遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

早めが肝心

2016-03-05 22:10:05 | BIONEWS
昨日はおでかけするなら土曜日とかゆう記事を拾ってご紹介したというのに、朝起きると雨降ってました。orz
啓蟄、ミツバチうごめく 金沢で巣箱点検(北國新聞)
今日は節気の一つ「啓蟄(けいちつ)」の日です。むいむいがうごめき出すのです。w 今日は南風が入って暖かになりました。明日は20度の予報ですよ。もうホントに春です・・・来週木曜に再び寒気が入ってくるそうですが。
その一方で、ブリが豊漁です。ネットの記事ではなく地元紙上にでてた記事です。ブリ漁のピークは終わったはずなんですが、宇出津港では連日100~200匹のブリが水揚げされています。最近スーパーで、養殖でなく天然物のブリの切り身がならんでるんで、変だとは思ってたんですよ。不思議なもんです。
とか何とか言ってるうちに春にはなるんだろうね。もうずいぶん日が長くなってきました。

今朝雨降ってたんですが、ヴァリアント君にOGASAKAの板を積んで五箇山に向かいました。ちょうどうちの前で工事をしていたので、いつもとは反対にターンして通りを北上して白山坂を上がり、医学部横を抜けて卯辰山トンネルを経て森本から福光へ出ました。昔はこの道だったんですよ。ところがそっから道を間違って井波に行ってしまた・・・・適当なとこで今まで走ったことのない農道で城端へ・・・五箇山を登るフラワー道路に出るまで砺波野をウロウロウロウロ・・・結局たいらスキー場にたどり着いたのは12時前。ウェアに着替える前に飯屋に入って天ぷらそばを食べました。スキー場に着くまでは小雨がずっと降ってたんですが、ゲレンデではド快晴♪ 気持ちよく滑ることができました。たいらスキー場はリフトがたった3本のローカルなスキー場です。時々競技やってます。今日は子供のレースやってたみたいです。レストランにすんごいたくさん親子連れと雪焼けした少年少女がいました。ここのゲレンデは雪が遅くまで残っているので、春スキーは必ずここに来ます。滑ってる人のほとんどは地元の人みたいでして、普段はとっても空いてます。地元の若いのがリフトに乗ってラップを大声で唄って、下のゲレンデの女の子が「イエ~イ」とかゆうてたり、ほのぼのローカルスキー場なのです。赤ちゃんを背負ったお母さんがロシニョールの板履いて山頂の上級者コースや中級者コースをズンズン滑ってたりします(下の写真:クリックすると大きくなります)。

移動のために赤ちゃん背負ってるんじゃないですよ。追い抜くのに気合いがいるくらいの滑りをしてはって、リフトで何度も上がってまた滑ってました。ピンクのねんねこが、やたらいかしてました。普通のゲレンデならリフトに乗せてくれないと思うけどな・・・。笑

胃がん手術の渡辺謙、愛妻の“直感”に感謝 渡米を前に会見
昨年までがん研究所で働いてたんで、こういうニュースは本当にうれしいです。白血病を克服されただけでも素晴らしいと思います。胃がんの早期発見、早期治療は見事でありました。いつか彼のミュージカルをブロードウェイで観たいです。

糖尿病治療薬メトホルミンに大腸がん予防効果(財経新聞)
横浜市立大学の研究グループは糖尿病などの治療で用いられる薬剤のメトホルミンが、大腸ポリープ除去後に新規ポリープの発生を抑制することを確認したと発表しました。がんの研究者なら、驚きはしない話です。糖尿病の治療薬の1つメトホルミンの服用者が非服用者と比べてがんの発生確率が低いという報告がすでに多数なされています。高脂血症の人が飲む薬スタチンでも同様です。制御を外れて増殖するのですから、がん細胞は正常細胞とは異なる代謝経路を使います。エネルギーの生産よりも細胞作りを優先するのです。がん細胞は基本的にエネルギーは嫌気的な呼吸を使って乳酸を生産します。ミトコンドリアを使わない。それからコレステロールの生産が亢進します。
今週のNatureの表紙はミトコンドリアです。共生説に新しい知見が報告されました。ミトコンドリアの元になった細菌が真核細胞に取り込まれたのは、真核細胞がある程度進化してからのことだったとのこと。おそらくその時、真核細胞のエネルギー生産効率は飛躍的に上がると同時に増殖、つまり、細胞作りにはブレーキがかかったはずです。ミトコンドリアは大量のATPを作ってくれますが、栄養素をすべて水と二酸化炭素にしてしまうのです。生き残った真核生物はそれを巧いこと調節することに成功した。その方法のひとつは、多細胞化なのかもしれません。多細胞化とは増殖する細胞と代謝する細胞を区別して共存させるシステムです。代謝する細胞には増殖以外の役割を与える。そうすることで飢餓に対する抵抗性も増すし、あらゆる環境変化に対応できるようになる。
ちなみに、メトホルミンやスタチンはがんに効くかどうかすでに試されてます。残念ながら抗がん剤と言えるようには効かなかったそうです。この記事が注目されるのは新たなポリープの発生の予防に効くという点です。大腸のポリープをほっとけば、だいたいがん化します。検診で見つけやすいので対処できますが、将来ポリープが見つかって処置をした人にメトホルミンを処方する時代が来るかもしれません。

本日のお酒:KIRIN 一番搾り 名古屋づくり + 立山 吟醸
コメント
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