感染症診療の原則

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編集部内 夏の課題図書 その1

2010-08-06 | Aoki Office
ホメオパシー関連の情報チェックは、予防接種のことで悩んでいる保護者からの相談からはじまりました。情報を探すと最初に反対論に出会ってしまう、という状況は改善しないといけないとおもっています。

カルトな人、商売になっている人よりも、よくわからずに困っている人、リスクビジネスにさらされている人たちに違う情報を出していかないといけないのでは?ということと、どうしてそこにはまっていくのか?の構造を知ることは、外来や教育のなかでのコミュニケーションとして医療者の課題になってくるとおもいます。

ということで、編集部内の夏休みの課題図書は日常の科学(もどき)情報のトリセツを読むです。

極論を言う(反対派)の人たちの出している本を読むことも勉強になります。ペンで線を引きながら読むと、線だらけになってしまうんですが(--;)。

ホメオパシー関連情報を勉強する際に、大阪大学の菊池先生のブログは大変お世話になりました。

本もあります。
科学と神秘のあいだ(双書Zero)
菊池 誠
筑摩書房

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おかしな科学―みんながはまる、いい話コワい話
菊池 誠,渋谷研究所X
楽工社

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感情論ではなく、論理的に丁寧に考えていく、限界を知るということで、高校生の子どもにも読ませたいなと思います。

他にもいろいろあります。これはシリーズもの。続巻があります。
なぜ人はニセ科学を信じるのか〈1〉奇妙な論理が蔓延するとき (ハヤカワ文庫NF)
マイクル シャーマー
早川書房

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下の2冊は何度か紹介していますが、EBMや倫理を学んだあとに、ガッツのある学部生や院生が読んでいます。ボリュームありますが、機会(時間)があったらぜひ。
リスクにあなたは騙される―「恐怖」を操る論理
ダン・ガードナー,Dan Gardner
早川書房

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代替医療のトリック
サイモン シン,エツァート エルンスト
新潮社

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