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内科Chairmanで細菌学教授?

2009-09-11 | 青木語録

今日は日本医大の微生物学教授・高橋先生のご厚意でBlaser先生の講演を拝聴して参りました。Blaser先生はH.pyloriの基礎的な研究で知られる微生物学者ですが、同時にNYUの内科Chairmanでもあります。 彼の話は基礎領域の事ながら非常にExcitingで1時間、メモをとり続けました。

H.pyloriがPUDの原因になりつつも、逆に胃の上部や食道の腺癌の予防になっている(正確にはAssociateしている)・・といった事は教科書的にもご存じかも知れませんが、更に、喘息の予防になっているかも知れない・・という疫学的事実まで教えてくださいました。

H.pyloriが血清学的に陰性である事は喘息発作を起こすリスクだという事でした。更に抗菌薬の治療歴が多いほど(≒H.pyloriを失う機会が多いほど??)喘息発作のリスクが上昇する・・といった疫学的Dataは臨床医の自分にも非常に興味深いものでした。

更に福岡大学の感染医、高田徹先生のボスであったり、KY大学時代、感染症科のボスであったD.Coonrad先生や、自分のHIV感染症の師匠UCSDのSchooley先生と知り合いであったりと共通の知人の話題で盛り上がりました。
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