泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

春の花々が咲き誇る「飛鳥の春・2021」

2021年03月22日 17時31分23秒 | 散歩

奈良県明日香村にも、あっという間に春がやってきました。村内を散策すると、春に咲く花々が咲き誇っています。

今回は、春の花々が咲き誇る「飛鳥の春・2021」を紹介したいと思います。

村内で眺めのいい場所である「甘樫丘」は奈良県高市郡明日香村豊浦にある丘陵です。 標高148mで、丘全体が国営飛鳥歴史公園甘樫丘地区となっています。甘樫丘展望台からは、明日香村内や橿原市内の大和三山や藤原京などの風景を望むことができます。ここからの眺めは、お気に入りの場所の一つです。

展望台には、桜の木が数本あり桜は遠方からでもわかるくらいとても綺麗です。現在、7分咲き位ですがこの数日で満開になりそうです。

また、奥飛鳥と呼ばれている稲渕地区の明日香川に掛かっている「男綱」の近くの花が満開でした。

日本の原風景が色濃く残る「飛鳥の春」の散策は、とても気持ちがいいですよ!

次回は、「飛鳥の桜景色」を紹介したいと思います。

                     

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まるで桃源郷のような「賀名生(あのう)梅林・2021」

2021年03月14日 17時29分33秒 | 散歩

奈良県五條市西吉野町にある「賀名生(あのう)梅林」は、丁度満開で見頃でした。

今回は、まるで桃源郷のような「賀名生(あのう)梅林・2021」について紹介したいと思います。

明日香村から車で約1時間程にある「賀名生(あのう)梅林」は、純白や淡い紅色の2万本もの梅花が咲き、雲海のような幻想的な風景が広がっていました。口の千本、西の千本、奥の千本などの景勝ポイントがあります。雲海のように梅花がほころび、ほのかな香りの中約2時間ほど散策しました。

「賀名生(あのう)」という地名は、南朝時代に付いた由緒あるものです。

「賀名生梅林」の麓にある賀名生の里、歴史民俗資料館のすぐ隣りに「賀名生皇居」跡があります。藁葺き屋根の素朴な建物、そして堂々とした冠木門に掲げられた扁額は、天誅組の参謀「吉村寅太郎」の筆による「賀名生皇居」の扁額が、秘められた南朝の歴史を物語っているようです。

この場所は、1348年「後村上天皇」が吉野より難を逃れ、ここにお入りになられました。さらにこの邸宅は、「後亀山天皇」の皇居と伝えられているようです。今なお当時の面影をとどめる屋敷は、全国でも最古に属する民家で重要文化財に指定されています。

雲海のように梅花がほころび、ほのかな香りが山々を伝うように漂ってくる「賀名生(あのう)梅林」は、まるで「桃源郷」のようでした!

                    

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飛鳥の「古い道と遺跡を考える」(2)

2021年03月07日 20時13分52秒 | 歴史

前回は、明日香村文化協会主催の現地講座第1回目、「今は、水田となっている古い道を巡る」(1)を紹介しました。

今回は第2回目、明日香村内に残る「江戸期のお伊勢参りで通った道を巡る」(2)の様子を紹介したいと思います。

明日香村に残る「江戸期のお伊勢参りで通った道を巡る」というテーマで、村内を約3時間程かけて途中にある道標や遺跡等を明日香村の文化財課の専門家による解説を聞きながら歴史散策を行いました。

〇「川原寺」跡にある道標より歴史散策

「川原寺」跡(中大兄皇子が亡き母の斉明天皇ために創建した寺院)の南西にある道標で、1673年に建立されたものです。年号のある道標では、奈良県最古とされています。日本では、兵庫県川西市加茂にある道標(1672年)に次ぐ、2番目に古い道標です。道標には、「右おかみち・左はせみち」と書いてあります。「左はせみち」を行くと、正面に「板蓋神社」(川原寺裏山遺跡)に着きます。よく散策する所ですが、まさかこの道が江戸期のお伊勢参りで通った道とは思ってもいませんでした。現在、車が一台通るような小さな道です。

   

〇「川原寺裏山遺跡」

「川原寺」の裏山の「板蓋神社」(川原寺裏山遺跡)から川原寺が焼亡した後、廃棄された千数百点におよぶ塑像の断片や塼仏が発掘されました。塼仏は、縦横とも20cmほどの板状の塼に三尊仏を浮き彫りにした三尊塼仏が大量に発掘されています。現在、この場所は竹藪の真下に跡が残っています。

   

〇「川原寺工房跡・鋳造遺構」

「板蓋神社」の横の道を歩くと、「川原寺工房跡・鋳造遺構」に着きます。7世紀末から8世紀に作られた「川原寺」付属の工房跡です。「川原寺」の北限大垣跡等も見ることができます。ここから東に飛鳥川を挟んで、飛鳥京跡苑池や飛鳥宮跡を見ることができます。

   

〇「大阪・はせ」の道標

飛鳥川左岸にある道標で、対岸には「ミロク石」があります。この道標は現在、畑の中にあり殆ど埋もれた状態にありました。まさか、この場所が江戸期の旧道の重要な分岐点であるとはとても想像もつきませんでした。江戸時代には、飛鳥川を挟んだ対岸の「ミロク石」にむけて飛鳥橋があったようです。現在の新しい橋は、やや北西よりにあります。

   

〇「ミロク石」

「飛鳥寺」の南西にあり、飛鳥川の東岸にある石柱状の巨石です。わずかに目と口と見られる部分が細工されているだけですが、地元の人々から「ミロクさん」と呼ばれ、信仰を集めています。 古来、この石像を拝むと下半身の病気が治るという言い伝えがあります。地元で、花等供えてあり大切にされています。話によると、江戸期にはこの場所付近に飛鳥橋がかけてあったようです。この場所は、お伊勢参りの通り道でとても賑わっていたそうで、旅の安全祈願のため草履が奉納されていたとのことです。現在も、下半身の病気が治ったお礼か又は旅の安全祈願のためか草履が奉納されていました。

   

〇「飛鳥寺西方遺跡」

「飛鳥寺」の西にあり、蘇我入鹿の首塚がある場所です。日本書紀では、645年の乙巳(いっし)の変(大化の改新)の前に中大兄皇子と中臣鎌足が出会った「槻(つき)の木の広場」があったと推定される場所です。現在は、田畑となっています。ここから北へ進むと、大字飛鳥の集落に着きます。西に行くと大阪方面への道で、途中に「甘樫橋」の道標を見ることができます。北に進むと、古代の幹線道路である「山田道」へと行きます。

   

〇「甘樫橋」の道標

「甘樫橋」の豊浦側の西南角にあり、「右たちばな・左おかみち」と書いてあります。「大阪・はせ」の道標の、大阪側の道を飛鳥川沿いにたどるとこの「甘樫橋」の道標に着きます。飛鳥時代、蘇我氏の邸宅があったとされる甘樫丘の真下にあります。

  

〇「山田道」

明日香村の「石神遺跡」の北にある、古代の幹線道路「山田道(やまだみち)」です。7世紀半ばの道路遺構が見つかっています。この道を東の方向に行くと、伊勢街道と呼ばれている道に繋がっています。

「ミロク石」の所から「山田道(やまだみち)」に行くルートは定かではありませんが、今回は「石神遺跡」横の道を行きました。

今回、明日香村に残る「江戸期のお伊勢参りで通った道」を巡りましたが、このルートは普段の散策コースです。今回、新しい発見に驚くばかりでした! 最終回は、3月中旬に古代の「山田道を巡る」です。

  

 

 

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奈良県高取町「町家の雛めぐり花めぐり・2021」

2021年03月03日 08時55分42秒 | 散歩

奈良県高取町において、2021年3月1日 ~ 3月31日まで「町家の雛めぐり花めぐり」が開催されています。昨年は、残念ながらコロナの関係で中止となりました。

2年ぶりの「町家の雛めぐり」は、例年と比べ規模は縮小されましたが何とか無事開催されました。

今回は、奈良県高取町「町家の雛めぐり花めぐり・2021」の様子を紹介したいと思います。

 奈良県の中部に位置する「高取町」は、旧高取藩の城下町です。高取山中には、山城としては日本一を誇る「高取城」跡の石垣が連なり、土佐街道と呼ばれる城下のメインストリートには古い町家が残っています。その「土佐街道」沿いの町家や商店約百軒で、大切にしてきた雛人形を公開し、毎年3月に開催されるのが「町家のひなめぐり」です。

「町家の雛めぐり」では、メイン会場に15段、500体の「天段のお雛さま」が登場します。高取町の雛祭りにおける最大の見所は、やはり何といっても天段の雛ではないでしょうか。ほかにも、ジャンボ雛・ミニ雛・つるし雛などが街道沿いの旧家や老舗など各所に展示されています。

午前中、のんびりと「町家の雛めぐり」を行った後、お昼はメイン会場の所にある食事処で特別メニューの「雛めぐりランチ」をいただきました。地元の食材を使っており、とても美味しかったです。

高取町の土佐街道での「町家の雛めぐり」、春の訪れを感じられる散策となりました!

                         

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