南会津流半農半スキー 和泉屋AK.T

夏は南郷トマト農家、冬はテレマークスクール&ガイドの和泉屋AK.T~~
南会津流半農半スキーのブログでーす!

10月30日 田代山

2022-10-31 20:22:42 | 

さて、昨日は三本槍岳~伝説の鏡ヶ沼を楽しんだ東京トマト登山隊。30日の今日は舘岩からの猿倉登山口から田代山を目指しました!

朝露に濡れた木橋。滑るのでそろりそろり渡りましょう。

おや!流れの中になにか泳いでいるぞ~

産卵を終えたばかりの岩魚でしょうか。人の姿に驚きもせず、悠々と泳いでいました。

登り出しはブナやカエデ類の急登です。日が差し込む冬枯れの明るい森を、じぐざぐに高度を稼ぎます。

広葉樹の急登が終わると、トドマツの尾根登りとなります。

楽な登りではありませんが、整備された階段道で歩きやすい道でした。

歩きやすい道なはずなのに、人間は魔が差すと何をしでかすか分からないものです。くれぐれも足元注意を!

敷きつめられたコケとゴゼンタチバナの秋葉に、登りの苦しさを少しだけ癒してくれました。

平坦な地形となり湿った木道が現れると、ミニ田代のような小田代湿原が間もなくです。

湿った木道は、そろりそろりと!

小田代で一息入れました。さあ、あと一登りです。

小田代からは針葉樹の疎林となり、展望も開けてきました。

南方には女峰山や大・小真名子などの日光連山が。そして微かに筑波山も確認できました。

南会津の山とはいえ、北関東を感じさせます。

昨日の大峠の時と同じ様に、この山も一気にぽん!と山頂湿原へと飛び出します。

弘法沼を始め大小の池塘も点在し、癒しの空間が広がります。ここが山頂とは思えません。

みなさんお行儀よく木道を気を付けながら歩いてゆきます。

だめですよ、おふざけは。人は魔が差すと何をしでかすか分からないものなのです…。

湿原の向こうには、薄っすら白い会津駒ケ岳が見えていました。

足元の小川には氷柱が。もう冬が始まっています。

木道の先に小屋・トイレ棟が見えてきました。

日陰には先日の雪が残っています。ここでゆっくりお昼休みとしましょう。

お昼は和泉屋トマトのミネストローネで温まりましょう!

帰り道も冬枯れの湿原をゆっくりと戻ります。帰り道も無事下山!

東京トマト登山隊のみなさん、2日間の山行お疲れさまでした。また冬も遊びに来てくださいね!

2022-23 テレマークスクール&スキーガイド和泉屋AK.T

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10月29日 三本槍岳

2022-10-31 17:53:57 | 

秋の深まりを見せている畑からの景色。

ここ数日は片付け作業、真っ只中です。

さて10月29日は畑作業をお休みし、いつもお世話になっている東京トマト応援隊のみなさんを裏那須連峰の三本槍岳へご案内いたしました!

大峠林道の車止め(標高1,260m付近)からの登山でしたが、もうすでに山は初冬のたたずまい。落ち葉が敷きつめられたいにしえの道、会津中街道を大峠を目指して歩いてゆきます。

途中、大きなミズナラにサルノコシカケのようなものを見つけたようです。落葉が進んだ森は見通しが利くようになります。すると、見つけにくかったものが見えるように。これもまた初冬の山のメリットでもあります。

裏那須の大峠はマイナーなコースとはいえ、地元の登山道管理の方々のお陰できれいに刈り払いをされた道を歩くことが出来ます。

背が低くなった森を抜けると一気に大峠へ。

四叉路の大峠から三本槍岳を目指しました。

大峠は栃木・福島の県境でもあり分水嶺でもあります。そしてさらに会津への街道であったことから、幕末から明治にかけて勃発した会津戊辰戦争の戦争遺構も存在します。地理的にも歴史的にも興味深い大峠なのです。

那須連峰は風が強い山でも有名。標高1,460mの大峠からは森林限界となり偽高山の景観となります。

稜線から見下ろす山肌は、まるで絵画のよう。

足元にはガンコウランの紅葉です。

弱い冬型から徐々に高気圧が張り出してくる天候の今日。ガスも時々晴れるようになり、日差しが出てきました。

振り返ると、流石山から三倉山へのどっしりとした山塊が見えていました。

1,826mの展望地点から鏡ヶ沼を見下ろすことが出来ます。周りの紅葉はすっかり葉を落とし、青い綺麗な湖面がよく見えていました。このあとあの沼を訪れる私たち。まさか、あのような天候になるとは…。

天候が急変するとはいざ知らず、相変わらず呑気なトマト応援隊はケルン積みではしゃいでいます。

さて、三本槍と鏡ヶ沼の分岐で山頂アタック組と待機組に分かれ、山頂組は無事到達。合流後、鏡ヶ沼へと下山を開始しました。

この間、気温が下がり始め小雪も舞い風も強まり出しました。隊のテンションも下がり始めます…。

稜線から分岐する沼への道は登山道というより、まるで沢筋、直下道。

転倒と石転がしに気を付けながら先を急ぎます。

沼への急下降を終えるころ、辺りはいつの間にかガスに包まれ小雨まで降り出してきました…。

白いはずのダケカンバは、まるで大蛇のようにおどろおどろしく黒々とうねり出しています…。

三本槍岳への稜線から見えていた綺麗な鏡ヶ沼は嘘のよう。不気味なくらいに霧に包まれてしまいました。

さすがは大蛇伝説の鏡ヶ沼。その伝説はこちら  ⇒ まんが日本昔ばなし

水辺のイチイの大木で雨宿りをした私たち。これ以上長居するところではないと感じた我々は、先を急ぐことにしました。

沼を離れしばらくすると、先ほどの天候がうそのよう。カラマツの明るい森に気持ちもほっとしました。

林道にもどった隊の面々。先ほどまでの沈黙がうそのよう。のんきなものです…。

さあ、明日は田代山へ行くぞー!

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10月20日 今日の畑

2022-10-21 22:19:25 | 

10月20日の朝。車のフロントガラスが凍っていました。初霜のようです。

畑の最低気温はー1.1℃。一気に冬日となりました!

昨年よりも5日早い初霜です。

さて、そんな放射冷却の朝でしたがもちろん天気は晴れ。今日は畑仕事を休み三本槍岳へ向かいました。

下郷町の観音沼からさらに奥へ延びる林道から、三本槍岳を目指します。

(林道は標高1,260mで通行止め。ここから歩くことになります。駐車スペースは多くなく、土日は競争必至でしょう。)

ツタウルシで鮮やかに彩られたカラマツ林を見ながら、林道を歩きます。

実はこの林道、歴史ある道でもあります。会津と江戸を結ぶ街道の一つでした。今でもこのように石畳が残っていますよ。

古道は途中鏡が沼への分岐を経て、ダケカンバと笹の明るい登山道となります。

樹々の背丈が低くなったかと思えば、あっという間に福島・栃木の県境でもある標高1,460mの大峠へ到着です。

太平洋と日本海の分水嶺でもあるこのエリアは、標高のわりには高山のような景観をみせています。

大峠の分岐から、県境稜線を辿るように三本槍岳を目指します。この辺りの紅葉はすでにピークを過ぎていました。

背後を振り返ると、流石山の裾野の向こうに下郷の街が遠望できました。

だいぶ標高を上げると、1,820m付近から北側に旭岳の尖った山稜と眼下には伝説の鏡ヶ沼が見下ろせます。

箱庭のように見える鏡ヶ沼とそこから延びる登山道。この2時間後にはあの沼の畔で、コーヒーを飲みながらゆっくりたたずむことになります。

須立山(すだちやま)との分岐を過ぎると山頂は間もなくです。

お昼を過ぎても、まだ霧氷が所どころに残っていました。

歩き出してから2時間50分、三本槍岳山頂へ到着です。

気温は4℃、南西からの風が常に吹いており体温を奪われないようにすぐにジャケットを羽織りました。

南側にはすぐに、いかにも火山らしい朝日岳と茶臼岳が見えています。

西側には流石山~大倉山~三倉山の山稜がどっしりと構えていました。

冷たい風が吹き付けている山頂では長い無用。すぐに鏡ヶ沼を目指しました。

須立山への分岐から鏡ヶ沼への下り道は、ずるずるの直下降。転倒に注意されたし。

三本槍岳から約1時間。見下ろしていた鏡ヶ沼に到着。

紅葉のピークは過ぎているが、ダケカンバとドウダンツツジ類、イチイに囲まれた神秘的な沼だ。

この沼の大蛇伝説は、あの「まんが日本昔ばなし」にも取り上げられていた。

畔の樹々の陰に鏡沼大明神と刻まれた石灯籠が立っていた。ちょっとドキッとする…。

この沼は窪地になっているので、風が遮られ穏やかだ。ここでゆっくりコーヒーを楽しんだ。

陽が傾いてきた。沼を後に林道終点までの残り道を、紅葉を見ながらゆっくり戻った。

休憩を含めた行動時間は5時間30分。晩秋の静かなトレッキングでした~。

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10月19日 今日の畑

2022-10-19 17:42:57 | 

さあいよいよこの時期らしい気候となってきました。大陸の高気圧が徐々に張り出し、しぐれ模様が残った今朝。

気温は4.5℃まで下がりました。霜が降りるのは、もうすぐです。

尾白山の山肌もだいぶ色付いていますね。

というわけで、17日に部長とMさんをお連れし尾白山の紅葉を見に行ってきました!

畑からたったの10分。宮沢登山口から登り出します。

分岐で一息つきます。標柱は相変わらずガリガリと熊にかじられております。熊の濃いエリアなのです。

山うるしが赤く色づくお馴染みの急登を、息を切らして登ります。尾白山は国立公園の山とは違って、登山道は優しくはありません。階段無しの直登です。

長く続いた直登が終わると、勾配は穏やかになります。ここからが紅葉を楽しめる尾根道なのです。

1,100m付近のブナ森です。ここはキノコ採ったり静かな夜に泊まったり、私のお気に入りの森なのです。ブナやヤマモミジが見ごろ間近ですね。

この森で今ちょうど見ごろだったのは、ヒトツバカエデの黄葉でした!

色付いた明るいブナ森に、思わず笑みがこぼれます。

静かな森で酸味と甘味が絶妙の南郷トマトを頬張り、ゆっくり休憩。

今日は午前中だけのブナ森散策。来た道をまた戻りましょう。

お疲れさまでした! さて午後は昭和村方面へ。玉梨豆腐茶屋の絶品お豆腐とアイスクリームを求めて!

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10月15日 今日の畑

2022-10-15 19:56:59 | 

なんかすっきりしない天気と気持ちが続いていた和泉屋トマト農園。

高気圧は北寄りに張り出し、南から湿った空気が入り込むせいで、ラジオからは「晴れる晴れる」と言いながら雲の多い期待外れの天候が続いていました。

それでもやっと昨日から青空が覗く時間が増えてきました!

山の紅葉もトマトと同じで、日照を受けると色付きも進むようです。

尾白山の紅葉も、昨日からぐっと進んできた感じです。

さて、畑では片付け作業も進めております。防虫ネット仕舞いは、社長と部長の珍しい共同作業。

なかなか息がぴったり合いませんね~。手繰り寄せるタイミングが合わず「もっどゆっくりっ!」と怒号が飛びます。どっちが社長か分かりませんね~。

すすカビ病によってちょりちょりになってしまったトマトの樹。トマトも農園主も一心同体。心がちょりちょりになれば、葉っぱもちょりちょりになるってもんです。くっそ~、来年こそいいトマト作りをしてぎゃふんと言わすぞ!

通路シートも片付けます。

さて、天気の良かった先日。専務と田代山へ行ってきました。

標高1,420mの猿倉登山口から1,920mの田代山湿原までは標高差がたった500mほど。尾白山よりも手軽に登れます。

1,600m付近のトドマツ林。

1,800mにある小田代湿原。

小田代から見上げる山頂方向は、ドウダンツツジ類が赤く染まっていました。

1,700m付近の樹林帯が、ちょうど紅葉の見ごろでしょうか。遠くに日光連山。

この山は山頂に広大な湿原が広がる。きつね色に染まった晩秋の田代山湿原。

向こうにはガスが掛かった会津駒ケ岳や大戸沢、三ッ岩岳の峰々。

山頂の弘法大師像が祭られている避難小屋と新しいバイオトイレ。使用後はチップを入れましょうね。

山頂付近は風が弱いが気温は8℃。汗冷えする前に下山します。

そうそう、小屋付近の木道はとても滑るので十分に気を付けてください。転倒注意!

(最近、南会津・尾瀬管内の木道転倒事故が多発しております!)

下りの木道も慎重に。ゆっくりと下山しましょう。

次回は三本槍岳へ。

2022-23 テレマークスクール&スキーガイド和泉屋AK.T

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