いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

超後出し; 勝間和代さんは平成の諭吉である。

2008年05月12日 20時15分45秒 | 日本事情
■昨日テレビ出てましたね、勝間和代センセ。なんか信者さんが多いみたい。
番組の内容のよくまとまった summary は、こちらのブログで読めます。

超あとだしなんですけれども、おいらは、2006年夏に勝間センセを発見! いつかネタにしようと思っていたのだけれども、ブレイクしてしまったので、出すに出せず。

 

おいらは、本屋で「おばか本」を発見、採取するのが好き。何だ!これは!!??と感動することが何よりの楽しみ。そんななか発見したのが、『インディでいこう!』。ばかっぽい表紙のデザインと、めざせ、年収600万! そして、ペンネームが「ムギ」!

あやしい。

カタカタ2文字とかひらがな2文字のネームとかうさんくさいに決まっている。

これは、斎藤 澪奈子以来のひさびさのテラ・ヒットではなかべんか!と思う。


斎藤 澪奈子センセは素性もわからず、そのまま passed away。それで、このインディペントで年収600万円を稼ぐ女性を理想とする『インディでいこう!』ってどんな人が書いたのだろうと奥付を見ると、著者はKO出だとわかる。私独立して、お金を稼ぐ。そうか、福沢の徒なのだ。ただし、諭吉は「文明男子の目的は銭」といえり(出典はおいらは知らない)。だから、このムギ(勝間和代)センセは、「文明女子の目的も銭」と女権拡大を狙ったのだなぁ、福沢実践派。勝間和代センセ理想の「文明女子の目的も銭」のインディさんにとってよい男は「年収1千万円を余裕をもって稼げる男」でなくてはならない、とこの書にはある。つまりは、文明つがいの目的は銭、である。

こういう奇書を書くムギ(勝間和代)センセは、おいらにとって、異形であった、目が離せない異形であった。その存立構造と成因を知りたいと思わせる異形であった。

●でも、そんな異形の勝間センセの最近ブレイクぶりはここで説明するまでもない。

勝間センセの身の上話はぽつぽつと本に書いてあるが、昨日のテレビで、福翁自伝ならぬムギ嬢自伝を披露。うそかホントか知らないが物語としてはわかりやすかった。

すなはち、勝間センセには10歳以上年の離れた3人のキョウダイがいて、全員か多くが女。勝間センセが中学生の頃、その姉たち、大学を出た、の就職の困難さを目の当たりにする。均等法のできる前の頃。それで、大学を出るだけではだめで若くして公認会計士の資格を取ったとのこと。 現在の日本の大問題として勝間センセは女性の社会進出の困難さを指摘。是正すべきと。

そうなのだ、下級武士に生まれ、「封建制度は親の仇」と言った諭吉センセとおなじ境遇ではないか。出自や属性で社会的役割が固定化されるという理不尽。

ところで、勝間センセは「妬まない、怒らない、愚痴らない」をモットーにして、前向きに生きることを売りにしているとのこと。これまた、諭吉センセの「怨望の人間に害あるを論ず」に通底するところである。

おいらは、ささいなことに怒り、愚痴っている。後ろ向きだ。再-感受=ルサンチマンだ。それがこのブログの本義である。それにしても、勝間センセはじめ、女性の人たちは、日本社会は女性を、暗に陽に、巧妙に時にはあからさまに、二流市民扱いしているのに、あんまり憤ったり、愚痴ったりしないよね。 フェミとか活動して前向きだよね。みんな上品なんだ。

こんなクニ滅ぼせ!とかいわない。 亡国意識のジェンダー依存性ってあるんだべか?






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