itchy1976の日記

当ブログは、読了本の書評・感想とスポーツ、時事問題、日常生活のコラム中心です。TB、コメント、相互リンク依頼大歓迎。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

東野圭吾『さまよう刃』

2006年12月12日 23時24分38秒 | 書評(東野圭吾)
さまよう刃

朝日新聞社

このアイテムの詳細を見る


今回は、東野圭吾『さまよう刃』を紹介します。レイプの挙句に殺された娘の敵をとるために、父親(長嶺重樹)は娘を殺した少年を殺そうと策略し、それを実行しようとする物語である。要するに、復讐殺人をしようとしているのである。

私は父親の気持ちはわかるなあと思いながら読んでいました。復讐せずに、警察に任していたほうがいいのではないかという気持ちもある。しかし、未成年ということで、少年法が適用されて、時期がきたら犯罪者はまた社会に復帰することになる。少年が罪を犯す場合は、殺人を犯したという罪の重さと被害者が受けた心の傷とが全くつりあっていないように思える。それには、少年法というものがあるからである。罪の重さと心の傷がつりあうことはないとは思うが、成年の場合には、それなりの均衡点で罪が決まるのであろう。被害者の心の傷は、一生消えないのは確かだから。

最後のクライマックスシーンは、いろいろ考えさせられるなあという気がした。全てが解決したかといえば、解決したのであろう。私は、こういう結論もありだと思っている。しかし、被害者の父親のこと、正義のこと、警察の在り方、少年たちの在り方、かくまった女性のこと等いろいろ考えるところが多々でてきたなあと思う。被害者の父親は無念でならないなあという印象が強い。

最後の言葉が印象的だったかな。「警察は、市民を守っているのではない。警察が守ろうとしているのは法律のほうだ。」法律にがんじがらめになって、市民の幸せを守っていないという現状はあるかもしれない。

『本』 ジャンルのランキング
コメント   トラックバック (19)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 今年の年末年始休みは、12/27... | トップ | 荻原浩『メリーゴーランド』 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

19 トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。
さまよう刃 (読書狂日記)
 東野圭吾は好きな作家のひとりである。  だが、抜群のリーダビリティは認めつつも、それゆえにどこか“軽い”という気がしないではない。『白夜行』のような重厚な作品や、加賀恭一郎シリーズのように綿密に書き込まれた作品ですら読んだソバから消えていくような・...
東野圭吾さんの「さまよう刃(やいば)」を読み終える (雑多なブログ)
東野圭吾さんの「さまよう刃(やいば)」を読み終えました。 いや~胸が痛くなりながら読み終えました。 自分は感情移入して小説を読むタイプなんですけど、感情移入を通り越して感情的に読んでしまいました…。
【東野圭吾】さまよう刃 (higeruの大活字読書録)
 何と重く、何と熱く、それでいて何と読みやすくそして面白い小説であることか。これが東野圭吾の東野圭吾たる所以なのであろう。 角川文庫 2008/5/25 初版発行  長峰重樹の一人娘・絵摩が花火大会の帰りに行方不明となり、数日後その死体が荒川から発見される。...
東野圭吾「さまよう刃」 (一口馬主のつれづれ日記)
〔あらすじ〕 長峰の一人娘・絵摩の死体が荒川から発見された。花火大会の帰りに、未成年の少年グループによって蹂躪された末の遺棄だった。謎の密告電話によって犯人を知った長峰は、突き動かされるように娘の復讐に乗り出した。犯人の一人を殺害し、さらに逃走する...
「さまよう刃」 東野圭吾 (ミチの雑記帳)
{/book/}「さまよう刃」 東野圭吾 不良少年たちによって最愛の娘を殺されてしまった会社員・長峰が、少年の一人を殺害し逃亡する。もう一人の犯人を殺害するために・・・というお話です。 東野さんの小説はどんなに長くても一気読みさせる力があります。 特に前半、あ...
さまよう刃*東野圭吾 (+++ こんな一冊 +++)
☆☆☆☆・  裁く権利は誰にあるのか?  読者は彼の行動に同意できるのか、それとも・・・・・  不良少年たちに蹂躙され死体となっ...
「さまよう刃(やいば)」割り切れない、やりきれない (ももたろうサブライ)
さまよう刃東野圭吾(角川文庫) 一人娘を蹂躙され殺された父親が、謎の密告電話によって犯人を知り、復讐に乗り出す物語。 昨今よく問題になる「犯罪被害者の人権」を取り上げた意欲を買う。でも当然ながら何の答えも得られない。 言うまでもなく、刑法は国家が犯罪者...
「さまよう刃」 (Sweet*Days**)
さまよう刃 (角川文庫 ひ 16-6)(2008/05/24)東野 圭吾商品詳細を見る 東野圭吾の作品は読みやすくて、何を読もうか迷ったときに手にしたりします。 ...
さまよう刃  (東野 圭吾 ) (花ごよみ)
裁く権利は誰にあるのか? 蹂躙され無残にも、 死に至った愛娘への復讐の為、 犯人を追いかける父親。  人間性のかけらさえもない未成年の犯人。 どうにもならない世の中の不条理に対して、 父親のとった敵討ちという行動。  感情的には共感もする。   でも、そ...
『さまよう刃』東野圭吾 感想 (まったり感想日記)
ま~た何という重たいテーマを持ち出してきはったんだろう、東野さんは。と言いつついそいそと手にとる。2004年12月、単行本発行。2008年5月、文庫本発行。本屋さんの5倍ポイントデーだったもんで、つい当日にゲット。小説でそんなのはハヂメテ不良少年たちに...
「さまよう刃」あるいは少年法の改正について (再出発日記)
さまよう刃東野圭吾(角川文庫)長峰の一人娘・絵摩の死体が荒川から発見された。花火大会の帰りに、未成年の少年グループによって蹂躪された末の遺棄だった。謎の密告電話によって犯人を知った長峰は、突き動かされるように娘の復讐に乗り出した。[BOOKデータベースより]...
東野圭吾『さまよう刃』 (楽天売れ筋研究所)
父親が娘の復讐を・・・というありふれたテーマかと思って読み進めると、これが止まりません!!多種多様の登場人物が動き出し、分厚い本でしたが一気に読ませるのはさすが東野圭吾。そしてこの復讐行は意外な結末を迎える・・・さまよう刃/東野圭吾東野圭吾書評ならこの....
さまよう刃 (川口のりよ詩集)
東野圭吾 『さまよう刃』   ■本文より■ 真っ直ぐに伸びた銃身の鈍い輝きに、長峰は心の奥底が疼くのを感じた。 … 一度生じた「悪」は永遠に消えないのです。たとえ加害者が更生したとしても(今の私は、そんなことはあ...
さまよう刃  東野圭吾著  角川文庫 (極私的映画論+α)
 娘を持つ親としては・・・
「さまよう刃」東野圭吾 (気まぐれな猫の日常)
長峰の一人娘・絵摩の死体が荒川から発見された。 花火大会の帰りに、未成年の少年グループによって蹂躪された末の遺棄だった。 謎の密告電話によって犯人を知った長峰は、 突き動かされるように娘の復讐に乗り出した。 犯人の一人を殺害し、さらに逃走する父親を、警...
本「さまよう刃」東野圭吾 (日々のつぶやき)
   ☆本プロからの移行☆   2004/12/24 読了 ものすごく辛いストーリーでした。 読み終わった後「ホッ」としてしまった程。 さすが東野作品、こんな重いテーマで読んでいて目を背けたくなる辛い話なのに、一気に読み進ませる力はすごいな~とは思います。...
遺族の想い (笑う学生の生活)
小説「さまよう刃」を読みました。 著書は 東野 圭吾 娘を犯され 殺された父親 密告により犯人を知り 復讐をしようとする 警察もそれを追うのだが・・・ さすが 安定した面白さ、読みやすさですね 東野圭吾作品は 遺族が復讐してもいいのか、遺族の想い 少年法の意味....
切ないです『さまよう刃』【小説】 (やっほっほ~)
さまよう刃 東野圭吾さんの作品長峰の一人娘・絵摩の死体が荒川から発見された。花火大会の帰りに、未成年の少年グループによって蹂躪された末の遺棄だった。 謎の密告電話に...
『さまよう刃』 (映画の話、本の話。)
東野圭吾さんの小説を読みました。 2009年に映画化もされているよう (…帯で知りました)なので、 知っている人も多いかと思います。 重く切なく、心が揺さぶられる小説です。 少年犯罪を被害者の側から扱った作品です。 -----あらすじ----- 普通...