ワクチンの効果を高めるために含まれているアジュバント(免疫増強剤)。
新型インフルの時に少し注目されましたが、HPVワクチンではあまり話題になりません。
日本で認可されているHPVワクチンのサーバリックスに含まれているアジュバントが、女性の免疫に影響を与え、流産のリスクにつながるかどうかについての調査の結果が報告されています。
Risk of miscarriage with bivalent vaccine against human papillomavirus (HPV) types 16 and 18: pooled analysis of two randomised controlled trials
調査は14ヶ国の15-25歳女性26000人規模で行われ、4年の観察期間中に3599の妊娠がおきました。
全体としては接種群と非接種群の流産のリスクにちがいはなし。(11.5% VS 10.2%)。
最後の接種から3ヶ月以内の流産のリスクは接種群が非接種群よりも高いことが指摘されました(14.7% VS 9.1%)。
いずれにしても、ワクチン接種前後であっても「コンドームをはずさないように」は避妊にも感染予防にも重要。
新型インフルの時に少し注目されましたが、HPVワクチンではあまり話題になりません。
日本で認可されているHPVワクチンのサーバリックスに含まれているアジュバントが、女性の免疫に影響を与え、流産のリスクにつながるかどうかについての調査の結果が報告されています。
Risk of miscarriage with bivalent vaccine against human papillomavirus (HPV) types 16 and 18: pooled analysis of two randomised controlled trials
調査は14ヶ国の15-25歳女性26000人規模で行われ、4年の観察期間中に3599の妊娠がおきました。
全体としては接種群と非接種群の流産のリスクにちがいはなし。(11.5% VS 10.2%)。
最後の接種から3ヶ月以内の流産のリスクは接種群が非接種群よりも高いことが指摘されました(14.7% VS 9.1%)。
いずれにしても、ワクチン接種前後であっても「コンドームをはずさないように」は避妊にも感染予防にも重要。
当薬剤部では、今回のサーバリックスと流産発症リスク上昇との関連性に関する論文についてGSKに対して、3月初旬に質問を致しました。さらに、FDAでは2009年10月の時点で、論文のドラフト解析の結果をもとに、3カ月未満の流産リスク上昇に関する注意喚起を出しています。
GSKの回答は、流産リスク上昇については問題なし、医師、患者に対しての情報提供も必要なしと返答を受けました。
しかし、リスクとベネフィットを理解したうえでのワクチン接種は必要と考えます。接種希望者に対しては、このようなリスクの情報の提供は行わなくてはならないと考えております。
日本では、流産のリスク上昇に関する情報は伏せられているのが現状と考えられます。
この件に関する、先生方のご意見をうかがえたら幸いです。
情報ありがとうございます。薬剤師さんの存在はたいへん心強いです。
現在、集団接種を準備している自治体の関係者や、病院でHPVワクチンに関わっているナースにどのような説明をしたうえで同意確認をしているのかきいています。
一律に提供されるものと、問診やアセスメントの中で追加で(個別性に応じて)確認をしたほうがよいこととあるのではないかということを感じています。
その情報を知るメリットのある人に(知らないとデメリットがありそうな人に)情報をあえて言わないということは、リスクの予見可能性ということで問題になりうることなんだとおもいますが。
他のご意見もありましたらお待ちしております。