女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

焦っていいんです!

2021-06-28 | 日記

中村です。



クライアント先で、昨年新卒で入社した2年目社員をヒアリング
する機会があった。


彼は、入社時マイペースな性格からくるマイペースな仕事ぶりが
問題視されていた。マイペースからくる「自分は自分」「人は人」
という考え方が、当事者意識の欠如につながり、本人ではなく指導
側が、「どうすれば彼に危機意識を持たせられるか?」に頭を悩ま
ことが多かった。



そんな彼と約半年ぶりに再会


久しぶりに接した彼は、


寝ぐせやズボンから出たシャツを指摘していた入社時の「だらし
なさ」は全くなく、きれいに整えられた髪と着こなしは清潔感に
溢れていた。


「雰囲気変わったね~むっちゃ良くなった


が第一声。


でも、変わったのは見た目だけではなかった。


話しが今年入社してきた後輩のことに及んだ際、


(=後輩)には専門分野があって、会社でやりたいこと
はっきりしていますが、僕は文系で会社の事業に関して
はわか
らないことが多い…。先輩なので会社のルールと
かは教えてあ
げないといけないと思ってるんですが、正直
焦ります…」


焦りと言う言葉が出てきた。


焦り、あるいは焦っているという言葉は、あまりよい状況では
使わない。新入社員のヒアリングでこのワードが出てきた際は、


焦る必要はないから、一つずつ確実に仕事を覚えていくことが
大切だと伝えることが多い。



でも、彼の口から「焦り」というワードが出てきた際、


「おお~っ、成長したな」


と思ったし、その場でそのことを伝えている。


焦りは周りと自分を比べるところに生じる。新卒社員に対する
ヒアリングでは、

周りが忙しそうにしているのに自分は手伝えることが少ない
⇒だから、焦ります

あるいは、

周りはみんなできるようになっているのに自分はできない
⇒だから、焦ります

と聞くことが多いが、今までの彼だったら

周りが忙しそう…⇒気がつきませんでした
周りはできている…⇒「彼はすごいですよね!」からの「僕は
僕ですから」


となってたはず。焦るというのは周りが見えるようになった証
拠。マイペースはビジネス社会では決して誉め言葉ではない。
焦りすぎて物事が手につかないのは良くないが、
マイペース=自分のペースで仕事を進めていては、いつまでた
っても自己成長はのぞめない。


早藤キャディ

2021-06-15 | 日記

中村です。



松山英樹マスターズ優勝
テレビ観戦していた私は、その瞬間正座&テレビに向かって
拍手心からすごいと思った。


その後、早藤キャディがコースに一礼していたことが随分話
題になったが、早藤キャディに関しては、


①松山英樹の大学時代(東北福祉大学)の後輩
 ⇒厳密には中学・高校、大学の後輩

②前進藤キャディと顔(というか目)が似てるな…
 ⇒なんとなく似てません?

程度の知識&印象しかなかった。

その後、早藤キャディが

①(現役時代)松山プロをオーバードライブすることもあるパ
  ワーの持ち主だったこと。
② 大学卒業後、ツアープロを目指していたこと。
③ 25歳までにプロとして自立できなければをあきらめよう 
  と決めていたこと

そして、

④ 中学の頃から、松山プロを兄貴として慕っていたこと


などを知った。


その早藤キャディが松山プロに関して語ったコメント。

1.明確な目標がある人とない人。その差で大きな違いがある
  ↓↓
2.明確な目標があったからこそ(松山さんは)人にはできな
  い努力をしてきた。
  ↓↓
3.(その努力は)いつ訪れるかわからない『チャンスが来た
  時に、しっかり掴めるための準備』
※そしてつかんだマスターズでの優勝

また早藤キャディは、「(松山英樹プロは)自分に上記のことを
いつも背中で伝えようとしてくれていたのかもしれない」とも…。


これらはゴルフの世界に限ったことではない。ウチの会社でも
同じことが言える。明確な目標がある社員は、目線の先には目
標達成した自分の姿があるから、現状に満足しないし日常的な
出来事に一喜一憂しない。仕事が上手くいったり上司やお客さ
んから褒められても、目指すべき自分はもっと先にあるから、
そこで努力をやめたりしない。

一方、目標が明確でない社員は、日常的な出来事に一喜一憂す
る。仕事が上手くいった、上司やお客さんから褒められたら俄
然やる気が出て、(次も)褒められようと努力するが、失敗し
たり、上司やお客さんから怒られると、たちまち意欲が減退し、
努力することをやめてしまうことが多い。「褒められる」とい
う外的要因によるやる気は、瞬間的には効果があるが、長続き
しない。褒め続けられなければいつかやる気は減退するし、褒
められることが当たり前れば効果はなくなる。


チャンスはいつ訪れるかわからない…

チャンスの神様には前髪が3本しかない
だから、『チャンスが来た』と思った時に躊躇なくつかまない
と、通り過ぎてから慌ててつかもうとしても(後ろ髪はないか
ら)つるっと滑ってつかめない」

以前いた会社で先輩が話しているのをよく聞いた。


目標が明確で、常に努力しチャンスの神様がいつ来てもいいよ
うに準備万端整えている人は、「いざ(来た!)」に対応でき
る。でも、目標が明確でない人は、その日の気分や仕事の状況
によって「いざ(来た!)」に対応できないこともある。また、
チャンスの神様をスルーしてしまったり、前からきていること
がわかっていても、つかもうかどうしようか迷っているうちに
通り過ぎてしまうこともある。


チャンスの神様は誰に対しても平等にやってくる


ただ、神様に気づき、タイミングよくつかめる人とそうでない
人がいる。そしてそうでない人の多くが、

「自分にはチャンスの神様が来なかった」
「不公平だ」

と愚痴や恨み言を口にする。
⇒これらは、「なんで俺ばっかり怒られるんやろ…」「あいつ
はええなぁ、面白い仕事任されて…」という表現でなされるこ
とが多い。


明確な目標を持ち、それに対する日々の努力を怠らず、いざと
言う時にしっかり(チャンスの神様の)前髪をつかんで離さな
い人生を送ってほしい。


外から見る景色

2021-06-14 | 日記

中村です。


先日中国からの留学生とzoomで話す機会があった。


「どうして日本に留学しようと思ったの?」

と聞くと、

「中国にいた時、日本が自分の思う理想の社会だと思っ
 てました


「で、実際来日してみてどう?」


さらに聞くと、


しばらく考えた後、


「外から見ていたのと違うところもあります。差別や格差はあ
 るし、
理不尽だと思うこともある…


と発言した後、


「それでも、卒業後は日本で中小企業を支援するような仕事を
 したい


ときっぱり。来日4年にも関わらず日本語がとても流暢。留学生
にありがちな助詞の間違った使い方や断定系の話し方他、たどた
どしさはほとんど感じない。


そのことに触れると、


「日本に来ても中国のコミュニティに属している人はいつまで
 たっても上達しない。僕は、中国のコミュニティには属さず
 できるだけ日本の人と同じ生活をしようとしてきました
 


これまたきっぱり言い切った。


現に、彼がルームシェアするルームメイトも日本人。

30分ほど会話したが、そこに、日本が好きで母国で日本語を
学び、憧れの日本の大学に留学し、日本の中小企業のために役
に立ちたいという覚悟のようなものを感じた。

今朝もテレビの朝の情報番組で、コロナ禍での五輪開催に向け
て右往左往する日本の現状が報道されている。自国民でさえ疑
問に感じるこの有様。日本に憧れて来日した留学生たちの目に
どのように映っているのだろうか?


総合職の中身

2021-06-10 | 日記

中村です。


現在自社の新卒採用活動中


ウチの会社では一般事務職採用はしておらず、女性も「総合職」
として担当分野を任せている。当然、男女の賃金格差はなく同
一。総合職の中身に関しては、文字通り総合的に「な~んでも
する
仕事」。具体的には「営業アシスタントとしてクライアン
トの採用活動をサポート」「ナビや入社案内、ホームページな
ど採用ツールの制作」「電話や来客応対他社内の様々な業務」
をベースに、できるなら、営業や研修に至るまでなんでもでき
るようになってほしい。と思っている。


大企業と違って多くの中小企業は、それぞれの社員が複数の役
割を担う。営業兼採用担当。事務職兼現場担当。など、それぞ
れの社員ができることを分担して総力戦で業務をこなす。それ
はウチも同じ。単独の役割しか果たさない社員はいない。


上記以外にもう一つ、女性総合職になんでもできるようになっ
てほしい理由…。


それは、



出産や育児を理由に一時期仕事から離れることになった時、な
んでもできたほうがスムーズな職場復帰が可能になる


出産や育児のための休暇は与えられた権利。誰に気兼ねするこ
となくとればいい。とは言え、企業側からすると、その女性が
優秀であればあるほど一定期間いなくなるのは痛手
そうでなくても一人がいろんな役割を兼務する中小企業であれ
ば尚更。担当していた仕事は別の社員に一から教えることにな
る。そして、ようやく仕事に慣れてきた頃、休暇期間が終わっ
て職場復帰。

その際、本人的には「以前の仕事・ポジション」に戻るのが理
想的だろうが、(単なる作業ならそれもありだが)責任ある仕
事では難しい。以前は自分の担当だったその仕事はすでに別の
社員の仕事。復帰してきたからと言って、「お疲れさん!もう
いいわ
とはいきにくい。
※自分が相手の立場だったら、そうでしょ!


中小企業は人の配置における融通がききにくく、その人がいる
限り、その仕事そのポジションの代替要員を確保しにくい。
これが中小企業で世代交代がスムーズにいきにくい理由。


そんな時「私、事務しかできないんですっではなく、い
ろんな業務ができれば、

「まずは時短で事務の補助から」

あるいは

「自宅でパンフレットの制作から」

もしくは(その日実家に子供見てもらえるんやったら)、

「新入社員研修担当する?」

と、できることから状況に合わせた仕事復帰が可能になる。
実際、新卒入社のウチの総合職はそうだった。


こういう話をすると、

「確かになんでもできるって魅力的ですね

と共感してくれる女子学生も多い。


でも、この(なんでもできる)状態に持っていくには、条件が
ある。自分の範囲を決めすぎずに、会社から投げられる様々な
「やってみるか」のボール(仕事)を「はい、やってみます」
と受け取り、引き受けた仕事を自らの責任においてやり遂げる
ための努力、責任感は必須。


これなくして「なんでもできる状態」は手に入らない


だからこそ、自分のためだけに時間を使える入社後しばらくの
間(結婚してパートナーができ、子供ができれば自分以外の人
のために嫌でも時間をとられる)、仕事の幅を広げてなんでも
できる自分になることに没頭してもええんちゃう


やっかいなのが、仕事に没頭すべきこの時期は、趣味、習い事、
飲み会、彼とデート等々…プライベートもやりたいことが一杯。
限られた時間の中で何を優先させるか?判断のモノサシがしっ
かりしていないと、その場の状況や気分に流されて中途半端な
時間を過ごすことになりかねない。

誤解がないように言っておくが、仕事一色の生活を勧めるつも
りは全くない。自分自身がそうだったように、遊びも恋愛もや
るならとことんやるべきだし、思いっきり没頭して得た経験値
が人間力の向上につながると思っている。

ただ、ここぞ!と言う時期場面で、趣味よりも仕事、
彼氏(とのデート)より部下(の指導)を躊躇することなく選
択。会社の一大事には急な休日出勤や残業も当たり前。という
価値観でなければ、

・「入社前に聞いていた話と違う」
 ⇒残業や休日出勤はないって聞いてたのに… 

 
・「休日出勤させられた」
 ⇒友達とフェスに行く予定だったのに…

と自分にとって不都合な状況を他責で捉え、不満が募るだけ。


選考で接する女子学生が、
「補助的な仕事じゃ物足りない。責任のある仕事をしたい」
「なんでもできる総合職に魅力を感じます」

と語る同じ熱量で、


ワークライフバランスが…
・残業や休日出勤が…
・時短や在宅勤務などの制度が…


と言われると、複雑な気持ちになる。

やりがいのある仕事にはもれなく責任がついてくる。その責
任という重圧の下で考え、工夫し、何度もチャレンジしてやり
遂げたからこそ得られる達成感や充実感=やりがい。


少なくとも私はそう思っている。


仕事を与える側からすると、責任の伴う仕事は、

そ・れ・な・りの人

にしか任せない。それなりの人とは、単に、仕事をそれなり
にこなす知識やスキルがある人ではなく、


・与えられた課題を自らの責任においてやり遂げる
・課題にぶち当たっても逃げない
・自分の都合を優先したり勝手な解釈をしない


上記をクリアしていることが条件。これらをクリアせずして、


・やりがいのある仕事を与えてもらえない
・自分なりに頑張っているのに評価してもらえない
⇒「自分軸」「他責」のスタンス



やりがいにつながる機会を設けようとすると、


・ワークライフバランスが…
・残業は…休日出勤は…



を理由に、腰が引けてしまうような人にチャンスを与える気に
はならない。厳しいようだけど、社会はそんなに甘くない。
厳しいことを乗り越える、少なくとも乗り越えようと努力する
人にしか、やりがいのある仕事は与えられない。そして、やり
がいを感じられる仕事でしか、(仕事を通じて得られる)自信、
評価、報酬は得られない。現在それぞれの会社でイキイキと働
いている、輝いている女性もこれらを乗り越えて現在があるこ
とを忘れないでほしい。