感染症診療の原則

研修医&指導医、感染症loveコメディカルのための感染症情報交差点
(リンクはご自由にどうぞ)

最新版! HIV感染症勉強会用の資料(無料)

2010-12-15 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
いつも外来でお世話になっている、がん・感染症センター 都立駒込病院の今村先生が監修された「見おとし注意!改訂版」が完成しました。

日本では、統計で把握されている「HIVに感染した人」=捕捉率は13%程度と専門家が推定しています。ということは、ほうっておいたら発症してしまう人がたくさんいるわけですね。(その間にパートナーに感染するリスクもあります)

これは県によってかなり差があり、自発検査で発症前に気づく人が多いところと、「ほぼ全症例エイズ発症です!」という県とあります。

正直言いましょう。東京のエイズ拠点病院でも見落としはおきています。

「げっ!2年前に伝単うたがいできてたじゃん!」
「しかも、EBもCMVもマイナス!」

とか

「原因不明の下痢で消化器内科に半年通っていたらしい・・」
「皮膚科に2回も帯状疱疹で来てたのに・・・」

とか。「ああ、このとき検査をしていれば・・・」とうなだれます。

最近では感染から発症までの時間が短くなっているという指摘もあり、1~3年でエイズ(発症)となる人が増えているそうです。リスクのあった人も、診察する側も、うかうかしていられません。

患者さんが最初に受診するのは内科ばかりではありません。皮膚科や歯科、眼科のこともあります。
HIV診断につながるアセスメントをどうするか。院内で勉強するときにぜひご活用ください。
写真や数字も豊富で、医学部生への講義の際の資料としても最適です(^^)

下記をコピペしてファックスしてください。

1冊だけならダウンロードでもOKかも。※まだ最新のものに変更されていないですね。今載っているのは古いバージョン
http://www.bms.co.jp/medical/hiv/reference02.html
-------------------------------------------------

送信先:ブリストル・マイヤーズ株式会社新薬部門マーケティング部抗HIV薬担当 様
TEL:03-6705-7042 FAX:03-6705-7957

要件:「見おとし注意!改訂版」発送オーダー
      
下記のとおり申し込みます。宜しくお願いします。

希望部数:  冊
希望到着日:  月  日
氏名(ふりがな):
所属施設:
送付先住所:※部署名を明記※ 
電話番号:

--------------------------------------------

このほか、HIV関連の資料は、ViiVの支援で作成されている、「あれどこWEB」が便利です。
HIV関連の情報のポータルサイトです。
http://www.hivcare.jp/aredoko/

治療の話だけでなく、外国人患者さん向け資料、社会制度の説明、予防資料などいろいろならんでいます。

今村先生とは、2月の環境感染学会ランチョンセミナーでご一緒させていただく予定です。ICTにとっては怖くて(!)、楽しめる講義内容です・・・(--;)。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ノロわれた報道 | トップ | 岩田先生 新刊 『予防接種は... »
最新の画像もっと見る

毎日いんふぇくしょん(編集部)」カテゴリの最新記事