泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

飛鳥の 「隠れた紅葉スポット」

2017年11月26日 21時47分49秒 | 散歩

「紅葉に染まる」シリーズもいよいよ最後になりました。今回は、飛鳥の「隠れた紅葉スポット」を紹介したいと思います。

その場所は、国営飛鳥歴史公園高松塚地区内にある「中尾山古墳」周辺です。「高松塚古墳」の所在する丘陵が見える北側丘陵にあたる場所です。

昨年秋に、ぶらりと「中尾山古墳」を見に行った時に、素晴らしい紅葉を目にすることが出来ました。今年も、見事な紅葉を見ることが出来ました。

「中尾山古墳」は,明日香村平田字中尾山にあります。葺石のある三段築成の八角墳で墳丘の外側に二重の八角形に石敷がめぐっています。埋葬施設は組合式の横口式石槨です。研究者の間では、この「中尾山古墳」が火葬されて埋葬された「文武天皇」の檜隈安古上陵である可能性が高いと言われています。骨蔵器を置くために石槨内が非常に小さく造られています。すでに盗掘されており副葬品はありませんが、現在、宮内庁三の丸尚蔵館に所蔵されている「金銅製四環壺」が、「中尾山古墳」出土のものではないかといわれています。

この時期の「中尾山古墳」周辺は、ほとんど訪れる人もなくゆっくりと紅葉を楽しめます。

飛鳥の「隠れた紅葉スポット」である「中尾山古墳」周辺を、歴史散策しながら訪れてみてください。飛鳥ならではの、古墳のある秋の風景ですよ!

                              

  

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晩秋の 「大和路(高鴨神社・大野寺磨崖仏・長谷寺)」

2017年11月22日 14時31分43秒 | 散歩

「紅葉に染まる」シリーズ第4段は、晩秋の「大和路(高鴨神社・大野寺磨崖仏・長谷寺)」を紹介したいと思います。

〇「 高鴨神社(たかかもじんじゃ)」は、奈良盆地の西南の御所市鴨神にあり、金剛山の麓にある高鴨神社は鴨族ゆかりの地です。鴨族とは、古代にこの地に土着していた部族で、大和朝廷が誕生する前、4~5世紀に天皇家と姻戚関係を結んで勢力を誇った葛城氏も鴨族です。京都の賀茂神社(上賀茂神社・下鴨神社)を始めとする、 全国のカモ(鴨・賀茂・加茂)神社の総本社といわれています。
「高鴨神社」の鳥居をくぐり、本殿の石段までまっすぐ進みむと両側に大きな杉が並んでいて圧巻です。本殿は室町時代の三間社流造で重要文化財です。拝殿は、丁度改築されていました。

境内には、池もあってゆったりとした時間が流れます。池の周りや本殿下の紅葉は驚くほど色付きがよく、息をのむような光景でした!

               

〇奈良県宇陀市室生区大野にある「大野寺」は、古くから室生寺(むろうじ)の末寺として「室生寺の西門」と呼ばれてきた古寺で、7世紀後半に役行者により室生寺とほぼ同時期に開かれました。宇陀川を挟んだ対岸に彫られた「大野寺磨崖仏」は、鎌倉時代初期(1209年)に彫られたもので、その巨大さと美しさは石仏中の傑作といわれています。 笠置寺の本尊で ある弥勒磨崖仏を模して造立されました。高さ約30mの岩壁に、二重円光背を彫りくぼめ、 像高13.6mの弥勒如来が線刻されています。紅葉に染まる中の「大野寺磨崖仏」は、一見の価値がありました!

       

〇奈良県桜井市初瀬にある「長谷寺」は、真言宗豊山派総本山の寺です。西国三十三所観音霊場の第八番札所であり、日本でも有数の観音霊場として知られています。高さが約10mもある木造の十一面観音菩薩像は、平安時代から人々の信仰を集め続けてきている日本有数の観音像です。国内では最大級の大きさで、人々に祟りをなすご神木を仏像に加工して祟りを鎮めたという伝承が残っています。毎年春と秋には、巨大な観音像の足指に触れられる特別拝観が行われるので、私も願いを込めて観音像の足指に触ってきました。

「長谷寺」は、「花の御寺(はなのみてら)」とも愛称され、春は桜や牡丹・紫陽花、秋には紅葉というように一年を通じ花が絶えることがないのでそう呼ばれるようになりました。

本堂には、京都の清水寺とよく似た舞台があります。ここからは、長谷寺の伽藍や周辺の山々が一望できます。伽藍の黒い瓦屋根と木々の紅葉の美しいコントラストが、とても綺麗でした。

「晩秋の大和路」は、まだまだ紅葉が綺麗でした!

                           

 

 

  

 

 

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明日香村の農林商工が一堂に会す 「明日香村農林商工祭」

2017年11月19日 17時40分47秒 | 散歩

奈良県明日香村の国営飛鳥歴史公園石舞台地区芝生広場において、2017年11月18日(土)・19日(日)に「明日香村農林商工祭」が催されました。

今回は、明日香村の農林商工が一堂に会す「明日香村農林商工祭」について紹介したいと思います。

「明日香村農林商工祭」は、今年で60回目の開催を記念し奈良県下最大級のフードフェスティバル「シェフェスタ」も同時に開催されました。

11月18日(土)は、あいにく雨でしたので参加者が少なかったですが、19日(日)は天気に恵まれ多くの方が来られていました。

明日香を中心に、奈良県内でとれたジビエ(野生肉)料理や収穫祭をイメージしたパエリアとパスタ(日替り)等、珍しい料理の店が多く出店されていました。

19日(日)は、農林産物の展示・万葉時空の市・お楽しみ抽選・農林産物即売会等がありました。私も、シクラメンの花や飛鳥寺近くで栽培されている美味しい蓮根を買いました。

飛鳥の秋を、多くの方が楽しまれていました!

                              

 

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紅葉に染まる 「飛鳥の秋の風景」

2017年11月14日 09時45分13秒 | 散歩

「紅葉に染まる」シリーズ第3段は、「飛鳥の秋の風景」を紹介したいと思います。

明日香村では、紅葉が見事な場所が何ヵ所かありますが、今回は奈良県立万葉文化館の庭園と甘樫丘等の紅葉を紹介したいと思います。

奈良県明日香村飛鳥にある「奈良県立万葉文化館」は、万葉のふるさと「奈良」にふさわしい『万葉集』を中心とした古代文化に関する総合文化拠点として、国内外から多くの人たちが訪れ、楽しみ・学ぶことのできる機能と魅力を備えた「万葉文化館」です。

「万葉文化館」には、庭園があり四季折々の花等が植えられています。今は、明日香村では一番の紅葉に染まっています。ここからは、万葉集で詠われた「大原の里」の風景を見ることが出来ます。この時期、お薦めのスポットですよ。

「万葉文化館」の敷地内には、「飛鳥池工房遺跡復原遺構」(炉跡群復原展示)のほか、富本銭を始めとした出土品を紹介しています。飛鳥寺の東南の谷間で発見された飛鳥時代の総合工房跡で、ガラス製品や金・銀・銅製品などを製作していたことが判明しているほか、数千点にも及ぶ木簡が出土しています。また、ここで富本銭が鋳造されていたことも判明しています。「富本銭」は和同開珎よりも古い最古の鋳造銭です。 庭園だけでなく、色々と楽しめる施設です。

もう一つ紹介したい場所は、「甘樫丘」です。飛鳥の中心にある標高148mの緩やかな丘です。頂上からは、明日香村が一望でき、大和三山といわれる「耳成山・畝傍山・天香久山」も眺められます。飛鳥時代、全盛期をむかえた蘇我蝦夷・入鹿の親子が丘の麓に居宅を築いたといわれています。付近一帯は「飛鳥歴史公園甘樫丘地区」として整備され、西方の遊歩道には桜やスモモの花をはじめ、さまざまな万葉植物が植えられています。

明日香村が一望でき、多くの方が来られています。私も大好きな場所で、よく散策で訪れます。

今回は、残念ながら紅葉に染まるまでにはいたっていませんでしたが、色とりどりの紅葉を見ながらの気持いい散策となりました!

                                               

 

 

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紅葉に染まる 「みたらい渓谷」

2017年11月11日 17時26分42秒 | 散歩

関西有数の渓谷美を誇る「みたらい渓谷」は、奈良県吉野郡天川村(てんかわむら)に広がる景勝地です。紅葉の名所としても知られています。明日香村から車で約1時間30分位の所です。今回は、飛鳥が大好きなサークルの皆さんと一緒に、紅葉に染まる「みたらい渓谷」をハイキングしてきましたので、紹介したいと思います。

「みたらい渓谷」は、大きな岩と滝の流れ、何よりも底まで透けるエメラルドグリーンの水の流れが特徴です。遊歩道にあるつり橋の上から、流れる川や滝を眺めることができます。

今丁度、紅葉が見頃です。色彩豊かな木々で彩られ、イロハモミジ・オオモミジ・コハウチワカエデ・フカギレオオモミジ・イタヤカエデなどの木々が山頂から色付き始めました。

「みたらい渓谷」のハイキングコースは、「天川村総合案内所」から「洞川(どろがわ)温泉センター」までの約7.4kmで約2時間の道のりです。大峯山から流れる山上川の最下流域に、両側から山が迫る峡谷となっています。山の裾の大岩壁から、大小の滝が流れ落ちます。川に沿って遊歩道が整備され、つり橋からは渓谷や滝を上から眺めることができます。ゴロゴロした巨岩の合間を縫って流れる川沿いに遊歩道が整備され、ダイナミックな変化に富んだ渓谷美を満喫できるハイキングコースでした。とにかく、紅葉が素晴らしかったです。

「洞川(どろがわ)温泉センター」に到着後、温泉に入ってきました。とても気持ちのいい、秋の一日のハイキングとなりました!

                                  

 

 

 

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