ。○○と○○と○○が張ってけろ。」

「ホンマヂメは○○だ。動くなよ。」

「曽根からのセコ(勢子)は○○あんにゃと阿久津。阿久津は途中からヨコバ切ってけ。」

…てな感じで、それぞれの役割を分担する。今回ぼくはセコの役目です。

ヨコバを切るセコ…、つまり山の急斜面をトラバースしながら大声出してマチバへ熊を追え!という役目。

一番大変な仕事なんです。

さあ、集落からそのまま歩いて尾根に取りつきます。

今までは緊張と付いて行くことで気持ちの余裕がありませんでしたが、今年からは春の花を写真に収める余裕が出てきました。

陽当たりの良い尾根にはシュンランが咲いています。

豪雪地に多いイワナシも咲き出しています。

ブナは早々に葉を展開し始めました。

タムシバも咲いています。

自分はまだ体験したことがないのですが、このコブシを熊が食べると肉が化粧品臭くなり食べられたもんではないとのこと。熊がコブシを食べだすと、熊狩りの時期は終わりを迎えるのですね。

尾根を猟場へ向かって登っていきます。

途中に、ナラの樹皮を猛烈にかじった跡がありました。その付近一帯に大量の木繊維のうんこが有り、落ち葉を引っ搔き回して食べ物を探しまくった跡がありました。そしてイノシシの死骸が…。

どうやら、今年の雪の多さ(といっても平年並みだったのだが…)で食べるものが無く、この雪解けの早い尾根筋で必死に木の皮をかじり、遂には餓死したのでしょう。やはりイノシシは雪深い地方で生きていくには本来適さないのでは。ですから昨年や一昨年のような少雪暖冬が続くと一気に生息域を広げてしまいます。地球温暖化と狩猟者の激減は、野生動物の生態系バランスを崩す要因になっていると感じます。

今日の猟場を見渡せる場所に来ました。谷向こうの尾根にセコが一人つきます。

御年90歳の大先輩のセコ。ここでマヂコの人たちと別れます。

ここからぼくは斜面に下り、この大先輩セコとぼく、沢向こうの親方セコが熊を沢のカッチ(上部)に追い立てます。

それぞれ無線で連絡を取り合い、組織的猟の巻狩りが始まります。

親方セコの合図で猟が始まりました。

マチバの沢に向けて、大声を出しながら斜面をトラバース、残雪の沢を渡ってまた尾根を越え…。

しかし、銃声は一向に聞こえてきません。

結局、熊は包囲網をくぐり抜け逃げてしまった…。今回の猟の失敗はいくつかの原因がありました。

どんなにベテランでも失敗や勘違いは起きてしまう。そして熊も危険を察知して頭を使ってかいくぐる。

今回の猟の失敗は自分にとってもいい経験です。熊狩りは人と熊の駆け引き、知恵比べ。

今回は熊の勝ち。

沢に全員集合し、集落へ口数少なく降りていきました…。

スキーの仕事が終わり、トマト事業が本格的に始まるまでのこの期間、熊と向き合う期間です。

ウサギやヤマドリが少なくなり、シカやイノシシが増えて狩猟の趣は変わってきているけど、やはりこうして先輩・仲間たちと山の王様・ツキノワグマと駆け引きしながら猟をすることも南会津の暮らしの本質だと思うのです。

広大な面積を誇る南会津地方なのに、道路や町だけの線状の生活圏ではもったいない。四季折々の変化を壁紙として眺めるのではなく、その向こうにこそ南会津の楽しさがあるのだと感じていまーす。

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4月8日 今日の畑

2021-04-09 19:41:44 | 里山の暮らし

晴れて風のない朝は、屋根ビニール日和だ!

ビニールを引っ張り、

屋根の背骨に上げて、広げる。

ひとまず育苗分の2棟を張り終えた。あとは妻面や外側を仕上げていこう。

とまあ、こんな感じで畑の準備は少しずつ進めている。

そんな中、役場から熊捕獲の許可が下りた。

そこで、鉄砲ぶちの先輩たちと南郷の熊狩り場である山に分け入る。

杣道(そまみち)を歩いていくと、苔むす石を流れ落ちる沢を横切る。実はこの流れ、写真上部の辺りから突如として湧き出ている湧水流なのだそうだ。夏ならさぞ涼しい場所だろうな。

谷を上り詰めていくと、そのうちサワグルミとブナが林立する平場に出た。

ここら辺からは熊の痕跡が出始める。注意して周りや足元を見ながら三人散らばり進んでいく。

足跡を探すが、イノシシとカモシカの足跡はあったのだが、熊の跡はどうも見当たらない。

まだ出歩かないのかもしれないと、近くにあるミズナラの木ヤス(樹木にある熊穴)を見に行く。

地上6、7mのところに樹洞がある(高ヤス)。

根元のそばにあるブナの幹が爪と歯で引き剝がされていた。新しい「あでっかじり」だ。

これがヤスに熊が入っているサインだ。

大木の幹にも登った爪痕があった。

叩く音で寝床が分かる。そこら辺を棒でドンドン!叩いた。熊は出てくるのか…。

ぼくともう一人は両サイドの撃ちやすい場所で鉄砲を構える!

待つこと数分、熊の出る気配はない…。

この大木の周りにも足跡は無かった。熊はいったいどこに…?

今回は残念だったが、偵察として来た価値はある。もうすでに冬眠から目覚め他へ移動しているのなら、熊が向かうべき場所は検討がついている。次回は熊が移動したであろう山向こうの狩場へ行ってみることにする。

昨年とは違い今年は普通に雪がある。こうして足跡を探しながら熊の動静を検討し次の一手を考えることが出来る。

やはり雪は猟をするのにも大切なのだ。南会津の暮らしに雪は欠かせない!

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4月6日 今日の畑

2021-04-06 20:26:14 | トマト

4月6日。家族旅行からもどったら、畑の雪はすっかり消えていました。

さて、今日は育苗ハウスに屋根ビニールを張りましょう!

本当はまだ雪のあるうちにビニールを引きずって屋根に固定しておけばよかったのだけど、やはり雪があるうちはスキー事業が忙しい。

基本的に一人で作業するので、手間をかけずに効率よくやってしまいましょう!

ビニールを気づ付けないように、ハウスとハウスの間に工夫をして引っ張っていきます。

それから、ビニールをひもで屋根の背骨に引っ張り上げます。

風の吹かない時間帯を見計らい、一気に張り伸ばし黒ひもで固定してしまいます。

明日はもう1棟、育苗ハウスの屋根を掛けます。

本圃には冬の間に貯め込んでいた、南会津マウンテンブルーイングMMtBのクラフトビール仕込みで得られた、麦芽カスを畑にまきました。

土壌中の微生物のエサとなる麦芽カス。良い土はおいしいトマトを育ててくれます。

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