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インフルワクチンの有効性は、「かかった」でなく「入院・死亡を減らした」で判断を!

2018-02-16 | Aoki Office
今年はA型がインフルエンザ全体の7割を占め、ワクチンは25%しか有効でなかった・・とCDCの研究者は言う。
より精密に有効性は・・
A (H3N2) 型に25%
B型に42%
A型 (H1N1)pdm09には67%


でも「有効性」という言葉に注意が必要で、通常の有効性は「罹患を防いだかどうか」で測定されるが、もっと大事な事は「肺炎などの合併症や死亡を減らすか」がより重要である。
でも残念ながら「肺炎などの合併症や死亡を減らすか」の測定は特別な研究でなければ測定できないので表現されにくい・・

(William Schaffner, MD, of Vanderbilt University School of Medicine)

詳細は以下をどぞ↓↓

https://www.medpagetoday.com/infectiousdisease/uritheflu/71181?xid=NL_breakingnews_2018-02-15&eun=g975415d0r

「ワクチン、効かないじゃないか」と言うだけでは駄目ですね・・。
早く、卵製のワクチンよりも有効なワクチンの実施、Universalワクチンの開発が待たれます。

タイトル写真:
CDCの鳥インフルエンザの専門家、ティム・ウエキ先生、感染研の神谷先生、新潟大学小児科の齊藤先生と
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