中村です。
先日、ある福祉法人の新任職員フォローアップ研修
を担当した
今からちょうど30年前
前職で新規の営業先として開拓。アポイントに余裕で
間に合う時間に会社を出たにも関わらず、駅からの
道に迷いに迷って、最後はダッシュ
大汗かきながらギリギリセーフ
対応してくれた当時の人事課長が「お話は汗が引い
てからにしましょう」と言って、秋だというのに冷たい
お茶を出してもらったことを覚えている。
中村26歳の秋
あれから30年。途中、何年かお付き合いが途絶えた
時もあったけど、今年も有難く研修を担当させてもら
った。
入職後半年を振り返って、それぞれのエピソードをグ
ループで共有するセッション。
ある女性職員(新卒)が
「利用者さんと話をするのがほぉ~んっと楽しくて・・・」
「話してると、利用者さんもムッチャ笑ってくれて・・・」
「最近は私の顔見るだけで笑ってくれるんです」
「それ見てたらムッチャうれしくて・・・」
とグループメンバーに語っている。
話している彼女の顔は、「THE笑顔」
笑顔のお手本のような表情。
話を聞くグループメンバーもむっちゃ笑顔
介護の仕事は心身になんらかのハンディを抱える人を
サポートし命を預かる仕事。
決して楽ではない。
実際彼女のエピソードでも、認知症のせいか猜疑心が
強い利用者からあらぬ疑いをかけられたという笑えな
いエピソードが語られ、他にも「突然かみつかれた」「暴
言はかれた」等々辛いことも多い。
それでも彼女は満面の笑み
そして利用者さんの笑顔で辛いことを忘れるという
ふと、施設に入所している母の笑顔が脳裏に浮かんだ
彼女のような人といたら、母も楽しいだろうな
職場は道場私たちはその「道場」で「仕事」を通
じて日々自分磨きをしている
仕事である以上、楽しいこと・やりたいこと・好きなこと
ばかりでなく、苦手なこと・嫌なこともある
だから、
苦手なこと・嫌なことも
「仕事だと割り切って・・・」
「がまんして・・・」
「周りに悟られないように繕って・・・」
することもある。
「楽しくなくても、楽しいふりをする」
こともある。
「大人」「社会人」「組織に属する」以上当たり前
でも、
やっぱりほんまもんには勝てないなぁ~
彼女のほんまもんの笑顔を見、その笑顔の先にいる
利用者さんの笑顔を思い描き、彼女のエピソードを笑
顔で聞いている他の受講者を見て、
私も当然笑顔。そして穏やかな気持ちになっている自
分に気づいた。