南会津流半農半スキー 和泉屋AK.T

夏は南郷トマト農家、冬はテレマークスクール&ガイドの和泉屋AK.T~~
南会津流半農半スキーのブログでーす!

5月29日 今日の畑

2021-05-29 18:27:05 | トマト

いよいよ、トマトの花が咲き出しました!

このタイミングで畑への植え付け作業(定植)が始まりました。

なんで花が咲くと畑に植え付けるタイミングなのか?

トマトという作物は意外に繊細な植物なのです。今まで閉ざされたポットの中で育っていたトマトを、このように畑の土に解き放してやると一気に根を張り大きくなろうと頑張ってしまいます(栄養成長)。こうなるとコントロールが難しくなり、いわゆる結実・肥大を無視したむっきむきの暴走トマトとなります。

ところが花を咲かせると、トマトは実らせることに精を出すので、このタイミングで畑に植え付けてやるとバランスよく育ちます(生殖成長)。

なので、トマトの定植時期は花を咲かせた頃となります。が、おとなしい品種などの登場で今はあまり植えるタイミングを気にしなくなっているようで―す。

みんな生育ステージが一緒のはずのトマト苗は、例年なら開花も一斉に揃いそれー!とばかりイベントとして植え付けをするのですが、今年はどうもそれがおかしい…。

花芽形成時期になんらかの強いストレスがかかったのか、今年は一割以上の苗が普段なら花芽を付けるはずもない低い位置に花を咲かせてしまったので、一斉ではなくずるずると小出しに植え付けが始まりました。

今年の定植作業は長丁場となりそうですねえ…汗

ま、植物相手、自然相手の農業です。それはそれ、と割り切って少し気分転換へ。

畑から軽トラで10分ほど山に入ると、そこはにはまだ雪渓があります。

今日のような梅雨の晴れ間の暑い日は、スノーブリッジから吹き出る天然冷風が気持ちイイ!

お目当ては、雪渓の消え際に生える遅出のコゴミやウド、ウルイ。

今夜、さっそく晩御飯のおかずにいただきました!

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5月26日 今日の畑

2021-05-26 18:49:01 | トマト

梅雨に入ってからは毎日曇天、そして雨…。

正直、こんな早く梅雨に入ったことないので今年のトマト苗育成はとても難しい。

それでも天気を見極め、潅水量を調節し、定期的な微生物農薬の処置で灰色カビ病の罹病もなく例年通りの苗姿になっている。

そろそろ植え時が近づいています。

本畑では植え付け(定植作業)に向けて、着々準備が進められています。

立てた支柱を固定したあとは、潅水用の点滴チューブを設置していきます。

そして、潅水装置を稼働させ植え箇所に水を打って十分に湿らせます。

さ、いよいよ定植作業が始まります!

畑となりの田んぼでは、いつの間にか田植えが終わっていました。

畑も田んぼも収穫に向けて動き出しましたね!

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5月18日 今日の畑

2021-05-18 20:16:00 | トマト

我が和泉屋トマト農園は16日に梅雨入りしました!

16日以降、湿度が高く日照時間が激減しました。気象庁が発表する人間側からみる梅雨入りではなく、トマトからみて明らかに高温多湿・日照不足の光合成が進みにくい雨季に入ったので、これがトマトにとっての梅雨入りなのです。

こんなに早く雨季になってしまい、これからのトマト育成が難しそうです…。

さて、今日はトマト苗の「ずらし」作業です。

葉をどんどん広げてくると、隣近所と葉が重なり合ってきます。こうなると、光が遮られ光合成が進みにくくなってしまいます。梅雨に入り、ただでさえ日照が不足するのにね。

トマトだって競争に勝ち抜きたい生き物です。光を欲しがって、我先にとすくすくと上に伸びてしまう。そうなるとひょろひょろな腰のない徒長苗になってしまうのです。

それを防ぐために、苗の位置をずらし間隔を広げてあげます。

こんな感じにトマト社会のソーシャルディスタンスを確保するのです。

苗の管理をしながら、本圃では植え付ける準備が着々と進められています!

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5月15日 今日の畑

2021-05-15 18:51:29 | トマト

今朝も良く晴れている!

畑の最低気温は6.2℃。ほぼ平年並みの最低気温です。

畑から見上げる尾白山の残雪は、あと少し。ブナの芽吹きは山頂付近まで登り上がったようだ。

さて今日は、トマト苗の水やりの話です。

まだこの時期の畑の朝は寒い日が多い。農業用水の水をそのまま上げてしまうと、トマト苗は震えあがってしまう。

そこで、オレンジ色の大きなタンクに水を溜め置き、日中の太陽光で温めておいた水を使うのです。

潅水の肝、その1。苗ごとに生育ステージに合った適正&均等な水やり。

たとえば今日の潅水量を1株当たり60㏄としました。昨日より多めです。

タンクから汲み上げる動力噴霧器の水圧力を設定します。昨日は「低圧」でしたが、今日の水量を得るには「低圧と噴霧圧の中間」にしました。

さらに、エンジンスロットルを微調整します。

ポット苗に水を入れる前に、自作の計量カップを使用して脳内メトロノームで60㏄になるようリズムを刻みます。

ちなみに昨日は「トン、トン、トン…」というリズムで1株当たり40~50㏄を与えました。今日は「トントン、トントン、トントン…」で約60㏄になるよう頭の中にリズムを刻みます。

そうすることで、ほぼ均一に揃ったトマト苗を育成するのです!

さらに、潅水の肝、その2。その日の潅水量をどうやって決めるのか?

おおまかには苗の生育ステージやその日の天候によって決めるのだけど、場合によってはこんな時もあるのです。

今日の潅水量を昨日よりも多めに決めた理由は、この天気図からです。ちょうど12時の実況ですが、予想天気図もほぼこんな感じでした。

東北地方の東側に縦長の高気圧があります。そして、極東付近に低気圧があります。この気圧配置が予想されると、高気圧から時計回りに極東の低気圧に向かって風が吹きあがります。関東地方から新潟へ向かって風が吹くのです。そうなると、ここ南会津伊南川流域は栃木県から山を越えてきた乾いた熱い風が吹き続けます。「フェーン現象」です。

これを予想したことで、本来なら昨日と同じ40~50㏄の水をやるところを、今日は60㏄と多めの潅水をしたわけです。

結果、この潅水量はドンピシャでした! 苗の葉が軽く萎れるかどうかで夕方の育苗ハウスを閉じました…。

こんな感じでしっかり身の締まったトマト苗を作り上げていくのです。

こんなぴったんこカンカンな日はビールも旨い!

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5月13日 今日の畑

2021-05-13 19:46:29 | トマト

昨日の早朝なんだけど、車の屋根には霜が降りていました。

畑の最低気温はー1.3℃。おいおいおい、もうこんな強い冷え込みはいらねーよ!

トマト苗、大丈夫だろうか…。心配しながら畑へ出勤。

ハウス内の養生トンネル内は8℃で、トマト苗は一安心。こんな若色の初夏なのに、氷点下まで下がる南会津。おそるべし…。

さて、本圃では植え付ける準備が淀みなく進められております。

昨日から本格的に支柱立てが始まりました。5,300本の支柱立ても楽ではありません。

また五十肩?いや四十肩になりそう…。お布団での寝返りが辛いんですよぉ。

いよいよ、トマト苗の水やりも始まりました。仮植をしてから10日間は水を我慢させていたのです。我慢させることで、水を求めてトマト苗は根をしっかり張らせます。

この水やり。奥が深いので、この話はまた後日にでも!

MMtB南会津マウンテンブルーイングのタケちゃんから、クラフトビア仕込みで得られた麦芽カスをもらってきました。

これをまた畑に撒くのです。そしてここで育ったトマトを収穫して、またブルワータケちゃんの手でクラフトビアへと昇華するのです!

今年のトマトエールも楽しみだ!

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