感染症診療の原則

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研修医1年目の肝炎(Cadetto)

2010-01-15 | Aoki Office
日経Medicalの若者向けバージョンCadettoのインタビューを受けた記事がOn lineになっていました。

病気が自分を仕事や勉強に向かわせた 研修医1年目に針刺し事故で肝炎に
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/search/cadetto/0904-t1/201001/513634.html

(えー・・読むとわかりますが正確には針刺し事故ではなく、手の中で採血した容器が割れたのです)

インタビュー当日の「困った」は左目がバクリュウシュで腫れていたことです。
カメラマンの方に、右から撮影してください~とお願いをしました。

さて仕上がりは?・・・・さすがプロですね。

編集長は最初、「オランダのように抗菌薬なしで治す!」と意気込んでいましたが、かなりひどかったので結局は編集部の依頼(命令?)で内服をしたのでした。

だって出かける先々でお岩さんのようだと営業上問題があるじゃないですか!
研修医がパワーポイントではなく編集長の目を見つめたら学習の障害ですし!

ちきしょー、くやしー、残念無念とつぶやいていました。
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4 コメント

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Unknown (Taro)
2010-01-15 20:10:28
久々の症例チャレンジです。

私のmost likelyは
1)おいしいごはん依存症
2)いろんなことにspecific病

だと思います。

鑑別として
・好きなことには投資を惜しまない病
・オヤジギャグを言ってしまう病
・メガネをかけつつもメガネを探してしまったりする病
・島耕作を読み耽ってしまう病

あたりもlikelyでしょうか。

いずれもヒト-ヒト感染症なので、近傍で伝染し罹患してしまっている私の持病を考えれば鑑別は比較的容易でした。
いかがでしょうか。
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御礼 (Aoki)
2010-01-16 07:59:03
Taro先生:

無事、米国に戻られた様子何よりです。Moonlightingの過労は回復されたでしょうか?

先生の挙げられたDDxは全て的を得たもので驚きました。

ちなみにバクリュウシュは通常、硼酸水などで治療していますが、今回は頚部のリンパ節まで腫脹して来ましたので、編集部に何を言われようが抗菌薬の服用を考えていました。

でもやはり悔しい・・。
返信する
ありがとうございます。 (Taro)
2010-01-17 09:37:48
先生

お心遣い、ありがとうございます。当直がない分こんどは本を読む時間が増え、burning the midnight oilは結局変わらず仕舞いです。殆どobsessionのようなもので、若気の至りかもしれません。

鑑別1)の補足ですが、subtypeはスイーツ・ジャンクフードもOKな「全身型」です。私もですが・・・。このタイプは比較的予後良好群で、治療はボクサー転向という行動療法です。

バクリュウシュは年末のことでしたでしょうか。Staph?Strept?にfrontlineの突破と頸部第1基地までの侵攻を許してしまったことは、恐らく年の瀬のお疲れがたたられたからではないかとお察しします。
年が明け、早速の激務が始まりつつあることと存じます。また厳寒の候、何卒くれぐれも自愛下さいませ。


Taro
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お礼 (Taro)
2010-01-19 00:17:46
ありがとうございます。

相変わらずpulled an all nighterというか、burning the midinight oilの日々が続いています。
当直の時間がなくなり、その代わり本を読む時間が増えたためです。

Staph?Strept?にfrontline突破を許してしまったのは、年末のお疲れのためと存じます。
新年から早速の激務とは存じますが、くれぐれも、くれぐれもご自愛下さいませ。

先生のお体に抗生物質が入ることはそうないと思いますし、
今回のriotはspecificな兵器でsharpかつpinpointに制圧されたことだと想像します。

ついついルー大柴みたいになりましたのでそろそろやめておきます。
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