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GIM Intensive Review 2014の開催報告

2014-08-29 | Aoki Office
以下、【GIM Intensive Review 2014の開催報告】の報告
 (By 旭中央病院 堤健先生)

8月23日、24日に東京国際フォーラムにて、旭中央病院主催のGIMイベント、「GIM Intensive Review 2014」が開催されました。昨年まで鹿島で行われていたこの会ですが、今年から開催地を東京に移して行われた最初の会でした。

会のコンセプトは、明日からのGIM診療に使える知識を2日間で徹底的に学ぶことですが、今年もそうそうたる講師メンバーによる贅沢な講義が行われました。

<一日目>
武蔵野赤十字病院、本郷先生による感染症の総論、宇都宮先生による膠原病の考え方の講義は、毎年ながら基礎を確認する上で非常に重要な講義でした。水戸協同病院による闘魂外来のケースカンファレンスは、あっと驚く結果でしたが、フィジカルの大切さ、臨床推論を突き詰める姿勢の大切さを教えていただきました。名古屋大総合内科、ドクター Gこと鈴木富雄先生の講義は、不明熱のアプローチについて事前の質問に回答する形で、とにかくアツい講義でした!鈴木先生の熱意に会場が圧倒されていました。聖マリアンナ医科大、横浜市西部病院の北野先生は、「ベッドサイド5分間ティーチング」と題して、日々の自分の知識のbrush upの仕方や教育の仕方についての非常にわかりやすい講義をして下さいました。

振り返ると、頭がパンクしそうになるくらい素晴らしい講義ですね。

夜には毎年恒例の徳田先生によるdinner timeのカンファレンス。みんながお酒で酔っ払ったときに、英語でカンファレンスをするのがポイントだそうです。
症例は98才女性、整形外科退院後の方の意識障害。まさしくGIMに相応しい症例で、マッシー池田Dr.の演出もあって大盛り上がりでした。

<二日目>
旭中央病院外科の吉田先生からのレントゲンのピットフォールは、旭中央病院での恥ずかし見逃し症例に関して、みんなで学び「普段は見えていても現場では見えなくなる」ことの怖さを実感しました。
座長である旭中央病院総合診療内科 塩尻先生からは、「しびれいろいろ」。非神経内科専門医が苦手として、よく遭遇するけれども軽視しがちなしびれを、非専門医にもわかりやすく鑑別する方法を説明していただきました。
徳田先生による総合内科ピットフォールでは、common diseaseの非典型例について、非常に勉強になりました。臨床って本当に難しいですね。
池田先生による画像依存離脱では、基本である「本当にその検査は検査後確率を変えるか?」ということを意識する大切さを学びました。
聖マリアンナ医大の柴垣先生によるAKIの講義は、わずか1例の検討で、ここまで深い解釈が出来るのか!と目からウロコ。凄まじい臨床力の一部を垣間見る事のできる講義でした。
そして、多摩医療センターの本田先生による院内の発熱の講義は、診察を何より大事にする本田流が伝わる実践的講義でした。

なんともお腹いっぱいの二日間で、明日からすぐにでも使っていきたい知識を学べたと思います。

今回参加できなかった、学生・研修医の皆さん、ぜひとも来年度のGIMカンファレンスにお申込みください♪
旭中央病院のfacebookをチェックしておいていただけると、アナウンスがあります。


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