女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

本年度新入社員対象の研修終了~

2022-04-15 | 日記

中村です。

 

久しぶりの投稿です
先週で、本年度新入社員対象の研修プログラム全て終了


コロナ禍の研修開催も、3年目となるとある程度段取り
もつかみ、検温や換気、消毒の徹底。1クラスの人数は
定員の半数以下は当たり前。当日欠席者のためにたとえ
人数が少なくても補講を行うなどできる限りの対応は行
った。


discussionでとことん熱く意見を戦わせたり大きな
声で挨拶トレーニングするなど一部のプログラムには制
限をかけざるを得ない不自由な環境下にも関わらず、真
面目に、熱心に、そして楽しみながらプログラムに参加
してくれた受講者。そして、自分達が伝えられることを
精一杯伝え、少しでも社会人として働く意識やマナー向
上を促そうと頑張った担当講師陣。どちらもお疲れ様で
した


改めて感じたこと


マナーはあくまでもルールではなくガイドライン
このガイドラインは、時代の流れや業界・職種の違いに
よって求められるレベルや範囲は変わる


たとえば私たち昭和世代は、社会人になった頃、

・スーツのインナーにカットソー
・ストーンのついたネイル
・リュック ※そもそもビジネス用のリュックなんて存在しなかった
・皮素材でない名刺入れ

全てNG。

でも、

世の中カジュアル化の波にのって現在では上記はほぼOK
年中ノーネクタイOKの会社もあり、ビジネスにおける
ドレスコードもずいぶん変化した。

身だしなみだけではない。

携帯(スマホ)が普及し、これらを用いた会話や(音声
ではなく)メールやLINEでコミュニケーションをと
ることが増え、固定電話にかかる電話応対の数は激減…。
もうしばらくすれば、現在行っている電話応対トレーニ
ングや電話応対チェックテストも不要になるかも…。

入社時に行う研修の内容も大幅な見直しが必要になるか
もしれない。対面じゃなくWEBで研修を行うご時世だ
から当たり前っか。時代の流れにアジャストしながら、
それでも大切なベースを伝えていくために、「何」を残
して、「何」を変化させるかを考えていかないといけな
いと思う。


もう一つ、感じること。


研修プログラムの多くを占める「電話応対」「来客・訪
問応対」が実際の業務で求められるのは、営業職や事務
職、技術職の一部中心。それ以外の職種の就くメンバー
にとっては業務の中でこれらが求められることが少ない
(あるいはほぼない)メンバーもいる。

だからこそ、学びはするが実践する場がほとんどないこ
とが分かっている中で、

こんな機会だから一生懸命取り組もうとするメンバー

と、

あまり関係ないから適当にやっておこうとするメンバー


に分かれる


中村が担当したある日の受講生は前者。
彼は製造職として採用され、入社後電話・来客応対を行
う機会は少ないという。それでも中村の話しにしっかり
耳を傾け、熱心にメモをとる。チェックテストでは何度
もダメ出しされてもあきらめずに食らいついてくる…。
おまけに研修後、研修室のレイアウトを元に戻す手伝い
まで自分から申し出てくれた。


一緒にレイアウトを元に戻しながら話を聞いてみると、



・業務に直結しなくても「知っていて」「できて」損はない
・縁あって自分を採用してくれた企業に恥をかかせたくない
・「感じ良く応対」を意識して振る舞うと気分が良い


これがあるから「講師業務ってやめられへんのよね~
と思える返答。


最近、研修の最後にできる社員になりや~と伝えている。

できる社員仕事ができる

仕事をするために入社したんだから、担当業務(=仕事)
ができるのは当たり前。でも、仕事だけできてもできる
社員とは評価されない。


仕事はできるのに、~ここに否定的な言葉が入る~


たとえば、あいつ仕事はできるけど、

「気が利かん」
「態度が悪い」
「自分のことしか考えとらん」
等など


できる社員=仕事ができる(のは当たり前)+α

+αの中身は、「感じがいい」「可愛げがある」「気が
利く」「マナーOK」「人柄もいい」等など


研修業務における私たちの役割は、新入社員達が知って
おくべき社会人としての常識やビジネスマナーなどの習
得がメイン。でも、単に知識の習得だけでなく、「目の
前の課題に手を抜かずに一生懸命取り組む姿」や「可愛
げを持って相手に飛び込む勇気」「自分だけではなく困
っている人を積極的に助けようとする姿勢」など人とし
て大切なことを伝えること。

これらを伝えられる存在であるために、私たち自身も学
び続けなければならない…。
最後はそんなことを考えさせられた今年の新入社員研修
月間。