泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

古事記・日本書紀に出てくる 「忍坂(おっさか)街道」

2015年11月27日 20時22分15秒 | 散歩

奈良県桜井市忍坂は、忍坂と宇陀を結ぶ「忍坂(おっさか)街道」は古事記・日本書紀で知られている古道です。

今回は、記紀で知られる「忍坂(おっさか)街道」を紹介したいと思います。

「忍坂」と書いて「おっさか」と読みます。古くは「押坂」という表記もされていました。宇陀から桜井へ行く道は半坂峠を越え、この忍坂の地を通ります。

記紀にも登場するこの地は、日本最古の市場として知られる海石榴市(つばいち)にも近く、古い歴史の残る場所として知られています。

「忍坂」の集落には、舒明天皇陵・万葉歌人の鏡王女墓・大伴皇女の墓、額田王(ぬかたのおおきみ)の稔持佛とも言われる、日本最古の石彫三尊像「伝・薬師三尊石仏」を安置する石位寺など、記紀・万葉が好きな方は、とっておきの場所だと思われます。

晩秋の一日、額田王の歌などを思い浮かべながら、とても静かな「忍坂(おっさか)街道」を歩くことができました!

                                           

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第27回 「たかとり城まつり」

2015年11月23日 16時29分13秒 | 散歩

奈良県高取町「土佐街道」周辺において、11月23日に「たかとり城まつり」が行われました。

今回は、「たかとり城まつり」の様子を紹介したいと思います。

「たかとり城まつり」は、秋の紅葉を迎えた日本三大山城の一つである高取城の麓「土佐街道」で行われるお祭りです。

午前中は、児童公園において火縄銃・居合道・殺陣の実演・大道芸・かごかき競争などが行われ、多くの方が見に来られていました。

特に、火縄銃・居合道の実演は戦国時代を彷彿させるような演技でした。

午後は、時代行列等が行われる予定で楽しみにしていたのですが、あいにく雨がふってきましたので家路につきました。(以前、撮った写真を載せたいと思います。)

紅葉に染まる秋の一日、古い街並みが残る「土佐街道」での「たかとり城まつり」、来年も是非見に行きたいと思います!

                                    

  

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

飛鳥に景勝の地あり 「上居(じょうご)」散策

2015年11月18日 16時58分23秒 | 散歩

奈良県明日香村に、山の中腹に位置する「上居(じょうご)」という集落があります。

飛鳥時代に、聖徳太子がよく馬で「上居」を走り廻られたという伝承がある所です。

現在、この集落に「上宮寺(じょうぐうじ)」というお寺があります。現在は、阿弥陀如来像を本尊とする浄土宗の寺のようです。

「上宮」は、「かみつみや」とも読みます。「上宮(かみつみや)」とは、聖徳太子の居所として知られています。上宮太子とは、聖徳太子の異称としても知られています。

どうして、聖徳太子ゆかりの名がここにあるのでしょうか?

今回は、色々な伝承が残り、ここからの景色が素晴らしい「上居(じょうご)」を紹介したいと思います。

ここはかって、飛鳥の中心地岡の集落から多武峰に通じる西多武峰街道があって、上居(じょうご)はその街道沿いの集落だったそうです。街道そのもは、すっかり寂れてしまっているようです。

「上居(じょうご)」への道は、石舞台古墳から細川谷に向かう道を進むと「上居」のバス停があります。

集落の入口には、飛鳥の謎の石である「上居の立石」を見ることができます。坂を上っていくと10数軒の集落があります。さらに上ると「上宮寺(じょうぐうじ)」に着きます。

ここからの景色はとても素晴らしく、坂田の集落や稲渕の棚田を見ることができます。西側に視線を向けると、石舞台古墳がある島庄や岡の集落、遠くには「二上山」も見ることができます。夕焼けの景色がとても素晴らしいです。

現在、柿の葉で朱色に染まっている「上居(じょうご)」は、観光地ではないけれど飛鳥の「隠れたスポット」だと思います!

                         

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

飛鳥天空の村 「尾曽(おおそ)」散策

2015年11月14日 17時10分32秒 | 散歩

奈良県明日香村には、「天空の村」と呼ばれるような所があります。

今回は、飛鳥天空の村「尾曽(おおそ)」を紹介したいと思います。

古代の群集墓がある細川谷の道を上っていくと、「上(かむら)」という所に着きます。ここが、「尾曽(おおそ)」の入り口です。

約1kmの山道を上っていくと、天空の村「尾曽(おおそ)」に着きます。道は舗装されていますが、対向車が来たら場所によってはアウトになるような道です。

途中に毘沙門天と書かれた道標を目にし、対向車がないことを祈りながらが、飛鳥天空の里「尾曽(おおそ)」に到着しました。

ここには数軒の民家と「威徳院」という立派なお寺があります。現在は、長谷寺の末寺のようですが、江戸時代末には毘沙門天を祀り建立されたようです。

飛鳥時代に、「日羅上人」が紫の雲をまとった毘沙門天を本尊として建立さてたお寺が、その始まりだとする伝承もあるようです。

現在は、「尾曽の毘沙門」さんとして人気の高いお寺だそうです。

山の頂上にあるような小さな集落ですが、ここからの景色はとても素晴しかったです。

「尾曽(おおそ)」は、観光向きの場所ではありませんが、時間を忘れさせるような素敵な「別世界」の隠れ里でした!

                                   

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紅葉に染まる 「談山神社」

2015年11月06日 21時08分03秒 | 散歩

奈良県桜井市にある「談山神社」は、歴史と共に紅葉がとても素晴らしい所です。

今回は、紅葉に染まる「談山神社」を紹介したいと思います。

「談山神社」は社伝によると、唐の国から帰国した藤原鎌足の長男の定慧(じょうえ)が、摂津の阿威山に葬られていた鎌足の遺骨を、多武峰に移送しその場所に十三重塔を建て、その南に堂を建立したとされています。

多武峰の最高所の御破烈山には、鎌足の遺骨を改葬したと伝えられる円墳があり、国家異変の際にはこの山が鼓動し、聖霊院の鎌足像が破裂すると言われています。

乙巳の変(大化の改新)の変の中心人物である藤原鎌足は、死後もこの国を守っているのでしょうか。

「談山神社」は、十三重塔をはじめ多くの重要文化財の建築物があり、朱塗りの建物と紅葉がとてもマッチしていて、とても綺麗でした。

また、いたる所に神様が降臨されるといわれている磐座(いわくら)があり、パワースポットとして注目されているようです。多くの方が来られていました。

紅葉に染まる「談山神社」は、歴史と共に日本の秋を満喫できる素晴らしい所ですね!

                                                   

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする