南会津流半農半スキー 和泉屋AK.T

夏は南郷トマト農家、冬はテレマークスクール&ガイドの和泉屋AK.T~~
南会津流半農半スキーのブログでーす!

3月30-31日 会津駒ケ岳

2024-03-31 16:02:59 | 

(写真は先日の秋田岩手テレマークツアーより。)

ああ、秋田岩手県境のたおやかな山並み。シールを着け外しなんて煩わしいことしなくていい、ウロコ板ツアー…。

うふふっ、あはは!と軽快に歩き・滑り・転び、テレマークの本質を存分に楽しめる環境にうっとり…。

南会津にもどり、ここ数日その余韻から抜けられずにいた。

そうだ!会津駒から三ツ岩界隈もたおやかな山並みがあるじゃないかっ!

あの軽快なウロコ縦走を企て、ひとまず会津駒を目指した。入山してすぐの沢沿い林道を、登りでご一緒した友人のニッシーさん一行とおしゃべりしながら軽快に進む。

と、最初の30分は軽快だった…。

ヘアピンカーブからの急登は想定内ではあるが、覚悟はしていた。

ウロコは効くはずもなく、持って来たくはなかったが念のため持ってきたワカンを履いて、板はAフレームで担ぐ。

一泊二日を予定しているのでザックは15~16キロ。それに板をかついでいるのでそれ以上…。

ほんとにウロコ縦走って軽快なのか…。

スタートしてから最初の2時間で、うきうき会津駒ウロコツアー!に疑念が生じ始める。

くそみたいな急登を終えヘリポート尾根付近から再びウロコ板を履いて登りだしたが、濡れた腐れ雪にウロコは度々効かず何度もずる剥ける。

ウロコツアーなのでシールは持ってきてない。ウロコツアーにシールは要らない!ここはこだわりたい。

標高1,500m付近からガスの中になった。気温は0℃。上部では風の唸りが聞こえる。

強風と濃いガスで早々と登頂を断念して戻ってくるスキーヤーや登山者もある。

本日と明日の天候予想から、樺太低気圧を中心に日本海から新潟・南東北に回り込む気圧の谷が連続することは分かっていた。

ただ今日は午前中ひとつの谷が通り過ぎ午後から回復するともくろみ、諦めることは考えない。

標高2,060mの駒の小屋に到着。気温ー1℃、南西の風はそれほど強くはないが、ガス濃く視程10mほど。

ここまで4時間45分。標高差1,100m。やっとうきうきウロコツアーの舞台へやって来たのだが、天候が悪い。

まだ12時なので、小屋の影で風を避けながら待つことにした。ちなみに小屋は使用不可。

1,300mのヘリポート付近より上は、この板に着けているバンド式クランポンSKEATSオリジナル60㎜が頑張ってくれた。

ウロコツアーにシールを持たないことにこだわりたい自分は、この軽くてかさばらないクランポンが強い味方だ。

午後1時過ぎまで待ったが回復せず。当初予定していた今日の三ツ岩小屋までの縦走は断念…。

ひとまず、この付近で雪洞泊して明日のチャンスをうかがうことにした。

掘りながら考えた。この会津駒界隈でウロコツアーを楽しむためには、5時間近くのハイクアップ&標高差1,100m以上の労力を掛けなければならないこと。秋田岩手県境エリアの場合、スキー場トップまたは2時間程度のハイクアップで普段着気分で楽しめちゃうこと。

やはり会津駒~三ツ岩界隈のうきうき軽快ウロコツアーは幻想なのか…。

そんなぶつくさ言いながら昭和の炭鉱夫のように黙々掘っていたら、なんと外では一気にガスが抜けてきたではないか!

素晴らしい…。

何度も見る会津駒ではあるが、このような劇的な姿の表し方はまるで「お前、秋田岩手にうつつ抜かしてんじゃねえぞ!」

と魅力をチラつかせられた気分。地元の山に痛く感動させられたのでした。

下界もすっかり見通しがいい。

陽もすっかり傾き、明日の予想外の好天を夢見て雪洞にもぐり込んだ。

ウイスキーをちびりちびり、定番の辻まことの「山からの絵本」を読んで時間をつぶす。

酒と本も欠かせないが、ラジオも欠かせない。山では異常に生活リズムが前倒しになるので早ね深夜起きになってしまう。そんな時はNHKラジオ深夜便が欠かせない。

夜中、家に泥棒が入り出くわして口論&格闘する夢を見た。おそらく雪洞内で迷惑な喚き声を上げていただろうが、共有する人もなく暗いうちに目が覚めた。

外に出ると今朝も濃いガスの中。昨夜には小さい低気圧が抜けたらしく、かなりの強風だったようだ。雪洞の外にはアオモリトドマツの針葉が散らばめられていた。

往生際良く、朝から下山することにした。

雪洞付近は小雪程度だったが、標高を下げるとすぐに雨となった。ウェアは濡れてべったべただ。

1,600mのブナ森まで来たあたりでガス帯を抜けた。しかし、すっかり雨模様。

ぐっさぐさの腐れ雪をがんばってテレマークターンしてみたが、さすがにT4ブーツに15、16キロのザックでは太刀打ちできなかった。

まったくレッスン受講生やガイドゲストさんにお見せ出来ないほどの転がり具合。

身の危険を感じ、ワカンに履き替えた。やっぱり会津駒界隈のウロコ板ツアーにはワカンは必須かなあ…。

林道からは再びウロコ板に履き替え、踏み固められた林道を見違えるようにすいすいと下りてきた。

その先には逆光の石碑と「お疲れさまで…」。

悪天候は仕方ないが、どうも幻想を打ち砕かれて、負けて帰ってきた敗北感。煮え切らない31日の朝でした…。

帰り道、畑に久しぶりに立ち寄ると雪はほとんど消えていました。

さ、あとは熊狩りもしながらトマト作りの準備もしなければですね!

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3月25日 テレマークレッスン

2024-03-26 17:44:00 | テレマーク

今日は沼田のたんばらスキーパークへやって来ました。

このスキー場は毎シーズンの初滑りに訪れるスキー場で、中・緩斜面が多くテレマークレッスンがとてもしやすいスキー場という印象です。

土日は混みますが、今日の平日はとても空いていました。

今回は山を滑るためのコブを利用したレッスンの予定でしたが、すっかりリセットされていたので基礎的な動きのレッスンとなりました。

テレマークで山を楽しくかっこよく滑るには、いろんな動きが出来るようにしたいです。

山っていろんな雪質や斜面があります。テレマーク、特に75mmタイプは可動域が広いのでそのいろんな雪質・斜面に対応できるメリットがあります。

自分の滑りに引き出しが増えれば、それだけいろんな雪質・斜面が楽しくなります!

この度お越しいただいたFさんIさんZさんTさん、ありがとうございました!

また、たんばらレッスンをコーディネートしてくれたFさんに感謝いたしますm(__)m。

さて、このレッスンをもちましてテレマークスクール&スキーガイド和泉屋AK.Tの今シーズンの活動は終了です。

お越しくださいましたみなさまには本当に感謝いたします…m(__)m。

シーズン後半もどうぞケガや事故の無いようにどうぞ楽しんでくださいね。

あとはトマト事業にそなえてゆっくり休んで、たまに山に行って、熊狩りにも行って過ごしたいと思いまーす。

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3月18~20日 秋田岩手テレマークツアー 乳頭山・秋田駒編

2024-03-22 20:00:28 | テレマーク

3月18日。北東北は強い冬型。ひと気の無い平日の月曜日は乳頭山の森を目指します!

車道の雪壁をよじ登り、入山です。

今日はまるで真冬の景色。雪も降り続いています。

今日は乳頭の森でパウダーツリーランを充分楽しめそうだ。

2月までの少雪で当初このツアー開催は危ぶまれたが、3月から一変。2月と入れ替わったような天候が続き、この沢もブリッジが出来るほど盛り返した。

沢を渡る。

薄墨色のブナ森。ごうごうと風の音が鳴り響く。

標高を上げれば上げるほど雪は強くなる。

標高1,200m付近、ー8℃。視界もさらに悪くなり今回はここからパウダーを楽しむことにした。

昨夜のレインクラストはすっかり新雪に埋もれた。なんともラッキーなパウダーを楽しむ!

別な尾根にも登り返してブナ森パウダーを2ラウンド楽しむ!

乳頭パウダー最高です!

雪は一日降り続きました…。宿に着いたら温泉に直行。今日も満足の一日でした~。

3月19日。昨日の冬型は緩み、次の低気圧が近づく前に我々は今日も乳頭山を目指した。

昨日の降雪で山の雪はまたリセットされている。今日も楽しい予感が…。

ブナ森は華やいでいる。風下にあるこの森は特に美しい…。

昨日よりも標高を上げるとアオモリトドマツとダケカンバの混交林となり、徐々に開けてきた。山上の田代平湿原への期待が高まる。

ぽんっと、田代平湿原へ!今日は乳頭山も見えているぞ。

上空の雲は太陽光線を交互に遮り、スポットライトの当たるタイミングを見逃すまいとシャッターチャンスをうかがう。

それにしてもこの県境尾根は見晴がいい。

16日に楽しんだ三ツ石山が見えた。

秋田駒山群も見える。

眼下には田沢湖が。

景色を楽しみながら田代平山荘を目指す。

涙目になった面構えの田代平山荘。

ここでお昼の休憩とした。

小屋より上は風が常に強く雪面は硬い。クランポンを装着し登る。

この乳頭山は先達川沿いの風を一気に集める地形に有り常に風が強い。標高の割には森林限界が低くハイマツ帯になる。

気温ー7℃。山頂は目指さずここから滑ることにした。

しかし、いい雪はあるのです!

乳頭山はブナ森ツリーラン、湿原ハイク、スキー登山とツアーの要素がコンパクトに凝縮されている内容の濃い山です。

来年もまた来たいね!

帰りの滑りも言わずもがな。

沢を渡り、無事に下山。

今日の乳頭山もすっごく楽しめました!

泣いても笑っても最終日の3月20日。東北地方を通過する低気圧の影響で今日も雪。

千秋楽の今日はとある場所から秋田駒西斜面を目指す。

若いブナ並木。この辺りは乳頭エリアと違い森が若い。

例外なく新しい火山の山は尾根が平たく、沢は急激に深い。永い地史からみればまさしく浸食の途中なのだろうか。

渡る場所に苦労する。

標高1,000付近から楽しめそうな疎林となる。

今日は最終日。帰りの電車時間もあるし、半日程度のツアーとしたい。

標高1,120m付近から、千秋楽パウダーを楽しむことにした。

もう笑いが止まらない!

半日とはいえ、一日分のお彼岸パウダーを楽しめたのでした!

さて、これで5日間の秋田岩手テレマークツアーは無事に終了することが出来ました。

お招きいただいたSさんTさんAさんKさんYさんOさんFさんグループゲスト様、

お世話になった田沢高原ホテル様や関係者のみなさま、現地テールガイドK氏に感謝いたします。ありがとうございましたm(__)m。

3月25日  ⇒  テレマークレッスン@たんばらスノーパーク  ⇒  定員5名  ⇒  残り2名

コブや非圧雪の斜面でレッスンします! 料金9,000円(傷害保険代込み)

2023-24 テレマークスクール&スキーガイド和泉屋AK.T

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3月16~17日 秋田岩手テレマークツアー 三ツ石・犬倉山編

2024-03-22 14:35:56 | テレマーク

さて今年も行って来ました、SさんTさんAさんKさんYさんOさんFさんグループゲスト様による秋田岩手テレマークツアーです!

秋田岩手にまたがる南八幡平・秋田駒エリアは、たおやかな峰が広がるテレマークにぴったりな山域なんです。

3月16日。まずは岩手県雫石町にある網張スキー場から三ツ石山を目指しました。

標高1,300mの網張スキー場トップからは、すでにアオモリトドマツとダケカンバの景色となります。

まずは大松倉山へ!

バックの岩手山は雲に隠れていますが、ここから眺める景色は毎年来ても飽きない!

大松倉の稜線を進むと、今日の目標三ツ石山が見えてきた。

今日はあの山の真っ白い斜面を滑りたい。

ひとまず、あの山小屋を目指す。

鞍部の三ツ石山荘にたどり着く。ここでお昼の休憩。

休んだあとは、いよいよ三ツ石山へ登り始める。

稜線は常に風が強く、矮化したトドマツは樹氷となっている。

気温ー5℃。北西風強く山頂は目指さず、直下の1,430m付近から滑ることにした。

風下斜面はドライパウダー!

3月とは思えないこのツアー始まって以来の素晴らしい雪でした~!

後ろ髪引かれる思いで、来た道を戻る。

振り返って気持ちよく滑ったトラックを眺める。

大松倉の尾根も今年はいい雪でした!

最後は網張スキー場を滑って下山。実はここが一番疲れたのでした~。

3月17日。今日も網張スキー場から山へ。

今回は犬倉山・姥倉山を目指します!

網張スキー場からの眺めは素晴らしい!

眼下には雫石盆地と南昌山塊が見えています。

南西には秋田駒ケ岳もよく見え、気持ちも上がります。

しかし今日は日本海から低気圧が近づくため、天候悪化は想定内。

今日滑る予定の姥倉山が見えてきました。その前に、犬倉山を目指しましょう。

しばらく進むとオオシラビソの間から岩手山も見えてきましたよ。

昨日は雲に隠れていた岩手山。盛岡の街からもどっしりとした山容が眺められます。

犬倉山山頂付近に到着。まずはここから東面を滑りましょう。

今日はちょっとしっとり目の重雪。それでもこの時期にしてはいい雪に変わりはない!

ダケカンバの疎林を気持ちよく楽しみました!

ひとまず、登り返します。

山頂付近で集合写真。しかし、予想より早めに小雪がちらついて来ました。

姥倉山をあきらめ、ここからスキー場へ戻ることにしました。

天候は急激に悪化。風・雪とも吹き付け始めてきました。

スキー場に戻るころには、本格的な湿雪となる。標高を下げると雨になっていました。

早めに下りてきて正解。残りの時間は山麓にある松ぼっくりのアイスクリーム、そしてとあるカフェでコーヒー&生クリームたっぷりのワッフルを楽しんだのでした!

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3月9-10日 小さなテレマーク体験&試乗会@南郷スキー場

2024-03-11 08:49:40 | テレマーク

吹雪の中のスタートでした!

和泉屋AK.T、(株)キャラバン、南会津マウンテンブルーイングの共同開催です。

試乗ブランドはG3、RMU、SCOTT、22DESIGNSのラインナップ。

テレマーク75㎜、NTN、ウロコ板だけでなく、ATマウンテンフリーライド系も揃えられました。

時間降雪量3~4㎝の強い雪で、試乗機は払っても払っても雪まみれ。

かと思えば、噓のような晴れ間!

となりのブースでは友人たちのMOSSや雪板の試乗会も同時開催で、賑わいました。

初日には南会津マウンテンブルーイングMMtB(関根くん)、おいしいクラフトビアを販売提供してくれました。

天気は悪かったけど、やっぱり南会津のスノーシーンにもクラフトビアは会いますね~!

この春から新しい大きなビアファクトリーが完成し、こらからの展開が楽しみです。

2日目の面々。右からキャラバン塚崎氏、阿久津、キャラバン櫻井氏、尾瀬マウンテンガイド浅井氏。

初日は悪天候でしたが、2日目は安定したくさんの方に体験&試乗をしていただきました。

お越しいただいたみなさんありがとうございました!また来シーズンも同じ時期に開催する予定です。今回参加できなかった方も来年はぜひ遊びに来てくださいね。

ご協力いただいた南郷スキー場、南郷パトロールのみなさんにも感謝いたします。

3月25日  ⇒  テレマークレッスン@たんばらスノーパーク  ⇒  定員5名  ⇒  残り2名

コブや非圧雪の斜面でレッスンします! 料金9,000円(傷害保険代込み)

2023-24 テレマークスクール&スキーガイド和泉屋AK.T

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