「日本酒」ではなく「清酒」

天気悪くなりませなんだ。僕の天気予報は外れるねぇ。
午前中はずっと実験室で酵母君と仕事していました。昼からは大学の合唱部の定期発表会が鑑賞しに２１世紀美術館にいってきました。この美術館、観光客がいっぱい来てますねー。世界的に著名な建築家チームが建てただけあって、建物の中を歩くだけでも楽しいですよ（実は展示物を見たことは一度もない w）。
週明けは春の嵐に注意　強風で通勤時間に影響も
明日は雨です。夜には雪。気温の変化が大きく風邪など召されぬよう気をつけて。

珍しくニューズウィークが日本酒の記事を掲載しています。
開発に10年かけた、シャンパン級のスパークリング日本酒 (NEWSWEEK)

〈以下引用〉
純米酒や吟醸酒といった特定名称酒に限れば消費量は上向きとはいえ、このカテゴリーが日本酒消費に占める割合は3割ほど。全体の落ち込みを補うにはとても足りない。
一方で、日本酒の輸出量はここ10年で倍増。単価の高い商品が中心に売れているため、販売金額に換算すると3倍増にもなる。長期輸送方法の改善や日本食ブームも追い風に、アメリカやフランス、香港などを中心に盛況が続いている。

日本人の胃袋も肝臓も小さくなるのですから、海外へ向かうのはまあ仕方ないですね。流通技術があがれば、もっと良く売れると思います。単純に旨いっすよ、清酒。記事ではシャンパンに匹敵する発泡清酒を紹介しています。シャンパンと同じ様に「瓶内二次発酵」させ、にごりのない透明な日本酒にするのは難易度が高く、発酵を促すために糖を添加するシャンパンの製法では税法上は日本酒ではなくリキュールに分類されてしまいます。永井酒造という蔵は10年間、700回の試作に及ぶ努力を費やし、グラスの底から真っ直ぐ立ち上る細やかな泡、アルコール度数を13度に抑えたすっきりとした飲みくち、べたつきやクドさは感じられず、旨みと酸がシャンパンのように口内に広がり、それでいて、しっかりと日本酒の余韻は残る発砲清酒（スパークリング日本酒）「MIZUBASHO PURE（水芭蕉 ピュア）」を生み出したそうです。すっかり宣伝ですね♪　おいら飲んだことないっすよ。吉兆やら、三ツ星レストランやらに行ったことなんかないですから。正直そういう特殊な高級製品をだすことが業界を良くするとは思えません。普通に美味しい製品がちょうどいいプライスで手に入るようにするのがベスト。日本のお酒で海外に受けてるのは『梅酒』なですが、それでいいと思いますよ。清酒はマニア向けにボチボチやれば・・・。
そもそも「日本酒」という呼び方がいかん。Ｏ大の醗酵工学科では断じて「清酒」と呼ぶように教育されたでござる。焼酎を含めて、日本オリジナルの酒は他にもあるんですし、実は醸造酒で透明なのって清酒ならではなのですよ。ほら、ビールもワインも紹興酒も色がついてるでしょ。

実験してると食べられないんで、どーしょーもないんですが・・・・
納豆で脳卒中死亡リスク３割低下　岐阜大が３万人調査
岐阜大学の仕事です。

〈以下引用〉
岐阜県高山市に住む男女約２万９千人について、１９９２年に健康状態や食習慣などを尋ね、１６年後の生死や死因を確認。納豆をふだん食べる量に応じて四つのグループに分け、死亡リスクとの関係を調べた。
調査期間中に、６７７人が脳卒中で亡くなっていた。年齢のほか、喫煙状況や運動習慣などが影響しないように考慮して計算すると、納豆を最も多く食べていたグループ（１日あたり７グラムほど）の脳卒中による死亡リスクは、納豆をほとんど食べないグループより３２％低かった。心筋梗塞（こうそく）などで亡くなるリスクも下がる傾向がみられた。

岐阜の人って納豆食うのか・・・。ま、それはどうでもいいですが、記事中『納豆に含まれ、血管が詰まるのを防ぐ作用がある酵素』が出てきます。ナットウキナーゼのことだと思われますが、どんなに身体にいいものでもタンパク質なら胃のペプシン、膵臓のトリプシン等のタンパク質分解酵素、そして、腸管にいるペプチダーゼ達がアミノ酸レベルにまで分解してから取り込みます。もし仮にまとまった大きさで入ってきたらば、免疫系が速攻排除します。消化管の免疫システムなめんな。我々の腸管がそのまま取り込むタンパク質は、赤ちゃんときに母乳からもらう抗体タンパク質だけだ。母は偉大なのだ。
新学期が始まって自分の実験ができなくなったら、納豆でも食べますかね・・・。

本日のお酒：SUNTORY THE PREMIUM MALT'S 〈黒〉　＋　萬歳楽　純米吟醸　生吟醸　極寒しぼりたて　＋　宮崎蕎麦焼酎　雲海