遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

何てドラマチック

2017-04-21 23:51:06 | たわごと
晴でしたー。今夜は新しく学科に来た先生方の歓迎会でした。
“43秒の沈黙”が生んだ感動 イチロー凱旋弾に米実況&解説が粋な計らい
イチロー選手はシアトルでメジャーデビューしてから、ニューヨークからフロリダへと移籍しました。メジャーリーグは、総当り戦ではないので同リーグ同地区でないとまんべんなく対戦することはありません。マイアミ・マーリンズに所属しているイチロー選手がシアトル・マリーンズと対戦するためにシアトルのスタジアムに来ることは、なかなかないんですよ。イチロー選手がシアトルを離れてから、シアトルのセーフコ・フィールドにもどってきたのは2011年以来のことでした。
〈以下引用〉
最大のドラマは9回に待っていた。6点を追う状況でイチローが先頭で打席に立つと、マイアミでテレビ中継をした「FOXスポーツ・フロリダ」の名物実況のリッチ・ウォルツ氏は現役時代ドジャースで新人王を獲得した解説者のトッド・ホランズワース元外野手に「イチローです。あなたが指摘した通り、これがシアトルでプレーする最後の打席になるかもしれません。マーリンズは2011年以来、ここでの試合がありませんでした」と語りかけた。
 直後、イチローは右腕マーシャルの初球をフルスイング。右中間席に今季1号ソロを運んだ。この日の第2打席でもヒットを放っており、今季初マルチ安打。古巣凱旋試合3連戦の最終戦最終打席で見せた一打に、スタンドからは「イチロー・コール」が沸き起こった。
 ソロ弾の瞬間、実況のウォルツ氏も「イチローがライトに打った。深い。これは…入った! 彼がかっ飛ばした! イチローがホーマーだ!」と絶叫。しかし、テンションの高いマシンガントークで有名な同氏と、ホランズワース氏はイチローが二塁を回ったあたりで突然、沈黙した。
 立ち上がって拍手を送る観衆。スタンドで打球をキャッチし、ハイタッチする男性ファン。「男前」の特製ボードを掲げて喜ぶ日本人ファン。「イチメーター」の日米安打数を「4311」に変えるエイミー・フランツさん。
 テレビカメラが興奮する会場の様子を次々と映し出す中、クールにダイヤモンドを一周したイチローは一番打者のゴードン、ネクストバッターズサークルのプラドとグータッチすると右手を短く上げて、スタンドの観衆に「サンキュー」と感謝の気持ちを伝えた。ダグアウトの最前線ではマッティングリー監督らチームメートが祝福していた。
「何てドラマチックなんだ」「これ以上の脚本を書けますか」
 その間、実況と解説は一切、言葉を挟まなかった。異例の43秒間の沈黙とともにその情景を克明に映し出すことで、イチローの凱旋弾という最上級の“ドラマ”はさらなる感動を呼んだ。
 ゴードンが打席に立つと、ウォルツ氏は「何てドラマチックなんだ。ワオ」と吐き出し、ようやく沈黙を破った。
 ホランズワース氏も「(イチローは)驚いているんでしょうか? 私はそうは思いませんが。これ以上の脚本を書けますか?」と語り、「タイミングの問題だったのでしょう。スイングが戻ってきた実感を感じ始めているようです」と続けた。
 ウォルツ氏は最後に噛みしめるようにこう語った。
「セーフコ・フィールドでの最後の打席になる可能性があります。セーフコ・フィールドはイチローのキャリアで殿堂入りを確固たるものにした場所です。そこでイチローがホームランです」

『ドラマ』は意図せず生まれるものですが、生み出すためにはそれだけの役者が必要です。野茂や松井やイチローはそれだけの物語を紡ぎ出せる選手だったということです。卓球の愛ちゃんといい、フィギュアスケートの浅田選手といい、日本のスポーツ界って、なかなかいいですね。『豊かな国』っていうのは、こういうハッピーな物語を積み重ねていくことで実現されると思っています。

では、今夜はけっこう飲んだので・・・・

本日のお酒:KIRIN 一番搾り + 勝駒 + ・・・・・・・
コメント
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