愚者のエンドロール (角川スニーカー文庫)米澤 穂信角川書店このアイテムの詳細を見る |
今回は、米澤穂信『愚者のエンドロール』を紹介します。古典部シリーズ第2弾です。あとがきによると、本作はバークリー『毒入りチョコレート事件』への敬意と愛情を持ってかかれたそうだ。今回は前作よりもミステリ色の強い作品になっている。
千反田えるにつれられて古典部部員は、2年F組のミステリー映画の試写会を見に行くことになった。だが、脚本を書いた本郷真由が体調を崩したので、解決編が作られず、殺されたところで映画が終了した。まずは、志願している探偵役から話を聞いて、賛否意見を述べることから引き受けることになる。志願している探偵役3名の話を聞いて、無理だと判断した。そこで、折木自らが解決編を提示することになる。そのタイトルは「万人の死角」という。入須先輩には絶賛されたが、古典部メンバーから駄目だしがあったようだ。特に、本郷真由の脚本について反映されてないじゃないかというものだ。そこで、折木は本郷真由の脚本はどんなものだったのかというものを推理するのである。
全部読んで言ってやっと、はじめと終わりのチャットの意味がわかったな。ああ、こういうことかという感じだった。結局折木は女性に翻弄される運命にあるのだね。それでも、少しは省エネの折木が自分の役割を自覚したのかなと思う。それよりも、女帝に踊らされたということなのかな。あとは、解決策を提示して、それを批評しあうというのはいいと思った。仲間同士でああだこうだと議論しあう面白さがあるなあ。
○タロット占いの結果
折木:力:女性に御されている→姉貴であり、千反田であり、「女帝」入須ということだよな。
里志:魔術師
伊原:正義
千反田:愚者
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